2007年からロッテに在籍し、3年ぶりの米国進出を目指すチェ・ヒャンナム投手(37)について、米国・メジャーリーグの球団との交渉がまとまりかけていて、実際にKBO(韓国野球委員会)に身分照会の問合せがあったが、保有権を持つロッテが移籍に強く反対していた。チェ・ヒャンナムはロッテと契約した際、海外進出を認める約束を結んだが、2年間で7勝16敗9Sと、戦力としてある程度機能していたこともあり、FAを取得していないとして反対の立場をとった。
しかしその後ポスティングシステムによる入札で、契約を希望する球団から入札されれば移籍を認める方向となり、その結果24日チェ・ヒャンナムと交渉していたセントルイスカージナルスが101ドル(約9000円)で応札した、とメジャーリーグ事務局から返答があった。これに対してロッテは29日まで移籍を認めるかどうかの返答をしなくてはならない。
チェ・ヒャンナムは2005年キアを退団後、メジャーリーグのインディアンスとマイナー契約を結び、AAA級のマイナーリーグで好成績を残したが、メジャー昇格はならなかった。今回はカージナルスとマイナー契約を結び、今度こそメジャー昇格の夢を果たそうと意気込んでいたが、ロッテからの思わぬ横槍で渡米に大きな障害が立ちはだかっていた。
(文責:ふるりん)