DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  キム・ドンジュ、海外進出をあきらめトゥサンに残留  全選手と契約更改終了、春季海外キャンプで日本へ出発

 トゥサンは11日、日本、米国などへの念願の海外進出を図っていたキム・ドンジュ(32)と、現状維持の年俸7億ウォンで2009年の年俸契約更改を終えた。キム・ドンジュは2008年12月に日本プロ野球千葉ロッテから、1月に米国メジャーリーグの球団からKBO(韓国野球委員会)へ身分照会があったが、交渉が思ったように進まず時期的な問題と、現所属先のトゥサンが移籍を認めようとしなかったこともあり、残留することとなった。2008年の成績は109試合に出場、打率.308、19本塁打、104打点で、主砲として本塁打、打点のチーム2冠王となっていた。北京五輪にも韓国代表として出場し、イ・スンヨプ(読売)などとクリーンアップを打ち、金メダル獲得に貢献した。キム・ドンジュはFAを行使した2007年オフに海外進出を図り、2008年1月に来日し日本プロ野球・横浜と入団交渉を行ったが不発に終わり、トゥサンに1年契約で残留した。
 ロッテへFAを行使し移籍したホン・ソンフン、日本プロ野球・ヤクルトへ移籍したイ・ヘェチョンなど、主力選手の流出が相次ぐ中、主砲の残留が決まったトゥサンは、2009年の年俸契約対象者48名全員と契約更改を終了した。長距離砲として期待されたが2007年より成績が悪化したチェ・ジュンソク(25)は、前年比1800万ウォン減の年俸4200万ウォンとなった。2008年の成績は67試合に出場、打率.225、6本塁打、23打点、2盗塁。また内野の控えとして出場機会の増えたチョン・ウォンソク(31)は、前年比700万ウォン増の年俸4200万ウォンとなった。2008年の成績は90試合に出場、打率.224、2本塁打、15打点、7盗塁。米国マイナーリーグ出身で、韓国2年目の2008年は故障などもありあまり登板できなかったイ・スンハク(29)は、前年比3800万ウォン減の年俸8200万ウォンとなった。2008年の成績は16試合に登板、6勝5敗、防御率4.98。
 
 全選手との契約更改を終えたトゥサンは、11日春季海外キャンプのため日本へ出国した。2008年と同じく、第1次キャンプは宮崎県西都市・西都原運動公園で2月10日まで実施する。その後第2次キャンプ地の大分県津久見市津久見市民球場へ移動し、練習試合などを行い3月5日に帰国する予定。
 (注 : 1月11日現在の為替レートは、1000万ウォンが約66万8000円。)