埼玉西武 3−4 SK (日本・東京ドーム)
(勝)チョン・ウラム 1勝 (セーブ)イ・スンホ 1S (敗)帆足 1敗
(本塁打) SK : パク・チェホン 1号、イ・ジェウォン 1号
プロ野球のアジアナンバー1を決めるアジアシリーズ2008に韓国代表として2年連続出場したSKは、13日の緒戦で日本代表・埼玉西武と激突した。2007年惜しくもアジアシリーズで準優勝に終わり、開幕前の春季キャンプからアジアシリーズ制覇を今季最大の目標としてきたSKは、主力選手がほぼ来日し万全に近い状態だった。しかし、11月9日まで読売との日本シリーズの激闘を繰り広げていた埼玉西武は、外国人選手全員と主力選手の多くが欠場していた。
SKは正捕手パク・キョンワンが負傷のため、この試合は先発マスクを若手のチョン・サンホに譲った。SKの先発は若きエースのキム・グァンヒョンだった。アジアシリーズ2007での中日戦、北京五輪の2度の日本代表戦で好投し、すっかり日本キラーのイメージが定着したキム・グァンヒョンだったが、1回表先頭打者の1番赤田に2塁打を打たれる。すると3番平尾のタイムリーで埼玉西武が1点を先制した。SKは2回裏、埼玉西武の先発帆足から4番パク・チェホンのレフトポール際への本塁打で1−1の同点に追いついた。だがこのとき3塁塁審が一旦フォールのジェスチャーをしてからホームランだと認定したため、埼玉西武の渡辺監督が激しく抗議し、試合はしばらく中断した。
(2回裏パク・チェホンが同点本塁打を打つ。)
SKは4回裏2番イ・ジニョンがヒットで出塁すると、3番イ・ジェウォンが逆転2ランをレフトポール際へと叩き込んだ。今度は正真正銘の本塁打で、イ・ジェウォンは左キラーぶりを発揮し、初対戦の左腕の帆足から見事な一発を打った。さらにSKはこの回、至急と6番キム・ガンミンのヒットで作ったチャンスに、7番パク・チェサンのタイムリーで1点を追加した。毎回のように走者を出していたキム・グァンヒョンは5回表につかまり、埼玉西武は2番栗山、平尾のタイムリーで2点を返し、4−3と1点差に迫った。キム・グァンヒョンは4番中村に四球を出したところで交代し、2番手ユン・ギルヒョンに交代しSKは同点を免れた。
SKは岩崎、大沼、星野の埼玉西武のリリーフ陣から追加点を奪えなかったが、3番手チョン・ウラムも6回途中から登板し、チャンスを作らせなかった。SKは7回表から4番イ・スンホを登板させ逃げ切りを図った。今季長年にわたるリハビリから復活した左腕イ・スンホは、埼玉西武打線から三振を奪い続け、好投を続けた。結局イ・スンホが9回のマウンドも上がり、最後の打者赤田を三振に切ってとり、SKが1点差を守りきり逆転勝ちを収め、2年連続で日本代表に勝利を収め、念願の優勝に向けて順調なスタートを切った。
キム・グァンヒョンは勝利投手の権利まであと1人まで迫ったが、調子はいいとは言えず5回でつかまってしまい、惜しくも日本相手に勝利を記録することはできなかった。打線はあまりチャンスを作れなかったが、2本塁打と相手のお株を奪う一発攻勢で4点を奪った。また韓国でもおなじみの細切れの継投がこの試合でも昨日し、特に3回を無安打に抑えたイ・スンホの好投が光った。また負傷したパク・キョンワンは痛み止めを打って、9回表のマウンドにだけ立った。
SKは今後全員で一丸となって、アジアの頂点を目指して走り続けるであろうが、もし決勝で埼玉西武と戦ったときは、今回のようにすんなりとは勝てないはずだ。14日は12時から中国代表・天津と決勝進出を課賭け第2戦を行う。
(文責 : ふるりん)