DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   韓国代表SK、2年連続で日本代表に勝利  

埼玉西武 3−4 SK  (日本・東京ドーム)
(勝)チョン・ウラム 1勝  (セーブ)イ・スンホ 1S  (敗)帆足 1敗
本塁打) SK : パク・チェホン 1号、イ・ジェウォン 1号

 プロ野球のアジアナンバー1を決めるアジアシリーズ2008に韓国代表として2年連続出場したSKは、13日の緒戦で日本代表・埼玉西武と激突した。2007年惜しくもアジアシリーズで準優勝に終わり、開幕前の春季キャンプからアジアシリーズ制覇を今季最大の目標としてきたSKは、主力選手がほぼ来日し万全に近い状態だった。しかし、11月9日まで読売との日本シリーズの激闘を繰り広げていた埼玉西武は、外国人選手全員と主力選手の多くが欠場していた。
 SKは正捕手パク・キョンワンが負傷のため、この試合は先発マスクを若手のチョン・サンホに譲った。SKの先発は若きエースのキム・グァンヒョンだった。アジアシリーズ2007での中日戦、北京五輪の2度の日本代表戦で好投し、すっかり日本キラーのイメージが定着したキム・グァンヒョンだったが、1回表先頭打者の1番赤田に2塁打を打たれる。すると3番平尾のタイムリーで埼玉西武が1点を先制した。SKは2回裏、埼玉西武の先発帆足から4番パク・チェホンのレフトポール際への本塁打で1−1の同点に追いついた。だがこのとき3塁塁審が一旦フォールのジェスチャーをしてからホームランだと認定したため、埼玉西武の渡辺監督が激しく抗議し、試合はしばらく中断した。



(2回裏パク・チェホンが同点本塁打を打つ。)


 SKは4回裏2番イ・ジニョンがヒットで出塁すると、3番イ・ジェウォンが逆転2ランをレフトポール際へと叩き込んだ。今度は正真正銘本塁打で、イ・ジェウォンは左キラーぶりを発揮し、初対戦の左腕の帆足から見事な一発を打った。さらにSKはこの回、至急と6番キム・ガンミンのヒットで作ったチャンスに、7番パク・チェサンのタイムリーで1点を追加した。毎回のように走者を出していたキム・グァンヒョンは5回表につかまり埼玉西武は2番栗山、平尾のタイムリーで2点を返し、4−3と1点差に迫った。キム・グァンヒョンは4番中村に四球を出したところで交代し、2番手ユン・ギルヒョンに交代しSKは同点を免れた。
 SKは岩崎、大沼、星野の埼玉西武のリリーフ陣から追加点を奪えなかったが、3番手チョン・ウラムも6回途中から登板し、チャンスを作らせなかった。SKは7回表から4番イ・スンホを登板させ逃げ切りを図った。今季長年にわたるリハビリから復活した左腕イ・スンホは、埼玉西武打線から三振を奪い続け、好投を続けた。結局イ・スンホが9回のマウンドも上がり、最後の打者赤田を三振に切ってとり、SKが1点差を守りきり逆転勝ちを収め、2年連続で日本代表に勝利を収め、念願の優勝に向けて順調なスタートを切った。
 
 キム・グァンヒョンは勝利投手の権利まであと1人まで迫ったが、調子はいいとは言えず5回でつかまってしまい、惜しくも日本相手に勝利を記録することはできなかった。打線はあまりチャンスを作れなかったが、2本塁打と相手のお株を奪う一発攻勢で4点を奪った。また韓国でもおなじみの細切れの継投がこの試合でも昨日し、特に3回を無安打に抑えたイ・スンホの好投が光った。また負傷したパク・キョンワンは痛み止めを打って、9回表のマウンドにだけ立った。


(3回を無失点に抑えたイ・スンホ。)

 SKは今後全員で一丸となって、アジアの頂点を目指して走り続けるであろうが、もし決勝で埼玉西武と戦ったときは、今回のようにすんなりとは勝てないはずだ。14日は12時から中国代表・天津と決勝進出を課賭け第2戦を行う。
(文責 : ふるりん