DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  アジアシリーズ2008、13日開幕  東京で合同記者会見   

 アジアのプロ野球の頂点を決めるアジアシリーズ2008が、13日から日本・東京ドームで開幕する。韓国代表・SKは12日、14時から東京ドームで全体練習を行い、調整につとめた。には監督や選手が出席し合同記者会見が開かれ、キム・ソングン監督とキム・ジェヒョン、チョ・ウンチョンの2選手が出席した。

 アジアシリーズでは予告先発制度はなく、キム・ソングン監督は緒戦となる日本代表・埼玉西武戦の先発を予告しなかった。だが、今季シーズンMVP、最多勝最多奪三振などのタイトルを受賞し、北京五輪でも2度の日本戦で好投したエースのキム・グァンヒョンを決勝戦に先発させ、その前にどこか1試合で登板させることを示唆した。キム・グァンヒョンはアジアシリーズ2007で、緒戦の日本代表・中日戦で好投しチームを勝利に導いたが、リリーフ登板した中日との決勝戦ではイ・ビョンギュ(元LG)に2ランを打たれ、チームも敗れている。
 今度こそ3大会連続優勝中の日本代表からアジアの頂点を奪おうとするSKは、緒戦埼玉西武戦ではソン・ウンボムなどレギュラーシーズンでは4番手の投手を先発させ、豊富なリリーフ陣で何とかリードを逃げ切ろうとすると思われる。埼玉西武は11月9日まで読売と日本シリーズで第7戦までもつれ込む激戦を戦い抜き、野手では中島、細川、ボカチカ、投手では石井一久、西口、グラマンなど多数の主力選手が出場しないことになり、状態はこれまでの日本代表として出場した過去のどのチームより悪い。だが、万全の状態で来日したSKも経験豊富な正捕手パク・キョンワンが、出国前に足を痛めていたことが分かり、試合に出場できるかどうか不透明で、不安要素はある。埼玉西武は13日のSK戦は今季11勝をあげた帆足を先発させることを予告していて、SK打線がどのように帆足を攻略するかが見ものだ。

【SKの予想出場メンバー】
先発 : キム・グァンヒョン、レイボーン、チェ・ビョンニョン、ソン・ウンボム
中継ぎ : キム・ウォンヒョン、チョン・ウラム、ユン・ギルヒョン、イ・ヨンウク、チョ・ウンチョン、イ・スンホ、カ・ドゥギョム
抑え : チョン・デヒョン

捕手 : チョン・サンホ
内野手 : イ・ジニョン(一)、チョン・グヌ(二)、チェ・ジョン(三)、ナ・ジュファン(遊)
外野手 : パク・チェホン(右)、チョ・ドンファ(中)、パク・チェサン(左)
指名打者 : キム・ジェヒョン、イ・ジェウォン
控え野手 : モ・チャンミン、キム・ガンミン

 14日の中国代表・天津戦は、レイボーン(元広島)を先発させると思われ、まだアジアの頂点を狙うには実力不足といえるチーム相手に、大勝してなるべく疲労を残さず次の試合に臨みたい。そして15日は、SKと同じく2年連続でアジアシリーズに出場し、埼玉西武と並び優勝を争うと見られる台湾代表・統一戦に勝ち、16日の決勝への進出を決めたい。できれば埼玉西武と天津に連勝し、早めに決勝進出を決めたいが、互いに1勝1敗と並んだ場合、統一戦が決勝の前の大一番となる。台湾のチームは比較的韓国のチームとの試合に照準を合わせることが多く、かなりの激戦が予想されるが、SKは去年の統一戦で先発したチェ・ビョンニョンが今年も先発を任されるであろう。統一は2005年サムソンに在籍し韓国の打者を知る外国人投手ハックマンを先発させると思われる。前回の対戦では、主砲ブリトー(元SK)が欠場したこともありSKが13−1と大勝したが、今回はそのような一方的な試合にならないはずだ。 
 順当に行けば、今回の決勝も2年連続で日本代表とSKとの対決になると思われる。その際はSKが満を持してキム・グァンヒョン、西武は若きエースの涌井を先発させ、アジアの頂点を目指す熱戦が繰り広げられるであろう。

アジアシリーズ 2008 試合日程】

(予選リーグ)

11月13日(木) : 12時 統一−天津
         18時 SK−埼玉西武
11月14日(金) : 12時 天津−SK
         18時 埼玉西武−統一
11月15日(土) : 12時 天津−埼玉西武
         18時 統一−SK


11月16日(日) : 14時 決勝(予選リーグ1位−同2位)