DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  チョン・ビョンホ引退、投手コーチに転身  日本人打撃コーチ長嶋清幸が就任

 23日にトゥサンとのプレーオフで敗れ、2008年シーズンを終えたサムソンは29日、チョン・ビョンホ投手(35)、イ・サンモク投手(37)、ソン・ジファン(29)など10名の選手を自由契約選手として公示した。このうちチョン・ビョンホは2軍投手コーチに転身することとなり、13年間の現役生活に終止符を打つこととなった。
 チョン・ビョンホは1996年大学卒業後サムソンに入団し、プロ1年目から1軍で活躍し、97年には10勝をあげた。韓国屈指の左の軟投派として知られ、特にロッテキラーとして活躍した。2006年には自身2度目となる2ケタ勝利を記録し、チームの韓国シリーズ優勝に貢献した。また2007年12月の北京五輪アジア地区予選の韓国代表に選ばれ、日本戦に先発し、試合開始直前のオーダー変更による騒動の一員となった。今季は27試合に登板して6勝6敗、防御率4.99の成績だったが、投球イニング数が以前より減少し力の衰えが見られ、チームの若手中心の起用により、引退し指導者の道を歩むことになった。プロ通算成績は431試合に登板、72勝55敗5S、防御率4.43。
 プロ19年目のベテラン、イ・サンモクは2007年限りでロッテを自由契約となり、ハンファ、ロッテに続く3球団目となるサムソンで、豊富な経験を生かして先発の一角を担うことが期待された。今季はプロ通算100勝目をあげたものの、31試合に登板して6勝6敗、防御率5.34と決して期待にこたえられたとは言えず、ポストシーズンプレーオフ第4戦で先発し1回5失点で降板し、チームも大敗した。来季で38歳となることもあり、限界だということで見限られたと思われる。プロ通算成績は439試合に登板、100勝127敗27S、防御率4.30。
 内野のユーティリティープレイヤーとしてキアからトレードで移籍したソン・ジファンも、今季は45試合に出場、打率.179、2本塁打、11打点と納得のいく成績ではなかった。パク・ソンミンなど若手の内野手が台頭したこともあり、来季の構想外になったと思われる。プロ12年間の通算成績は877試合に出場、打率.242、46本塁打、214打点、15盗塁。
 
 また、来季の1軍打撃コーチとして、現役時代は日本プロ野球・広島や阪神など4球団で活躍し、引退後は阪神や中日で打撃・外野コーチなどをつとめた長嶋清幸(46)の就任が発表された。長嶋氏は2006年限りで中日のコーチを退任していた。現役時代4度のゴールデングラブ賞に輝いた実績や、日本でのコーチとしての指導経験で、若手野手のレベルアップへの貢献が期待される。
(文責:ふるりん