2008年のプロ野球公式戦は、5日に全日程を終了した。今季から延長戦は時間、回数ともに無制限となったため、プロ野球がスタートした1982年以来26年ぶりに1試合も引き分けがないシーズンだった。なお、観客動員総数は歴代2位の525万6332名と、シーズン当初の目標通り1995年以来13年ぶりに500万人を突破し、前年比(410万4429名)で28%増加した。
なお、公式戦4位以上が出場し年間総合優勝を決定するポストシーズンは、8日の準プレーオフ:ロッテ(公式戦3位)−サムソン(同4位)で幕を開ける。
ヒーローズ 8−4 SK (仁川・文鶴)
(勝)チャン・ウォンサム 12勝8敗 (敗)イ・ヨンウク 2勝3敗
(本塁打) ヒーローズ : カン・ジョンホ 8号
ヒーローズは4回表SKの先発イ・ヨンウクからチャンスを作ると、、1塁走者イ・テックンがSKの2番手チョン・ウラムの牽制球に引っかかり飛び出した際、1塁手イ・ジェウォンが2塁へ悪送球してしまい、その間に3塁走者が生還し1点を先制した。さらにこの回5番カン・ジョンホの2ラン、代打オ・ユンのタイムリーや相手のエラーで合計6点を奪った。SKはその裏ヒーローズの先発チャン・ウォンサムから7番パク・チョンファンのタイムリーで2点を返した。ヒーローズは6回表SKの4番手チェ・サンドク、代わった5番手チョ・ウンチョンから、オ・ユン、1番チョン・ジュンホのタイムリーで2点を追加した。
SKは6回裏パク・チョンファンの2打席連続タイムリーで1点、7回裏3番イ・ジェウォンのタイムリーで1点を返したが、最後は2番手チョ・ヨンフンが抑え、7位ヒーローズが公式戦連覇を達成した王者SKに勝ち、激動の初年度を締めくくった。7回を4失点と決してよい内容ではなかった左腕チャン・ウォンサムは、相手の拙攻と打線の援護に恵まれチーム最多の12勝目。打線では4回表2ランを打ったカン・ジョンホが3安打2打点と活躍。
2008年からプロ野球に参入した新球団ヒーローズは、加入金未納問題や、それに対して業を煮やしたメインスポンサーのウリタバコ社の支援中断、球団名の変更などグラウンド外での騒動が目立ち、最下位にはならなかったものの、2007年は6位だった現代ユニコーンズを受け継いだ割には、これといった補強もしなかったため、勝率4割にわずかに届かず7位に低迷した。10月2日にはパク・ノジュン団長も電撃辞任するなど、新しいメインスポンサーもまだ決まらず、1年目にして前途はあまりにも多難であるように思える。一方韓国シリーズ連覇を狙うSKは、肝心な場面でのエラーが目立ち打線もつながらず、王者らしからぬ戦いで本拠地・文鶴野球場で公式戦を終えた。今季最終戦となったこのカードは、SKが13勝5敗と大きく勝ち越した。
(4回表、カン・ジョンホが2ランを打つ。)