DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  公式戦全日程終了  新球団ヒーローズ、激動の初年度の最後は王者SKに勝利

 2008年のプロ野球公式戦は、5日に全日程を終了した。今季から延長戦は時間、回数ともに無制限となったため、プロ野球がスタートした1982年以来26年ぶりに1試合も引き分けがないシーズンだった。なお、観客動員総数は歴代2位の525万6332名と、シーズン当初の目標通り1995年以来13年ぶりに500万人を突破し、前年比(410万4429名)で28%増加した。 
 なお、公式戦4位以上が出場し年間総合優勝を決定するポストシーズンは、8日の準プレーオフ:ロッテ(公式戦3位)−サムソン(同4位)で幕を開ける。
ヒーローズ 8−4 SK  (仁川・文鶴)
(勝)チャン・ウォンサム 12勝8敗  (敗)イ・ヨンウク 2勝3敗
本塁打) ヒーローズ : カン・ジョンホ 8号
 ヒーローズは4回表SKの先発イ・ヨンウクからチャンスを作ると、、1塁走者イ・テックンがSKの2番手チョン・ウラムの牽制球に引っかかり飛び出した際、1塁手イ・ジェウォンが2塁へ悪送球してしまい、その間に3塁走者が生還し1点を先制した。さらにこの回5番カン・ジョンホの2ラン、代打オ・ユンのタイムリーや相手のエラーで合計6点を奪った。SKはその裏ヒーローズの先発チャン・ウォンサムから7番パク・チョンファンのタイムリーで2点を返した。ヒーローズは6回表SKの4番手チェ・サンドク、代わった5番手チョ・ウンチョンから、オ・ユン、1番チョン・ジュンホのタイムリーで2点を追加した。
 SKは6回裏パク・チョンファンの2打席連続タイムリーで1点、7回裏3番イ・ジェウォンのタイムリーで1点を返したが、最後は2番手チョ・ヨンフンが抑え、7位ヒーローズが公式戦連覇を達成した王者SKに勝ち、激動の初年度を締めくくった。7回を4失点と決してよい内容ではなかった左腕チャン・ウォンサムは、相手の拙攻と打線の援護に恵まれチーム最多の12勝目。打線では4回表2ランを打ったカン・ジョンホが3安打2打点と活躍。
 2008年からプロ野球に参入した新球団ヒーローズは、加入金未納問題や、それに対して業を煮やしたメインスポンサーのウリタバコ社の支援中断、球団名の変更などグラウンド外での騒動が目立ち、最下位にはならなかったものの、2007年は6位だった現代ユニコーンズを受け継いだ割には、これといった補強もしなかったため、勝率4割にわずかに届かず7位に低迷した。10月2日にはパク・ノジュン団長も電撃辞任するなど、新しいメインスポンサーもまだ決まらず、1年目にして前途はあまりにも多難であるように思える。一方韓国シリーズ連覇を狙うSKは、肝心な場面でのエラーが目立ち打線もつながらず、王者らしからぬ戦いで本拠地・文鶴野球場で公式戦を終えた。今季最終戦となったこのカードは、SKが13勝5敗と大きく勝ち越した。

(4回表、カン・ジョンホが2ランを打つ。)