DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   SK、126試合制では史上最多のシーズン82勝  最下位LG、今季最後のライバル対決でトゥサンに逆転勝ち

ロッテ 1−7 SK  (仁川・文鶴)
(勝)レイボーン 5勝3敗  (敗)ソン・スンジュン 12勝7敗
 SKは2回裏ロッテの先発ソン・スンジュンから9番イ・ミョンギのプロ3年目にして初打点となるタイムリーで1点を先制し、3回裏5番チェ・ジョンのタイムリーで3点を追加した。ロッテは5回表SKの先発レイボーン(元広島)から1番キム・ジュチャンの内野ゴロの間に1点を返す。SKは7回裏ロッテの3番手ナ・スンヒョンから代打イ・ジェウォン、イ・ミョンギ、1番チョン・グヌのタイムリーで3点を追加し、ダメを押した。SKは7回以降継投策に出てカ・ドゥギョム、ユン・ギルヒョン、チョン・ウラム、キム・ウォンヒョンの継投で相手の反撃を断ち、対ロッテ戦の連勝を10に伸ばした。
 6回を1失点に抑えたレイボーンは、7月6日のハンファ戦以来87日ぶりの勝ち星で、ようやっと今季5勝目。打線ではチョン・グヌが4安打1打点、チェ・ジョンが3安打3打点と活躍。なおSKは、126試合制のシーズンでは史上最多となる82勝を記録し、改めてその強さを見せ付けた。一方すでに公式戦優勝を決めたSKに投打ともに圧倒された3位ロッテは、チーム最多勝の先発ソン・スンジュンが3回4失点と期待を裏切った。なお2位トゥサンがLGに敗れたため、ゲーム差は1.5のままだが、残り2試合ともに勝ってもトゥサンが3連敗しないとポストシーズンプレーオフから進出できる公式戦2位を確保できなくなった。今季最終戦となったこのカードは、SKが13勝5敗と大きく勝ち越した。

(先発で好投し続けるもようやっと今季5勝目のレイボーン。)

 
LG 7−2 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)シム・スチャン 6勝5敗  (敗)イ・ヘェチョン 7勝5敗
本塁打) LG : チョ・インソン 10号
 トゥサンは1回裏LGの先発シム・スチャンから4番キム・ドンジュのタイムリーで1点を先制し、3回裏シム・スチャンの暴投で1点を追加した。だがLGは4回表トゥサンの先発イ・ヘェチョンから7番チョ・インソンの3ランで逆転し、6回表トゥサンの2番手キム・ミョンジェから6番キム・サンヒョンのタイムリー、チョ・インソンの犠牲フライで3点を追加した。シム・スチャンは6回途中で降板すると、その後リュ・テッキョン、高卒新人チョン・チャンホン、オ・サンミン、イ・ジェヨンの必死の継投で相手の反撃を断ち、打線も9回表トゥサンの4番手チョン・ジェフンから3番アン・チヨンのタイムリーで1点を追加し、同じ蚕室を本拠地とするライバルのトゥサンに逆転勝ちした。
 シム・スチャンは6回途中まで10安打を打たれたが、何とか抑え6勝目。打線では9月30日のヒーローズ戦でもサヨナラヒットを打った正捕手チョ・インソンが、4回表の逆転3ランを含む4打点と活躍。この勝利にもかかわらず、7位ヒーローズがサムソンに勝ったため、LGは2年ぶり2度目のシーズン単独最下位が確定してしまった。一方2位トゥサンはLGと同じ11安打を打ちながら、拙攻と投手陣が崩れて3連敗となってしまったが、3位ロッテがSKに敗れたため、あと1勝で公式戦2位が確定し、ポストシーズンプレーオフから出場できる。今季最終戦となったこのカードは、トゥサンが13勝5敗と大きく勝ち越し、2位と最下位の差を見せ付けた。
   

サムソン 1−2 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)ソン・シニョン 2勝7敗4S  (敗)キム・サンス 1敗
本塁打) サムソン : ソン・ジファン 2号
 試合はサムソンの先発ペ・ヨンス、ヒーローズの先発キム・スギョンの投手戦となった。先手をとったのはヒーローズで、6回裏7番カン・ジョンホのタイムリーで1点を先制した。サムソンは7回表9番ソン・ジファンの本塁打で同点に追いついた。サムソンは7回からチョン・ビョンホ、アン・ジマンの継投策で勝ち越し点を与えず、キム・スギョンも8回を1失点に抑え、試合はこのまま延長戦に突入した。サムソンは10回表ヒーローズの4番手高津(元東京ヤクルト)からチャンスを作るが、ここは高津が抑えた。
 ヒーローズは11回裏サムソンの4番手キム・サンスから1死満塁のチャンスを作ると、途中出場の8番キム・ドンスが押し出しの四球を選び、サヨナラ勝ちで投手戦を制した。11回表に登板した5番手ソン・シニョンが2勝目。2008年からプロ野球に参入した新球団ヒーローズはこの勝利でシーズン単独7位が確定した。4位サムソンは延長戦で10回、11回と2度も勝ち越しのチャンスを逃したのが響いた。今季最終戦となったこのカードは、サムソンが10勝8敗と勝ち越した。