ヒーローズ 2−3 SK (仁川・文鶴)
(勝)イ・ヨンウク 2勝2敗 (セーブ)チョン・ウラム 9勝2敗5S (敗)マ・イリョン 10勝10敗
ヒーローズは3回表SKの先発イ・ヨンウクから7番カン・ジョンホの本塁打で1点を先制し、4回表3番カン・ビョンシクの本塁打で1点を追加した。SKはその裏ヒーローズの先発マ・イリョンから5番チェ・ジョンの3ランで逆転した。イ・ヨンウクはその後打線の援護がなかったが、8回途中までリードを守った。SKはカ・ドゥギョム、ユン・ギルヒョン、チョン・ウラムの継投で1点のリードを守りきり、得意の接戦を制して5連勝とし、2年連続の公式戦優勝、韓国シリーズ出場へのマジックナンバーをついに1に減らした。20日の本拠地・文鶴野球場でのヒーローズ戦で勝利すれば無条件で公式戦優勝が決定する。
被本塁打2本以外は大きなピンチを招かなかったイ・ヨンウクは、約3ヶ月ぶりの勝利となる2勝目。最近打撃好調のチェ・ジョンは、この試合でも逆転決勝3ランを打ち、勝負強さを発揮した。7位ヒーローズは本塁打2本以外は打線がつながらず、好投したマ・イリョンを見殺しにした。さらにSK戦の連敗を9に伸ばし、最近ビジターで7連敗と、転落に歯止めが利かない。なお、8番スタメンで出場したベテラン捕手キム・ドンスはこの試合が通算1999試合目の出場となり、あと1試合で史上3人目となる通算2000試合出場を達成する。
(8回途中まで好投したSKの先発イ・ヨンウク。)
トゥサン 6−5 ロッテ (釜山・社稷)
(勝)イ・スンハク 6勝4敗 (敗)チェ・ヒャンナム 2勝4敗9S
(本塁打) トゥサン : ユ・ジェウン 4号、キム・ドンジュ 18号
2位の座をかけたロッテとトゥサンの直接対決には、地元ロッテを応援しようと熱狂的なファンが駆けつけ、釜山・社稷野球場は今季18度目となる3万人の大入り満員を記録し、ロッテは1995年のLG(約126万5000人)を更新するシーズン観客動員数新記録(約126万6000人)を達成した。試合はトゥサンの先発キム・ソヌ、ロッテの先発ソン・スンジュンの力投により、5回まで無得点が続いた。
トゥサンは6回表ソン・スンジュンから3番キム・ヒョンスのタイムリーで2点を先制し均衡を破ると、この回相手のエラーで1点を追加した。ロッテもその裏キム・ソヌから4番イ・デホのタイムリーで1点を返した。トゥサンは7回途中から2番手イ・ジェウをマウンドに送り必勝体制を敷くが、ロッテは8回裏トゥサンの3番手チョン・ジェフンから無死1,2塁のチャンスを作ると、ここで2番イ・イングの内野ゴロを捕手が3塁に送球したところ、3塁手キム・ドンジュがそれを取れずセーフとなっただけでなく、キム・ドンジュは走塁妨害まで取られてしまい、3塁走者が生還を許され1点を返された。さらにこの回3番チョ・ソンファンの2点タイムリーでロッテが逆転すると、代わったトゥサンの5番手イ・スンハクから6番カン・ミンホのタイムリーで1点を追加した。
2点リードで迎えた9回表、ロッテは新守護神コルテスをマウンドに送るが、何と7番ユ・ジェウンに同点2ランを打たれてしまう。8月末の韓国初登板以来9試合連続無失点でチームの快進撃を支えたコルテスは、10試合目にして韓国初失点、初被本塁打となった。ロッテは9回裏無得点に終わり、試合は延長へと突入した。トゥサンは10回表ロッテの5番手チェ・ヒャンナムから4番キム・ドンジュの本塁打で1点を勝ち越すと、最後はイ・スンハクが抑え逆転勝ちした。
敵地・釜山での3連戦でまず1勝したトゥサンは、ロッテとゲーム差なしで並び勝率で上回ったため2位の座を5日ぶりに奪回した。主砲キム・ドンジュがエラーを帳消しとする決勝本塁打を打ち、1番イ・ジョンウクが3安打と活躍。3位に後退したロッテは、最近よく抑えていたリリーフ陣が打たれてしまいまさかの逆転負けで、久しぶりの連敗となり、超満員の観客の期待にはこたえられなかった。