ＳＫ ５−４ トゥサン （ソウル・蚕室）
（勝）チョン・ウラム ９勝２敗４Ｓ （セーブ）ジャン ３Ｓ （敗）イ・ジェウ １１勝２敗２Ｓ
（本塁打） ＳＫ ： チェ・ジョン １０号 トゥサン ： イ・デス ２号
トゥサンは3回裏ＳＫの先発チェ・ビョンニョンから2番コ・ヨンミンのタイムリー、3番キム・ヒョンスの犠牲フライで2点を先制した。トゥサンの先発イ・ヘェチョンは6回途中まで無失点と好投したが、ＳＫは6回表代わったトゥサンの2番手イ・ジェウから6番ナ・ジュファンの内野ゴロの間に1点を返した。さらにＳＫは7回表イ・ジェウから2死1，2塁のチャンスを作り、ここで代わったトゥサンの3番手イム・テフンから3番チェ・ジョンの3ランで逆転し、8回表トゥサンの4番手キム・サンヒョンから7番チョン・サンホのタイムリーで1点を追加した。
ＳＫは6回途中からチョン・ウラム、ユン・ギルヒョンの継投で無得点に抑えてきたが、トゥサンは9回表ＳＫの4番手イ・スンホから代打イ・デスの本塁打で1点を返した。さらに代わったＳＫの5番手ジャン(元阪神)からエラーと幸運な内野安打で1死満塁のチャンスを作った。ここで4番キム・ドンジュの犠牲フライで1点差に迫ったが、何とかＳＫが逃げ切り逆転勝ちし、2年連続の公式戦優勝、韓国シリーズ出場へのマジックを6に減らした。
逆転3ランを打ったチェ・ジョンが3安打と活躍し、2006年以来3年連続2ケタ本塁打を記録。痛恨の一杯を喫したトゥサンは13安打と多くのチャンスを作ったが生かしきれず、ゲーム差なしで並ばれていたロッテがハンファに勝ったため、1ゲーム差で3位に後退。打線では1番イ・ジョンウクが4安打と活躍。5番ホン・ソンフンは史上46人目となる通算1100安打を達成。
(7回表逆転3ランを打ったチェ・ジョン。)
ロッテ ９−６ ハンファ （大田）
（勝）チョ・ジョンフン ５勝２敗 （セーブ）コルテス ２勝６Ｓ （敗）リュ・ヒョンジン １３勝７敗
（本塁打） ハンファ ： クラーク ２０号、イ・ドヒョン ２号
ロッテは1回表ハンファの先発リュ・ヒョンジンから4番イ・デホの犠牲フライで1点を先制したが、ハンファは2回裏ロッテの先発チョ・ジョンフンから5番クラークの2ランで逆転した。この本塁打でクラークは史上30人目、外国人選手では4人目となる1シーズン20本塁打、20盗塁を記録した。ロッテは4回表1番キム・ジュチャン、2番イ・イングのタイムリーで5−2と逆転した。ハンファは5回裏8番ハン・サンフンの内野ゴロの間に1点を返すが、ロッテは6回表ハンファの2番手キム・ペンマンからイ・イング、イ・デホのタイムリーで2点を追加した。
ロッテは8回表ハンファの4番手キム・ギョンソンから5番ガルシア(元オリックス)のタイムリーや相手のボークで2点を追加した。ハンファは9回裏ロッテの3番手チェ・ヒャンナムからクラークのタイムリー、途中出場の7番イ・ドヒョンの2ランで3点を返すが、その後のピンチを新守護神コルテスが抑え、ロッテが3連勝でＳＫに敗れたトゥサンに代わって2位に浮上した。また現在5位のハンファが残り5試合に全勝し、ロッテが残り13試合に全敗しても同じ65勝で並ぶが、直接対決ではロッテがこの試合で今季通算10勝7敗と勝ち越しを決めたため、公式戦4位以上に与えられるポストシーズン進出が2000年以来8年ぶりに確定した。(2000年は準プレーオフに進出し、サムソンと対戦し1勝2敗で敗退。)
試合後ロッテの選手やロイスター監督などの首脳陣は、ベンチ裏でシャンパンファイトを行いポストシーズン進出を祝った。7回を2失点に抑えたチョ・ジョンフンは最近4連勝で、先発4番手としてチームの快進撃を支えている。16安打と爆発した打線ではキム・ジュチャンが3安打3打点、イ・イングが3安打2打点、ガルシアが3安打1打点と活躍。5位ハンファは頼みのエース、リュ・ヒョンジンが4回を5失点と好調ロッテ打線を抑えられず、ロッテ戦は4連敗と大の苦手にしてしまっている。さらに試合のなかった4位サムソンとのゲーム差も2に広がり、4位進出はかなり厳しくなってきた。
キア ０−７ ヒーローズ （ソウル・木洞）
（勝）チャン・ウォンサム １０勝８敗 （敗）デービス ２勝５敗
この試合の始球式は、日本プロ野球を代表する名捕手として活躍した古田敦也氏(前東京ヤクルト監督)により行われた。古田氏は16日、まずＳＫ−トゥサン戦が行われていた蚕室野球場を訪問し、その後木洞野球場でかつての同僚だったヒーローズの日本人選手高津臣吾(元東京ヤクルト)に再会し、旧交を温めた。ヒーローズは1回裏キアの先発デービスから3番カン・ビョンシクのタイムリーで1点を先制し、3回裏5番チョ・ジュングン、6番チョン・ソンフン、7番カン・ジョンホのタイムリーで4点を追加した。
ヒーローズは5回裏キアの2番手ユ・ドンフンから途中出場の9番クォン・ドヨンのタイムリーで1点、8回裏キアの4番手オ・ジュンヒョンからチョ・ジュングンのタイムリーで1点を追加した。ヒーローズの先発チャン・ウォンサムは8回を無失点に抑え、最後は2番手チョン・ジュンホが締め完封リレーで快勝し、試合のなかった最下位ＬＧとのゲーム差を3に広げた。13安打と爆発した打線では、カン・ビョンシクが3安打1打点、カン・ジョンホが3安打2打点と活躍。残念ながら古田氏の見ている前での高津の登板機会はなかった。わずか5安打で完封負けを喫した6位キアは5連敗で、4位争いから脱落した後はまったく光明が見られない。
(始球式を行った古田敦也氏。)
