北京五輪に出場する野球韓国代表は、1日の召集後初の実戦となるオランダとの練習試合をソウル・蚕室野球場で実施した。韓国は3回裏、オランダの先発コールデマンスから2番イ・ヨンギュ(キア)への死球で1点を先制し、この回暴投と5番イ・デホ(ロッテ)が満塁の場面で走者一掃の3点タイムリーを打ち、5−0とリードを広げた。オランダは4回表韓国の先発ソン・スンジュン(ロッテ)から7番クロステルのタイムリーで1点を返したが、韓国はその裏1番イ・ジョンウク(トゥサン)のタイムリーで1点を追加しただけでなく、外野守備の隙をつきイ・ジョンウクも一気に生還した。
韓国は5回裏オランダの2番手マルクベルから6番イ・ジニョン(SK)の内野ゴロの間に1点を追加した。オランダは7回表韓国の2番手イム・テフン(トゥサン)から、3日のオールスター戦本塁打競争にも出場した4番アドリアーナの犠牲フライで1点を返したが、韓国はその裏オランダの3番手カンフォンからイ・デホ、イ・ジニョンの内野ゴロ2つの間に2点を追加した。韓国は8回表に3番手クォン・ヒョク(サムソン)、9回表に4番手チョン・デヒョン(SK)をマウンドに送り、相手の反撃を断ち10−2で快勝した。
打線ではイ・デホが4打点と活躍し、2004年に日本プロ野球へ進出した4番イ・スンヨプ(読売)はサムソン在籍時以来約5年ぶりの韓国での実戦となったが、2塁打1本を含む2安打と満足のいく内容だった。またイ・ジョンウクもバントヒットや果敢な走塁など、足でかき回す役割を十分に果たした。投手陣では先発ソン・スンジュンが5回1失点と好投し、本番での先発起用を大きくアピールした。
(4打点と活躍した大砲イ・デホ。)
また、2番手として6回から登板したが、7回に連打と死球をきっかけに失点したイム・テフンは、コンディションがよくないと思われるため、ユン・ソンミン(キア)、ソン・ミンハン(ロッテ)など他の選手と交代させる可能性があることを、試合後キム・ギョンムン代表監督(トゥサン)は示唆した。韓国代表は5日、6日と2日連続で北京五輪に出場するキューバ代表と蚕室野球場で練習試合を行う(2日とも18時開始)。