DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   サムソン、1日で5位を奪回  4位争いは1ゲーム差内に3チームがひしめく大混戦に

トゥサン−ハンファ(大田)は雨天中止。

ロッテ 6−7 SK  (仁川・文鶴)
(勝)キム・ウォンヒョン 8勝3敗2S  (敗)ナ・スンヒョン 3敗
本塁打) ロッテ : ガルシア 23号、イ・デホ 12号  SK : パク・キョンワン 7号
 SKは1回裏ロッテの先発ソン・スンジュンから5番パク・キョンワンの3ランで先制するが、ロッテは3回表SKの先発チェ・ビョンニョンから4番ガルシア(元オリックス)の2試合連続本塁打となる23号3ランで同点に追いつくと、5番イ・デホの6月22日のLG戦以来32日ぶりとなる本塁打で逆転した。だがSKは4回裏9番チョ・ドンファのタイムリーで同点に追いつく。ロッテも6回表SKの3番手ユン・ギルヒョンから9番パク・キヒョクの内野ゴロの間に1点を勝ち越し、再び逆転した。SKはその裏ソン・スンジュンから4番パク・チェホンのタイムリーで、6−5と再び逆転し、試合はシーソーゲームとなった。
 ロッテも7回表SKの5番手チョン・デヒョンから6番カン・ミンホの犠牲フライで、三度同点に追いついた。SKは9回裏ロッテの4番手ナ・スンヒョンから走者を3塁に進めると、代わったロッテの5番手ホ・ジュンヒョクから6番ナ・ジュファンの意表をついたスクイズで走者が生還し、接戦を制しサヨナラ勝ちで3連勝となった。また得意のロッテ戦では8連勝となった。9回表8番手として登板し打者1人を抑えたベテランのキム・ウォンヒョンが8勝目で、史上5人目の通算130勝を記録した。打線ではチョ・ドンファが3安打1打点と活躍。
 一方4位ロッテは3連敗で、キアに勝ち5位に浮上したサムソンとのゲーム差が0.5となり、4位争いは3チームが1ゲーム差内にひしめく大混戦となってきた。ロッテは不振にあえぐ主砲イ・デホに久しぶりの一発が出たが、ガルシアの2試合連続本塁打を生かせず、投手陣が踏ん張りきれないなど投打がかみ合わず、転落の一途をたどっている。
  


サムソン 6−3 キア  (光州)
(勝)チョン・ヒョヌク 6勝3敗  (セーブ)オ・スンファン 1勝1敗24S  (敗)イ・ボムソク 6勝7敗
 サムソンは1回表キアの先発イ・ボムソクから5番チェ・ヒョンウのタイムリー、イ・ボムソクのボークで2点を先制した。キアはその裏サムソンの先発イ・サンモクから4番イ・ジェジュ、5番チェ・ヒィソプのタイムリーで2−2の同点に追いついたが、サムソンは2回表1番の高卒新人ウ・ドンギュン、3番パク・ハニのタイムリーで4点を勝ち越した。キアは5回裏相手のエラーで1点を返すと、勝利投手の権利まであと1人だったイ・サンモクはここで降板し、9度目の挑戦だったがまたもや通算100勝達成はならなかった。
 サムソンはその後追加点を奪えなかったが、チョン・ヒョヌク、クォン・ヒョク、守護神オ・スンファンの継投で相手の反撃を断ち、1日でキアから5位の座を奪い返した。オ・スンファンはセーブ王争い単独トップの24セーブ目。一方サムソン戦の連勝が5で止まったキアは6位に後退したが、4位ロッテまで1ゲーム差とまだまだチャンスはある。今季大きく成長したイ・ボムソクが2回持たず6失点で降板したのが誤算だった。打線ではチェ・ヒィソプが3安打と好調を維持している。

(2回表決勝3点タイムリーを打った高卒新人ウ・ドンギュン。)
 

ウリ 5−1 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)マ・イリョン 9勝6敗  (セーブ)ソン・シニョン 4敗4S  (敗)オクスプリング 8勝7敗
本塁打) LG : ペタジーニ 6号
 LGは2回裏ウリの先発マ・イリョンから4番ペタジーニ(元読売)の本塁打で1点を先制したが、ウリは4回表LGの先発オクスプリング(元阪神)から3番イ・テックン、6番イ・スンヨン、8番キム・ドンス、9番キム・イルギョンのタイムリーで5−1と逆転した。マ・イリョンは3回以降得点を許さず、7回裏のピンチでマウンドを2番手ソン・シニョンに譲った。ソン・シニョンはその後相手に得点を許さず、7位ウリが逆転勝ちで最下位LG相手に5連勝とし、ゲーム差も7,5に広げた。
 マ・イリョンはチーム最多の9勝目で、LG戦の連勝も3に伸ばした。打線では決勝逆転タイムリーを打ったイ・スンヨンが3安打1打点と活躍。LGではチーム最多勝オクスプリングは最近3連敗と不振に陥っている。打線もペタジーニの本塁打以外あまりチャンスが作れなかった。