ＳＫは20日、新外国人選手としてエステバン・ジャン投手(33、元阪神)と年俸10万ドル(約1070万円)で契約し、ケニー・レイ投手(33)はウェーバー公示され退団することになった、と発表した。ＳＫは今季外国人選手としてレイボーン(元広島)、ダーウィン・クビアン(元阪神)の2名の投手と契約し、クビアンは先発として起用されたものの期待にこたえられず4月中に退団した。その代わり6月にレイと契約したが、5試合に登板して1勝2敗、防御率6.64と期待にこたえられず、わずか1ヶ月あまりで退団となった。
ジャンはドミニカ共和国出身で、1996年にオリオールズで米国メジャーリーグに初昇格した。その後デビルレイズ(現レイズ)で主に中継ぎ、抑えとして活躍し、2002年以降カーディナルス、エンゼルスなど複数の球団を渡り歩いた。2007年は日本プロ野球・阪神に在籍したが、ボークを連発したこともあり6勝5敗と期待にこたえられず、2年契約だったが家庭の事情により1年で退団した。今季はメジャーリーグ・メッツ傘下のAAAノーフォークに在籍し、37試合に登板、1勝2敗、防御率5.70の成績で、メジャーリーグには昇格できていない。メジャーリーグ通算成績は11年間で472試合に登板、33勝39敗51S、防御率5.14。
ジャンは身長193cm、体重116kgの巨漢で、速球を武器に多様な変化球を操るとの評判である。首位を独走してきたＳＫは7月になり4勝9敗と調子を落としていて、9連勝の猛反撃を見せた2位トゥサンとのゲーム差も大きく縮まった。そのため、メジャーリーグで実績のあるジャンに白羽の矢を立て、やや手薄な先発投手陣の救世主として期待している。ジャンは21日にも韓国へ入国し、早ければ26日ごろから試合に登板する予定。
(文責：ふるりん）
