ＫＢＯ(韓国野球委員会)は17日、賞罰委員会を開き、16日未明に釜山で一般市民相手に暴行事件を起こしたチョン・スグン外野手(31、ロッテ)に対して、無期限失格選手にするとの処分を発表した。ロッテ側はチョン・スグンを任意脱退選手としてＫＢＯに申請したが、警察に拘留された本人の意思を確かめていないこともあり、もっとも厳しい永久除名処分より一段階軽く、任意脱退選手よりは重い無期限失格選手とした。なお、韓国プロ野球27年間の歴史上、無期限失格選手の処分を受けたのはチョン・スグンが初めてとなった。これでチョン・スグンはＫＢＯが処分を解除しないと、韓国ではプロ野球選手として登録することができなくなり、現役引退の危機を迎えている。
チョン・スグンは高校卒業後ＯＢ(現トゥサン)へ入団し、快足の外野手として人気を集めた。1998年から2001年まで4年連続盗塁王に輝き、2001年のトゥサンの韓国シリーズ優勝に貢献した。お祭り男としても有名で、2004年、2007年と2度のオールスター戦ＭＶＰに輝いている。2003年オフＦＡでロッテに移籍したが、2004年7月に釜山で一般市民相手に暴行事件を起こし、ＫＢＯから罰金と出場停止処分を受けた。2003年のハワイ春季キャンプでも暴行事件を起こしていて、韓国内で2度目の暴力事件ということで、ＫＢＯも事態を重く見て厳罰を課した。チョン・スグンの今季の成績は80試合に出場、打率.291、0本塁打、25打点、24盗塁。プロ14年間の通算成績は1529試合に出場、打率.281、1479安打、23本塁打、443打点、471盗塁(歴代2位)。
(文責：ふるりん）
