ＳＫ ７−８ トゥサン （ソウル・蚕室）
（勝）イ・ジェウ １０勝１敗２Ｓ （セーブ）チョン・ジェフン ２勝１敗１７Ｓ （敗）チョン・ウラム ６勝２敗３Ｓ
ＳＫは2回表トゥサンの先発キム・ソヌから7番パク・キョンワンの犠牲フライで１点を先制したが、トゥサンはその裏ＳＫの先発キム・グァンヒョンから9番キム・ジェホへの押し出しの四球、1番イ・ジョンウクのタイムリーで2−1と逆転し、3回裏6番イ・ソンヨルのタイムリーでキム・グァンヒョンをノックアウトした。さらにこの回代わったＳＫの2番手キム・ウォンヒョンから8番チェ・サンビョンのタイムリーで5−1とリードを広げた。ＳＫは5回表2番キム・ガンミンの内野ゴロの間に1点を返したが、トゥサンはその裏ＳＫの4番手チェ・サンドクから内野ゴロ2つの間に2点を追加した。
ＳＫは7回表トゥサンの2番手イム・テフンから1番チョン・グヌ、キム・ガンミンのタイムリーで3点を返すと、代わったトゥサンの3番手イ・ジェウから4番パク・チェホンのタイムリーで7−7の同点に追いつく。トゥサンは8回裏ＳＫの6番手チョン・ウラムから3番キム・ヒョンスのタイムリーで1点を勝ち越すと、9回はイ・ジェウ、守護神チョン・ジェフンが抑え、2位トゥサンが接戦となった首位攻防戦を制し、8連勝で首位ＳＫとのゲーム差を4.5に縮めた。
中継ぎの柱イ・ジェウが7回に同点打を許したものの、その後得点を許さずチーム最多の10勝目で、自身初の2ケタ勝利。ＳＫはエースのキム・グァンヒョンが3回持たずにノックアウトされ大きくリードされても、終盤に追いつく粘り強さを見せたが、自慢の継投が機能せず序盤の失点が響いてしまった。打線ではパク・チェホンが3安打2打点と活躍。
ＬＧ ３−５ ハンファ （大田）
（勝）チョン・ミンチョル ６勝８敗 （セーブ）トーマス ３勝４敗２３Ｓ （敗）オクスプリング ８勝６敗
ハンファは1回裏ＬＧの先発オクスプリング(元阪神)から5番イ・ボムホのタイムリーで1点を先制し、ＬＧは3回表ハンファの先発チョン・ミンチョル(元読売)から3番アン・チヨンのタイムリーで同点に追いつく。ハンファは4回裏7番シン・ギョンヒョンのタイムリー、9番キム・ミンジェの犠牲フライで2点を勝ち越し、チョン・ミンチョルは6回表でピンチを迎え降板したが、2番手マ・ジョンギルが何とかしのぐ。その後は3番手ク・デソン(元オリックス)がマウンドに上がり、ハンファは7回裏ＬＧの3番手リュ・テッキョンから3番クラークのタイムリーで2点を追加した。
ＬＧは8回表ク・デソンから6番パク・キョンスのタイムリー、7番イ・ジョンヨルの犠牲フライで2点を返したが、最後は守護神トーマス(元北海道日本ハム)に抑えられ、3位ハンファが逃げ切り、8連勝中の2位トゥサンとのゲーム差4を守り、上位争いに残る貴重な1勝をあげた。ダイナマイト打線による本塁打攻勢のイメージが強いハンファだが、この試合では本塁打なしの6安打で5得点と打線のつながりが目立った。トーマスはセーブ王争いトップの23セーブ目。最下位ＬＧは今季初の4連勝を、チーム最多勝のオクスプリングで狙ったが失敗し、連勝は3で止まった。最近一時期の不振から立ち直りつつある1番イ・デヒョンが3安打と活躍。
ウリ ９−３ サムソン （大邱）
（勝）チャン・ウォンサム ７勝６敗 （敗）シャーン ６敗
（本塁打） ウリ ： カン・ジョンホ ４号、キム・ドンス １号
ウリは1回表サムソンの先発シャーンから4番ブランボー(元オリックス)のタイムリーで1点、2回表7番カン・ジョンホの本塁打で1点を追加した。さらに3回表5番ソン・ジマン、6番イ・スンヨン、カン・ジョンホ、8番キム・ドンスのタイムリーで5点を追加し、シャーンをノックアウトした。ウリの先発チャン・ウォンサムは2回から3回にかけて5者連続三振を奪うなど、絶好調で6回を無失点に抑えた。打線も5回表サムソンの2番手クァク・トンフンからキム・ドンスの通算200号となる本塁打で2点を追加した。
サムソンは7回裏ウリの2番手キム・スギョン、3番手ノ・ファンスから8番パク・チンマンのタイムリー、代打ヤン・ジュンヒョクの犠牲フライなどで3点を返すが、その後はチョ・ヨンフン、ソン・シニョンの継投に抑えられ、ウリが序盤のリードを守り快勝した。カン・ジョンホが1本塁打3打点、1年ぶりの本塁打が史上13人目の200号本塁打となった39歳のベテラン捕手キム・ドンスが3安打3打点と活躍。敗れたサムソンは4連敗で、ロッテに勝ったキアに代わって6位に後退。5月末に入団したシャーンは7月になり2軍に降格し調整したが、期待にこたえられず3回持たず7失点で6連敗。
(通算200号本塁打を達成したベテラン捕手キム・ドンス。)
キア ３−２ ロッテ （釜山・社稷）
（勝）ユン・ソンミン １０勝４敗 （セーブ）ハン・ギジュ １勝２敗１８Ｓ （敗）ソン・スンジュン ９勝６敗
キアは1回表ロッテの先発ソン・スンジュンから、2ヶ月ぶりに1軍に復帰した4番チェ・ヒィソプのタイムリーで1点を先制し、3回表3番チャン・ソンホのタイムリーで2点を追加した。キアの先発ユン・ソンミンは好投を続けてきたが、ロッテは6回裏1番チョン・スグンの併殺打の間に1点を返した。何とか同点に追いつきたいロッテは8回裏、キアの守護神ハン・ギジュから3番チョ・ソンファンの犠牲フライで1点差とした。だがその後はハン・ギジュに抑えられ、キアが接戦を制し、ゲーム差なしで並んでいたサムソンがウリに敗れたため、4月8日以来97日ぶりに5位の座を奪還した。
エースに成長したユン・ソンミンは7回を1失点に抑え、チーム最多の自身初の10勝目。元メジャーリーガーで期待されていたが、体調不良で不本意なシーズンを送っていたチェ・ヒィソプの復活もあり、4月は勝率3割以下の圧倒的最下位に沈んでいたキアは、徐々に調子を上げ4位ロッテに3.5ゲーム差の位置まで復活し、今後の上位争いを大きく左右するかもしれない。一方4位ロッテはチーム最多勝のソン・スンジュンの好投もむなしく4連敗で、3位ハンファとのゲーム差が4に広がり、上位から取り残され勝率5割を守れるかどうかも厳しくなってきた。
(自身初の10勝をあげたキアのエース、ユン・ソンミン。)
