DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   2位トゥサン、首位SKに完封勝ち  新球団ウリ、乱打戦でサヨナラ勝ちし久しぶりの連勝

SK 0−8 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)イ・ヘェチョン 3勝3敗  (敗)ソン・ウンボム 6勝3敗
本塁打) トゥサン : チェ・サンビョン 3号、ユ・ジェウン 1号 
 試合前、先日6月15日のキア戦でユン・ギルヒョンがキアのチェ・ギョンファン相手にビーンボールまがいの投球をするなど無礼な態度をとったことに対して、キム・ソングン監督がソウル市内で記者会見を開き、19日のトゥサン戦は欠場すると発表した。監督不在で迎えた2位トゥサンとの試合で、SKは先発ソン・ウンボムが1回裏から崩れ、5番ホン・ソンフン、7番イ・ソンヨルのタイムリー、8番チェ・サンビョンの3ランで6点を失った。4回裏にはショートのエラーでトゥサンが1点を追加し、ソン・ウンボムをノックアウトした。
 トゥサンの先発イ・ヘェチョンは7回途中までを無失点に抑え、8回裏SKの5番手チョ・ヨンミンから代打ユ・ジェウンの2004年以来4年ぶりの本塁打で1点を追加すると、キム・サンヒョン、大卒新人パク・ミンソクの継投で相手の反撃を断ち、完封リレーで快勝した。監督不在のSKはわずか3安打に抑えられてしまい、首位を独走するチームとは思えない無気力ぶりだった。     


ロッテ 8−9 ハンファ  (大田)
(勝)アン・ヨンミョン 5勝1S  (セーブ)トーマス 2勝4敗14S  (敗)イム・ギョンワン 1勝4敗7S
本塁打) ロッテ : チョ・ソンファン 3,4号、イ・デホ 10号  ハンファ : クラーク 16号、キム・ミンジェ 2号
 ハンファは3回裏ロッテの先発ソン・ミンハンから3番クラークの本塁打で1点を先制したが、ロッテは6回表ハンファの先発ソン・ジヌ(史上最多の通算207勝)から3番チョ・ソンファンの2ランで逆転した。だがハンファはその裏9番キム・ミンジェの3ラン、4番キム・テワンのタイムリーで5−2と逆転しソン・ミンハンをノックアウトすると、代わったロッテの2番手ヨム・ジョンソクから5番イ・ボムホのタイムリーで1点を追加した。ロッテは7回表ハンファの2番手ユン・ギュジンから代打ガルシア(元オリックス)のタイムリーで2点を返すと、代わった3番手ク・デソン(元オリックス)からチョ・ソンファンの2打席連続本塁打となる3ランで7−6と逆転すると、4番イ・デホ本塁打で1点を追加した。
 ハンファは8回裏ロッテの4番手イム・ギョンワンから5番イ・ボムホ、7番ハン・サンフンのタイムリーで9−8と逆転し、最後は守護神トーマス(元北海道日本ハム)が抑え、逆転勝ちでロッテの5連勝を阻止した。これで4位ハンファは3位ロッテとゲーム差なしで並んだ。ハンファ打線ではクラークが3安打1本塁打1打点、イ・ボムホが2安打3打点、ハン・サンフンが3安打1打点と活躍。なおロッテではチョ・ソンファンがプロ自身初の1試合2本塁打を記録した。
  

サムソン 10−11 ウリ  (ソウル・木洞)
(勝)ファン・ドゥソン 4勝3敗6S  (敗)ユン・ソンファン 4勝8敗
本塁打) サムソン : チェ・テイン 1号  ウリ : ブランボー 11,12号
 ウリは2回裏サムソンの先発ペ・ヨンスから4番ブランボー(元オリックス)の本塁打、8番キム・ドンスのタイムリー、2番チョン・ソンフンの犠牲フライ、3番イ・テックンのタイムリーで5点を奪いペ・ヨンスをノックアウトすると、代わった2番手クォン・オウォンからブランボーの1イニング2本塁打(史上6人目)となる3ランで8−0とリードを広げた。ウリの楽勝ペースかと思いきや、サムソンは3回表ウリの先発キム・スギョンから1番の高卒新人ウ・ドンギュン、3番ヤン・ジュンヒョクのタイムリーで4点を返し、代わったウリの2番手イ・ヒョンスンから6番チン・ガビョンの犠牲フライでもう1点を返した。
 ウリは6回裏サムソンの3番手チョン・ヒョヌクからキム・ドンスのタイムリーで1点を追加したが、サムソンは7回表ウリの3番手ソン・シニョンからチン・ガビョンのタイムリー、7番チェ・テインの2ランで9−9の同点に追いつく。ウリは8回裏9番クォン・ドヨンのタイムリーで1点を勝ち越すが、サムソンは9回表2死と土壇場の場面で、ウリの5番手ファン・ドゥソンの暴投で再び同点とする。だがウリは9回裏サムソンの4番手ユン・ソンファンから2死満塁のチャンスを作ると、キム・ドンスがタイムリーを打ちサヨナラ勝ちで、両チーム合計23安打の乱打戦を制した。
 7位に低迷するウリは5月13,14日以来1ヶ月ぶり以上となる17日のサムソン戦に続いての連勝となり、キアに敗れた最下位LGとのゲーム差を2に広げた。9回表抑えに失敗したファン・ドゥソンが、味方の援護もあり幸運にも4勝目。39歳の現役最年長野手でもあるキム・ドンスが、サヨナラ決勝タイムリーを含む3安打4打点と活躍。一方敗れたサムソンでは5番チェ・ヒョンウが3安打、チン・ガビョンが3打点と活躍。なおヤン・ジュンヒョクは3回表の2点タイムリーで、史上初の通算1300打点を記録。

(決勝サヨナラタイムリーなど3安打4打点と活躍したキム・ドンス。)
  

LG 6−8 キア  (光州)
(勝)ユ・ドンフン 3勝1敗1S  (セーブ)ハン・ギジュ 1勝1敗15S  (敗)イ・ジェヨン 3敗
 キアは2回裏LGの先発オクスプリング(元阪神)の暴投で1点を先制し、キアは新外国人ディアス(元北海道日本ハム)が韓国で初先発し、3回を無失点に抑えた。LGは5回表キアの2番手ソン・ヨンミンから9番キム・サンヒョンのタイムリーで同点に追いつき、6回表キアの4番手ユ・ドンフンから5番チェ・ドンスの併殺打の間に2−1と逆転した。だがキアはその裏LGの2番手イ・ジェヨンからチャンスを作ると、代わった3番手リュ・テッキョンから3番キム・ウォンソプへの押し出しの四球、4番チャン・ソンホの犠牲フライで3−2と逆転し、4番手チョン・ジェボクから6番イ・ヒョンゴンへの押し出しの四球、7番の高卒新人キム・ソンビンのタイムリーで2点を追加した。
 キアは7回裏LGの5番手オ・サンミンの暴投や、チャン・ソンホのタイムリーで2点を追加した。LGは8回表キアの5番手ヤン・ヒョンジョンから4番ペタジーニ(元読売)の犠牲フライ、6番イ・ジョンヨルのタイムリーで2点を返し、9回表キアの守護神ハン・ギジュから3番アン・チヨン、代打ソン・インホのタイムリーで2点を返したが、反撃もここまででキアが逃げ切った。6回から7回まで登板した中継ぎの柱ユ・ドンフンが3勝目。一方最下位LGは14四死球と相変わらず投手陣が制球力不足を露呈し、4連敗で7位ウリとのゲーム差が2に開いた。6位キアはウリに敗れた5位サムソンとのゲーム差が2に縮まり、4位争い進出の可能性も見えてきた。