DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   チョン・ジュンホ(ウリ)、史上初の2000試合出場  SK、キム・グァンヒョンのプロ初完封で首位攻防戦に連勝  

SK 2−0 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)キム・グァンヒョン 7勝3敗  (敗)ソン・ミンハン 7勝1敗
本塁打) SK : パク・チェホン 10号、チェ・ジョン 2号
 この日も前日6日に続いて社稷野球場は、地元釜山のロッテファンの熱気であふれかえり、今季12試合目の3万人の大入り満員となった。試合はSKのキム・グァンヒョン、ロッテのソン・ミンハンとエース同士の対決となり、緊迫した投手戦が続き6回まで互いに無得点が続いた。首位SKは7回表4番パク・チェホンの犠牲フライで1点を先制し均衡を破った。キム・グァンヒョンは尻上がりに調子を上げ、7回裏、8回裏の同点のピンチもしのいだ。
 SKは9回表力投するソン・ミンハンから、途中出場の4番チョ・ドンファの意表をつくピッチャー前のセーフティバントで1点を追加した。キム・グァンヒョンは9回裏も登板し三者凡退に抑え、見事プロ2年目で初の完封勝利をあげ、SKは首位攻防戦に連勝し、最近4連勝で2位ロッテとのゲーム差を6.5に広げた。今季6連勝後勝てなくなったまだ19歳のキム・グァンヒョンは、33歳のソン・ミンハンとのエース対決に投げ勝ち、4安打の完封勝利で5月8日以来約1ヶ月ぶりの勝ち星をあげた。一方ソン・ミンハンの2失点完投も報われなかったロッテは、LGに勝ったトゥサンとゲーム差なしの2位に並ばれた。

(プロ初完封で7勝目をあげたキム・グァンヒョン。)
  

LG 3−4 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)クム・ミンチョル 2勝  (敗)オクスプリング 6勝3敗
本塁打) LG : パク・キョンス 7号
 トゥサンは3回裏、LGの先発キム・グァンスから1番オ・ジェウォンのタイムリー、2番コ・ヨンミンの犠牲フライで2点を先制した。LGはすかさず4回表トゥサンの先発キム・ソヌから1番イ・デヒョンの2点タイムリーで同点に追いつく。トゥサンは6回以降イ・ジェウを登板させ継投策に出て、3連敗で2軍落ちしていたため4月以来の1軍登板となった元メジャーリーガーのキム・ソヌの韓国初勝利は、またもやお預けとなった。LGは8回表トゥサンの3番手イム・テフンから7番パク・キョンスの本塁打で3−2と逆転した。
 LGは4回以降キョン・ホンホ、6回以降は先発要員のオクスプリング(元阪神)を投入して逃げ切りを図ったが、トゥサンは9回裏オクスプリングから2死満塁のチャンスを作り、2番コ・ヨンミンのタイムリーで同点に追いついた。さらに交代したチョン・ジェボクからさらに4番キム・ドンジュが逆転タイムリーを打ち、サヨナラ勝ちで5連敗から脱出後LG相手に連勝した。これでSKに敗れたロッテと6日ぶりに同率2位に並んだ。9回に登板した5番手クム・ミンチョルが2勝目。逆転負けを喫したLGではイ・デヒョンが3安打2打点、パク・キョンスが3安打1本塁打1打点と活躍。

(逆転サヨナラタイムリーを打ったキム・ドンジュ。)


サムソン 4−1 キア  (光州)
(勝)オバミュラー 5勝4敗  (セーブ)オ・スンファン 1敗17S  (敗)リマ 3勝4敗
本塁打) サムソン : パク・ソンミン 8号
 この試合も7日同様、光州の球場は3連勝中の地元キアを応援しようと、今季6度目の満員のファンで埋め尽くされた。サムソンは1回表キアの先発リマから4番パク・ソンミン、6番チェ・ヒョンウ、7番キム・チャンヒィのタイムリーで3点を先制した。キアは3回裏サムソンの先発オバミュラー(元オリックス)から4番イ・ジェジュの犠牲フライで1点を返した。サムソンは2回以降リマから追加点を奪えなかったが、8回表キアの2番手ヤン・ヒョンジョンからパク・ソンミンの本塁打で1点を追加した。
 4位サムソンは6回以降チョン・ヒョヌク、守護神オ・スンファンの継投で反撃を断ち逃げ切り、追いかけてくる5位ハンファとのゲーム差1.5を守った。5回を1失点に抑えたオバミュラーはイ・サンモクと並びチーム最多の5勝目。オ・スンファンはセーブ数トップの17セーブ目。打線では9番キム・ジェゴルが3安打と活躍。キアは1番イ・ヨンギュ、3番チャン・ソンホが無安打など打線が6安打に抑えられ、連勝が3で止まり地元のファンの期待にこたえられなかった。
 

ウリ 2−6 ハンファ  (大田)
(勝)チェ・ヨンピル 3勝3敗  (敗)キム・スギョン 2勝3敗
本塁打) ハンファ : シン・ギョンヒョン 2号
 この試合でウリのチョン・ジュンホが2番レフトで先発出場し、プロ18年目にして史上初の通算2000試合出場を達成した。前日6日の同カードではソン・ジヌ(ハンファ)が史上初の通算2000奪三振を達成していて、2日連続で大記録達成となり、球場は祝賀ムードに包まれた。ハンファは3回裏ウリの先発キム・スギョンから1番イ・ヨンウの内野ゴロの間に1点を先制すると、4回裏7番ハン・サンフンのタイムリー、8番シン・ギョンヒョンの3ランで5−0とリードを広げた。さらに5回裏ウリの3番手チョ・ヨンフンからハン・サンフンへの押し出しの四球で1点を追加した。ハンファの先発チェ・ヨンピルは7回を無失点に抑える。
 ウリは9回表ハンファの3番手アン・ヨンミョンから6番チョン・ソンフン、7番キム・ドンスのタイムリーで2点を返したが、反撃もここまででハンファがウリに連勝し、キム・インシク監督に史上4人目となる監督通算900勝をプレゼントした。最下位ウリはこれで5連敗と6月はまだ勝利がなく、チョン・ジュンホの偉業達成を勝利で祝うことはできなかった。チョン・ソンフンが3安打1打点、8番カン・ジョンホが3安打と活躍。通算盗塁記録(537個)の保持者でもある現在39歳のチョン・ジュンホは、この試合は1安打を記録し、ヤン・ジュンヒョク(サムソン)に続く史上2人目の通算2000安打まであと45本とした。