DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  クルーズ退団、新外国人投手獲得へ

 サムソンは21日、外国人野手ジェイコブ・クルーズ(35)をウェーバー公示し、退団することになったことを発表した。クルーズは2007年ハンファへ入団し、121試合に出場、打率.321、22本塁打、85打点と活躍したが、シーズン中の足の怪我により外野の守備につくことができず、ポストシーズンなどで活躍できなかったこともあり退団となった。今季はサムソンへ移籍し打線の軸として期待されたが、5月20日現在43試合に出場、打率.282、2本塁打、21打点と期待以下の成績で、特に長打力の点で物足りなかった。守備の面でも足の怪我が完治せず、一塁しか守れないと制約があった。
 その代わりの外国人選手としては、現在先発投手陣のコマ不足によりチームも5位にとどまっているため、先発を任せられる外国人投手を獲得する方針となっている。今季外国人投手として入団したオバミュラー(元オリックス)はここまで3勝しているが防御率が4点台と悪く、エースとしての活躍が期待されたペ・ヨンスは3勝と、ひじの手術からの復活を印象付けているが、以前ほどの安定感や球威はない。その他チョン・ヒョヌク、ユン・ソンファンなどの先発投手陣は1年を通しての活躍が期待しづらい。そのためできるだけ早く5月中には新外国人投手を獲得する意向が伝えられている。
 またシム・ジョンス、ヤン・ジュンヒョクのベテランの大打者2人が不振で2軍に落ちている現状で、パク・ソンミン、チェ・ヒョンウ、チェ・テインなどの若手に主軸としての活躍が期待される。すでにパク・ソンミンは最近4番サードに定着し、勝負強い打撃でチームを牽引していて、その他の若手も奮起させクルーズでは果たせなかった打線の強化を図る方針である。
(文責:ふるりん