DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位SK、今季最長の5時間13分の激闘を制す  イ・ジョンボム(キア、元中日)、通算1500安打達成

SK 10−9 ウリ  (済州)
(勝)チョ・ヨンミン 2勝  (セーブ)チョン・ウラム 3勝1敗2S  (敗)キム・ヨンミン 1敗
本塁打) SK : チョン・グヌ 2号  ウリ : ブランボー 8号、ソン・ジマン 5号
 ウリは本拠地のソウル・木洞(モクトン)野球場が高校野球の全国大会で当分使用できないため、20日から25日までどの球団の本拠地でもない済州(チェジュ)島で主催試合6連戦を行うこととなった。1回裏SKの先発キム・グァンヒョンから3番ブランボー(元オリックス)の2ランで先制したが、SKは3回表ウリの先発キム・スギョンから5番イ・ホジュン、6番パク・キョンワンのタイムリー、代打キム・ジェヒョンの押し出しの四球で3−2と逆転した。ウリはその裏キム・グァンヒョンの暴投と5番カン・グィテのタイムリーで4−3と逆転すると、4回裏SKの2番手キム・ウォンヒョンから4番チョン・ソンフンのタイムリーや相手のエラーで2点を追加した。
 SKは6回表ウリの3番手チョ・ヨンフンから4番パク・チェホンのタイムリーで1点を返すと、7回表ウリの4番手シン・チョリンから1番チョン・グヌのタイムリーで6−6の同点に追いつき、代わったウリの5番手ノ・ファンスから3番イ・ジニョンの内野ゴロの間に逆転した。だがウリはその裏SKの4番手カ・ドゥギョムから途中出場の8番チョン・ジュンホのタイムリーで7−7の同点に追いついた。試合はその後ウリのキム・ヨンミン、SKのチョ・ヨンミンの好投で延長に突入する。
 SKは11回表キム・ヨンミンからチャンスを作ると、代わったウリの抑えファン・ドゥソンからチョン・グヌの3ランで勝ち越した。ウリはその裏SKの7番手チョン・ウラムから代打ソン・ジマンの2ランで1点差に迫るが、何とかSKが逃げ切り、今季最長となった5時間13分の激闘を制した。両チーム合わせて30安打の乱打戦で、決勝3ランを打ったチョン・グヌは5打点と活躍。なお、この試合2安打を記録したイ・ジニョンは史上55人目の通算1000安打を達成。ウリではチョン・ソンフンが3安打2打点と活躍。
 
ハンファ 5−2 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)アン・ヨンミョン 3勝1S  (セーブ)トーマス 1勝3敗9S  (敗)チョン・ジェフン 1敗8S
本塁打) トゥサン : キム・ドンジュ 9号
 トゥサンは1回裏ハンファの先発ソン・ジヌ(史上最多の通算205勝)から4番キム・ドンジュの犠牲フライで1点を先制し、先発キム・ミョンジェも何とか6回途中まで無失点で抑え、2番手イム・テフンに交代した。トゥサンは6回裏キム・ドンジュの本塁打で1点を追加しソン・ジヌをノックアウトし、8回表から中継ぎの柱イ・ジェウを投入し逃げ切りを図った。
 だがハンファは9回表トゥサンの守護神チョン・ジェフンから3番クラークの犠牲フライで1点を返すと、代打ソン・グァンミンの2点タイムリーで逆転し、7番ハン・サンフンのタイムリーで2点を追加した。最後は新守護神トーマス(元北海道日本ハム)が抑え、3位ハンファが見事な逆転勝ちで2位トゥサンに0.5ゲーム差と迫った。8回裏途中から4番手として登板したアン・ヨンミョンが3勝目。トゥサンはイ・ジェウ、チョン・ジェフンの必勝リレーが崩れ、首位SKとのゲーム差が再び5.5に開いた。



ロッテ 2−3 キア  (光州)
(勝)ユン・ソンミン 5勝3敗  (セーブ)ハン・ギジュ 1敗11S  (敗)イ・ヨンフン 4敗
本塁打) ロッテ : イ・デホ 8号
 キアは1回裏ロッテの先発イ・ヨンフンの暴投や5番チェ・ギョンファン、6番チャ・イルモクのタイムリーで3点を先制した。ロッテは4回表キアの先発ユン・ソンミンから4番イ・デホ本塁打で1点、5回表5番カン・ミンホのタイムリーで1点を返した。キアはイ・ヨンフンから追加点を奪えず、ユン・ソンミンは6回2失点で降板し、7回以降ユ・ドンフン、守護神ハン・ギジュの継投で同点のピンチをしのぎ、7位キアが逃げ切り6位ウリとのゲーム差を0.5に縮めた。
 3安打と活躍した1番イ・ジョンボム(元中日)は、1回裏第1打席でレフト前ヒットを打ち、先日のキム・ドンス(ウリ)に続き史上8人目となる通算1500安打を達成した。今季はここ2年の不振から立ち直り、5月以降は打撃好調で復活をアピールしている。一方ロッテはついに勝率が5割ちょうどに落ちてしまい、4月までの快進撃が過去のものとなってきた。1番チョン・スグン、8番チョン・ボミョンが3安打と活躍。



LG 1−0 サムソン  (大邱
(勝)チョン・チャンホン 3勝2敗  (セーブ)チョン・ジェボク 2勝2敗2S  (敗)クォン・オウォン 1勝1敗
 試合はLGの先発の高卒新人チョン・チャンホン、サムソンの先発ユン・ソンファンの投手戦となり、7回まで無得点が続いた。サムソンは7回から2番手としてクォン・ヒョクを登板させ抑えようとするが、最下位LGは8回表サムソンの3番手クォン・オウォンの送球ミスで1点を先制すると、8回裏からは2番手チョン・ジェボクを登板させ相手に反撃を許さず、虎の子の1点を守りきり3連勝となった。
 高卒新人として苦しい投手陣の台所を支えてきたチョン・チャンホンは、7回無失点と好投し先発転向後初勝利。投手戦に敗れたサムソンはわずか4安打に抑えられ、勝率5割を切った。