DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  4月6日 : ロッテジャイアンツ−LGツインズ(ソウル・蚕室野球場)

 韓国プロ野球のメッカといえば、首都ソウルの南東部にある蚕室(チャムシル)野球場でしょう。トゥサンベアーズとLGツインズと2球団の本拠地になっているだけでなく、この2球団が出場しなくても韓国シリーズの第5戦以降が行われます。
 交通アクセスもよく、地下鉄2号線の総合運動場(チョンハプウンドンジャン)駅の5番出口を出ると、すぐそこが球場です。


(地下鉄の出口を出ると入場門が見え、辺りには飲み物や食べ物を売る屋台が出ている。)


(入場券売り場前の長蛇の列。)


(ライト側外野席後方にあるトゥサン、LGのグッズショップ。この日はLGのショップのみオープン。)


(好評の主力選手の背番号入りTシャツ。ピンクの女性用Tシャツもある。)


 2008年シーズンが開幕して1週間が経ったこの日は、好調ロッテジャイアンツを見ようと、3塁側に大勢の熱狂的なファンが詰め掛けました。ホームの1塁側にも大勢のLGファンが集まりましたが、この当時チームはなかなか勝てず、応援でもロッテファンに押され、元気がありませんでした。


(球場1塁側通路。LGの主力選手たちの写真がつるされている。)


(試合開始前の国歌斉唱。選手たちはバックスクリーン側を見て直立姿勢。)


(LGの攻撃中。)

 試合はLGの先発パク・ミョンファンがロッテ打線につかまり、4回7失点と大乱調。得点が入るたびに、3塁側はお祭り騒ぎでした。LG打線はロッテの先発ソン・スンジュンをまったく打てず、5回までヒットすら出ませんでした。


(赤いスティックバルーンで染まった1塁内野応援席。)


(LGの応援ステージ。チアガールが攻守交代の間に激しいダンスを披露。)


(球場最上部からグラウンドを眺める。)


(得点が入り、白いスティックバルーンがたたかれ新聞紙のボンボンが揺れる3塁側ロッテ内野応援席。)


 この日の蚕室野球場は、約29000人以上と満員に近い観客が集まり、さながらロッテの本拠地のような雰囲気でした。ロッテが好調だと、本拠地の釜山だけでなく、ソウルの蚕室、木洞野球場まで観客が増えます。
 その理由としては、新聞紙やビニール袋を使った独特の応援や、「セリラー!」「マー!」などの相手を威嚇するようなコール、終盤や得点が入ると歌われる「釜山カルメギ」「釜山港へ帰れ」などの本拠地・釜山のご当地ソングなどがファンたちのボルテージをかきたて、大勢の人々を魅了してやまないからでしょう。
 試合は7−0でロッテが完封勝ちし、熱狂的なファンたちのチーム愛をさらに高める結果となりました。


(ステージで踊るロッテのチアガール。)


(ファンたちをリードする応援団長。動きがコミカルでダンスも達者。) 
(文責 : ふるりん)