韓国 3−4 カナダ (台湾・台中洲際)
(勝)リッチモンド 2勝 (セーブ)クジビッチ 2S (敗)リュ・ヒョンジン 1勝1敗
(本塁打) カナダ : ロジェルスタード 2号、ウェグラーツ 3号
世界最終予選で5連勝し北京五輪出場を決めた韓国代表は13日、メジャーリーグ経験者もいてここまで4勝1敗と好調のカナダと台中洲際野球場で対戦した。なお、この試合にはアジア予選を勝ち抜き北京五輪出場を決めた日本代表・星野監督が視察に訪れていた。
[韓国−カナダ戦を視察する日本代表・星野監督(左)。]
韓国は1回表カナダの先発エイバリーから先頭打者の1番イ・ヨンギュ(キア)の2塁打でチャンスを作ると、2番イ・ジョンウク(トゥサン)のタイムリー2塁打で1点を先制した。しかし韓国の先発リュ・ヒョンジン(ハンファ)は1回裏、味方のエラーもありピンチを招くと、3番サンダースの犠牲フライで1−1の同点に追いつかれ、5番ロジェルスタードに逆転2ランを打たれた。
リュ・ヒョンジンは2回2死2塁のピンチでマウンドを2番手チャン・ウォンサム(ウリ)に譲り、ここは何とかチャン・ウォンサムがしのいだものの、4回裏ウェグラーツの本塁打で1点を追加された。また1回裏の守備中にセカンドのレギュラーとして攻守共に活躍してきたコ・ヨンミン(トゥサン)が相手走者と衝突したため負傷退場し、打線に元気がなく相手の好守備もありリッチモンド、バートンらカナダのリリーフ陣から得点を奪えなかった。
韓国もクォン・ヒョク(サムソン)、ファン・ドゥソン(ウリ)、ハン・ギジュ(キア)の必死の継投でカナダに追加点を追加点を許さなかった。韓国は9回表カナダの3番手バートンから8番パク・チンマン(サムソン)の内野ゴロの間にまず1点を返し、9番キム・ジュチャン(ロッテ)のタイムリーで1点差に迫った。だが代わったカナダの4番手クジビッチが代打チョ・インソンを打ち取り同点には追いつけず、韓国は五輪最終予選初黒星を喫してしまい、勝ったカナダは五輪出場を決めた。韓国代表はこれまで大量得点をたたき出していた打線がつながらず、5試合連続打点と好調だった4番イ・スンヨプ(読売)も、この試合は無安打に終わった。
台湾も13日南アフリカに勝ち五輪出場を決め、これで北京五輪世界最終予選は韓国、カナダ、台湾の3チームが5勝1敗で並び、優勝チーム決定は最終日の14日に持越しとなった。韓国は14日、優勝をかけて地元台湾と対戦し、アジアのライバル同士の対決ということで大変な盛り上がりになると予想される。韓国の先発は若き19歳の左腕キム・グァンヒョン(SK)が予想される。