DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   韓国シリーズ開幕 第1戦、リオスが完封しトゥサンが先手を取る

韓国シリーズ 第1戦

トゥサン 2−0 SK  (仁川・文鶴)
(勝)リオス 1勝  (敗)レイボーン 1敗
 公式戦初優勝のSKと、公式戦2位でプレーオフに進出しハンファを3連勝で破って勢いに乗るトゥサンの対決となった2007年の韓国シリーズは、SKの本拠地・文鶴(ムナク)野球場で22日開幕し、約3万人の満員の観衆が集まった。第1戦の先発はトゥサンが最多勝(22勝)、最優秀防御率(2.07)など投手三冠王となったリオス、SKがチーム最多勝(17勝)のレイボーン(元広島)だった。始球式は2006年アジア大会など国際大会で活躍中の男子水泳選手、パク・テファンが務めた。

[花火で応援するSK応援席。]

[チェガントゥサン(最強斗山)のボードを持って応援するチアガールとファンたち。]

 トゥサンは1回表レイボーンから1死2塁と先制点のチャンスを作ると、3番コ・ヨンミンがタイムリーを打ち1点を先制した。だがその後が続かずトゥサンはこの回1点どまりだった。リオスは公式戦、14日のプレーオフ第1戦同様の素晴らしいピッチングで、SKにヒットすら許さず、公式戦4勝1敗、防御率0点台と抜群の相性を見せつけた。トゥサンは4回表先頭の5番ホン・ソンフンが2塁打を打ち追加点のチャンスを作ったが、ここで6番アン・ギョンヒョンのライト線へ落ちそうな当たりをイ・ジニョンがダイビングキャッチし、この回トゥサンは無得点に終わりSKは相手に流れを渡さない。
 だがトゥサンは5回表1死満塁のチャンスを作ると、4番キム・ドンジュのやや深いセカンドフライで3塁走者イ・ジョンウクがホームへ突入し、これがセーフとなり1点を追加した。再三ピンチを招いたが大崩れしなかったレイボーンは6回2失点で降板した。対照的にリオスは打たせて取るピッチングで凡打の山を築き、SKに連打を許さない。トゥサンは7回表SKの3番手ユン・ギルヒョン、8回表4番手イ・ヨンウク、9回表5番手の高卒新人キム・グァンヒョンから追加点のチャンスを作るが、あと1点が奪えない。

[5回表浅いフライでもホームへ果敢に突入し生還したイ・ジョンウク。]
 リオスは味方の拙攻も気にすることなく快調に飛ばし、終盤はヒットを打たれるようになってきたが連打は許さず、9回裏もマウンドに上がり完封を目指した。リオスは9回裏をぴしゃりと三人で抑え、見事完封しトゥサンが公式戦優勝のSK相手に先手を取り1勝をあげた。なお、2005年初めて進出した時はサムソン相手に開幕4連敗を喫してしまったキム・ギョンムン監督にとっても、韓国シリーズ初勝利となった。

[好守備でチームの勝利を支えたセカンドのコ・ヨンミン(左)。]
 リオスは韓国シリーズ自身初勝利を、4安打完封の最高のピッチングで記録した。投球数も100球余りと、テンポのよいピッチングで相手を手玉に取った。打線では1番イ・ジョンウクが2安打2得点と、プレーオフMVPとなった好調ぶりを維持している。敗れたSKでは、ライトのイ・ジニョンの再三にわたる好守が光った。
 第2戦は23日18時から仁川・文鶴野球場で行われ、予告先発はSKがチェ・ビョンニョン(11勝8敗)、トゥサンがランデル(12勝8敗、元読売)となっている。トゥサンが一気に連勝するか、それとも公式戦ではトゥサン相手に好投していたチェ・ビョンニョンでSKがシリーズ初勝利をあげるか、大いに注目される。