DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   ポストシーズン開幕後に公式戦最終戦実施  全日程終了

ハンファ 4−3 キア  (光州)
(勝)チョン・ミンヒョク 1勝1敗  (セーブ)ユ・ウォンサン 2勝1敗1S  (敗)コ・ウソク 1敗
本塁打) ハンファ : キム・テワン 4号、チョン・ボムモ 1号  キア : リュ・ジェウォン 2号
 10月7日雨天ノーゲームとなったこの試合は、3位ハンファが9日からポストシーズンの準プレーオフに出場することとなっていて、さらに両チーム順位が確定していたため急いで試合を消化する必要がなく、ハンファがポストシーズン敗退後に行われることとなった。17日ハンファがプレーオフでトゥサンに敗れたため、1日置いて19日にキアとハンファは今季最終戦を行うこととなった。キアにとっては、18日就任が発表されたチョ・ボムヒョン新監督が指揮を執る最初の試合となった。
 ハンファは2回表キアの先発の新人オ・ジュンヒョンから4番キム・テワン、7番チョン・ボムモの本塁打で2点を先制する。20歳のプロ2年目の若手チョン・ボムモにとってはプロ初本塁打、さらに初打点だった。キアは3回裏ハンファの先発キム・ギョンソンから9番リュ・ジェウォンの本塁打、代打イ・ジェジュのタイムリーで2−2の同点に追い付く。ハンファは4回表キアの2番手パク・チョンギュからキム・テワンのタイムリーで1点を勝ち越すが、キアも5回裏ハンファの2番手の新人チョン・ミンヒョクの暴投で3−3の同点に追いついた。
 ハンファは6回表キアの3番手コ・ウソクからチョン・ボムモのタイムリーで1点を勝ち越すと、その後はユン・ギュジン、ユ・ウォンサンの継投で相手の反撃を断ち、プレーオフでトゥサンに3連敗した後の今季最終戦を勝利で終えた。ポストシーズンにもスタメン出場した期待の若手キム・テワンが4安打2打点、プロ初本塁打と初打点を記録したチョン・ボムモが2打点と活躍。チョン・ミンヒョクが幸運にもプロ初勝利と、若手の活躍で来季への希望を感じさせる内容だった。今季の両チームの対決は、ハンファが12勝6敗と大きく勝ち越した。
 今季投打ともに故障者が続出し2年ぶりに最下位に沈み、球団首脳陣や経営陣の間でも内紛が見られたキアは、チョ・ボムヒョン監督のデビュー戦を白星で飾れず、さみしい形で今季最終戦を終えた。だがこの試合も3番でスタメン出場しプロ6年目にして全試合出場を達成したイ・ヒョンゴンは、1打席だけ立ち凡退したが、打率.338とヤン・ジュンヒョクの打率.337をわずかながら上回り、自身初の首位打者に輝いた。イ・ヒョンゴンは今季まであまり目立たない内野のユーティリティープレイヤーだったが、兵役から復帰した2006年後半からレギュラーに定着し、打撃が開眼し見事首位打者となった。