DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位SK、2年ぶりのポストシーズン進出決定  リュ・ヒョンジン(ハンファ)、史上初の高卒デビュー後2年連続15勝達成

ロッテ 1−4 SK  (仁川・文鶴)
(勝)チェ・ビョンニョン 10勝7敗  (敗)チェ・ヒャンナム 5勝12敗
本塁打) SK : パク・キョンワン 15号、チェ・ジョン 16号
 首位SKは2回裏ロッテの先発チェ・ヒャンナムから6番パク・キョンワン本塁打で1点を先制すると、3回裏2番チョ・ドンファの犠牲フライ、4回裏6番パク・チェサンのタイムリーで1点ずつを追加した。SKの先発チェ・ビョンニョンはロッテに連打を許さず得点を与えず、打線は7回裏8番チェ・ジョンの本塁打で1点を追加し、チェ・ヒャンナムをノックアウトした。
 ロッテは9回表SKの3番手チョン・デヒョンから4番イ・デホのタイムリーで1点を返したが反撃もここまでで、首位SKが危なげなく3連勝し公式戦優勝にまた一歩近づいた。なおこの勝利で公式戦4位以上が確定し、公式戦3位だった2005年以来2年ぶりのポストシーズン進出が決まった。8回途中まで無失点に抑えたチェ・ビョンニョンは、プロ6年目にして自身初の2ケタ勝利を達成。パク・キョンワンも3安打1本塁打と活躍。6位ロッテはトゥサンに勝った7位現代にゲーム差なしで並ばれた。今季ロッテに入団し先発ローテーションを守ることを期待されたチェ・ヒャンナムは8月以降6連敗。

[自身初の2ケタ勝利を記録したチェ・ビョンニョン。]


トゥサン 7−9 現代  (水原)
(勝)ソン・シニョン 2勝3敗14S  (セーブ)チョ・ヨンフン 4勝6敗8S  (敗)チョン・ジェフン 4勝3敗22S
本塁打) トゥサン : キム・ドンジュ 19号、イ・ジョンウク 1号  現代 : チョン・ソンフン 15号、ブランボー 28号
 2位トゥサンは1回表現代の先発キム・スギョンから4番キム・ドンジュの2ランで先制し、2回表9番ミン・ビョンホンのタイムリーで1点、3回表ダブルスチールで1点を追加した。現代は4回裏トゥサンの先発キム・ミョンジェから5番チョン・ソンフンの2ランで反撃したが、トゥサンは6回表1番イ・ジョンウクのタイムリーで1点を追加した。だが現代は6回裏トゥサンの2番手の高卒新人イム・テフンから7番ユ・ハンジュンへの押し出しの四球で1点を返すと、7回裏3番イ・テックン、チョン・ソンフンのタイムリーで5−5の同点に追いついた。
 トゥサンは8回表現代の5番手ソン・シニョンから1番イ・ジョンウクの2ランで勝ち越す。現代はその裏トゥサンの守護神チョン・ジェフンから1番チョン・ジュンホのタイムリーで1点を返すと、4番ブランボー(元オリックス)の本塁打王争いトップの28号3ランで逆転した。最後はチョ・ヨンフンが抑え、現代が両チーム11安打ずつの打撃戦を制し、SKに敗れた6位ロッテとゲーム差なしで並んだ。イ・テックンが3安打1打点、チョン・ソンフンが3安打1本塁打3打点と活躍。逆転負けした2位トゥサンは首位SKとのゲーム差が6に広がり、残り試合が5試合多い3位サムソンとのゲーム差が0.5に縮まり、2位争いでやや不利になった。イ・ジョンウクが2安打3打点と活躍。

[28号逆転3ランを打ったブランボー。]


LG 3−8 ハンファ  (大田)
(勝)リュ・ヒョンジン 15勝6敗  (敗)パク・ミョンファン 10勝5敗
本塁打) LG : イ・ソンヨル 1号  ハンファ : クルーズ 22号、イ・ボムホ 19号
 LGの先発パク・ミョンファンは1回裏先頭打者にヒットを許し、次の打者への投球の途中で突如右肩の痛みを訴え、わずか6球を投げただけで降板した。ハンファはこの回緊急登板したLGの2番手キム・ジェヒョンから3番クルーズの2ランで先制した。ハンファの先発リュ・ヒョンジンは好投し相手に得点を許さない。ハンファは5回裏打線が爆発し、LGの5番手シム・スチャンからクルーズ、4番キム・テギュンへの連続押し出し四球、5番イ・ボムホ満塁本塁打で6点を奪った。
 LGは7回表リュ・ヒョンジンから7番パク・ヨンテクのタイムリーで1点、8回表ハンファの2番手ユン・ギュジンから6番チョン・ウィユンのタイムリーで1点、9回表ハンファの3番手ソン・ジヌから途中出場の8番イ・ソンヨルの本塁打で1点を返したが、最後はアン・ヨンミョンが抑えハンファが快勝した。リュ・ヒョンジンは今季15勝目をあげ、プロ入り後2年連続で15勝を達成したのは史上3人目で、高卒デビューでは史上初。5位LGは4位ハンファとの直接対決に敗れ、ゲーム差が4.5に広がりLGの4位以上進出はかなり厳しくなった。