DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  レイボーン(SK)、開幕6連勝  好調トゥサン5連勝

ロッテ 2−4 SK  (仁川・文鶴)
(勝)レイボーン 6勝  (セーブ)チョン・デヒョン 1勝9S  (敗)ヨム・ジョンソク 3勝1敗
 ロッテは今季これまで13試合連続得点、22試合連続安打など打率.363を記録していた好調のベテラン内野手パク・ヒョンスンが6日のサムソン戦で右手首に死球を受け、骨折で全治1ヶ月と診断され2軍落ちし、打線の得点力低下が心配された。首位SKは2回裏、ロッテの先発ヨム・ジョンソクから6番パク・チョングォンのタイムリーで1点を先制した。ロッテは2回裏SKの先発レイボーン(元広島)から相手のエラーと3番イ・デホのタイムリーで、2−1と逆転する。SKはその裏満塁の場面で4番イ・ホジュンの打球をロッテのショートのイ・ウォンソクがエラーし、3−2と逆転する。
 SKは5回裏2番パク・チェサンのタイムリーで1点を追加し、今季3勝負けなしと絶好調だったロッテの先発ヨム・ジョンソクは6回途中で降板した。レイボーンは7回で降板し、その後はチョ・ウンチョン、チョン・ウラム、守護神チョン・デヒョンの継投でロッテに反撃を許さず、SKが首位を守り2位ハンファが敗れたためゲーム差が再び2.5に広がった。レイボーンは今季負けなしの開幕6連勝で、最多勝争い単独トップとなった。チョン・デヒョンもセーブ王争いトップタイの9セーブ目。ロッテは単発の7安打と打線がつながらず、パク・ヒョンスン不在の穴を感じさせた。

[今季6勝目をあげたレイボーン。]
 
  

ハンファ 5−6 現代  (水原)
(勝)ノ・ファンス 1勝  (敗)ユン・グニョン 1敗1S
本塁打) ハンファ : クルーズ 6号  現代 : チョン・ソンフン 3号、キム・ドンス 2号
 現代は3回裏ハンファの先発ムン・ドンファンから4番ブランボー(元オリックス)のタイムリーで1点を先制し、4回裏6番チョン・ソンフンの本塁打で1点を追加した。6連勝中のハンファは5回表打線が爆発し、現代の先発キャラウェイから1番コ・ドンジン、2番イ・ヨンウのタイムリーや相手のエラー、3番クルーズの2ランで5−2と逆転する。だが現代もその裏5番ソン・ジマンのタイムリーで1点、6回裏8番キム・ドンスの本塁打で1点を返し、5−4とする。
 ムン・ドンファンは8回まで投げ、ハンファは1点リードした9回裏2番手ユン・グニョンをマウンドに送るが、先頭の代打ユ・ハンジュンを四球で出し、続く1番チョン・ジュンホにもストライクが入らないので、途中で3番手アン・ヨンミョンに交代した。その後1死満塁のチャンスでブランボーが2点タイムリーを打ち、現代が逆転サヨナラ勝ちを収め勝率5割の壁を突破した。9回表4番手として打者1人を抑えたノ・ファンスが2年ぶりの勝利投手となった。
 現代はサヨナラタイムリーを打った主砲ブランボーが3打点と活躍した。現在首位打者のベテラン3番イ・スンヨンがこの試合も3安打で打率を.424まで上げ、現代打線全体が好調である。連勝が6で止まったハンファは守護神ク・デソン(元オリックス)の不在がこの試合も響いた。

[逆転サヨナラタイムリーを打ったブランボー。] 
       

サムソン 1−3 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)リオス 3勝3敗  (セーブ)チョン・ジェフン 9S  (敗)イム・チャンヨン 1勝2敗
本塁打) トゥサン : キム・ドンジュ 6号
 4連勝中のトゥサンは1回裏、サムソンの先発イム・チャンヨンから3番アン・ギョンヒョンのタイムリー、4番キム・ドンジュの2ランで3点を先制する。サムソンは4回表トゥサンの先発リオスから6番チョ・ヨンフンの犠牲フライで1点を返したが、その後が続かない。イム・チャンヨンも6回を3失点で降板し、チャ・ウチャン、イム・ドンギュなどのリリーフ陣もトゥサンに追加点を許さない。
 だがその後キム・スンフェ、守護神チョン・ジェフンがサムソンの反撃を断ち、以前最下位に低迷していたトゥサンが連勝を5に伸ばし、勝率5割まであと1勝に迫った。今季勝負どころで打たれることが多くなかなか勝ち星をあげられていないリオスがやっと3勝目。チョン・ジェフンはセーブ王争いトップタイの9セーブ目。6日に7連敗を脱出した2006年の王者サムソンは、この試合もわずか4安打と貧打がまったく解消されず、チーム上昇の気配が見られず7位に後退した。


LG 6−2 キア  (光州)
(勝)パク・ミョンファン 4勝  (敗)ユン・ソンミン 1勝5敗
 4連敗中のLGと3連敗中のキアと不調で下位に沈んだチーム同士の対決は、LGが1回表キアの先発ユン・ソンミンから3番バルデス(元福岡ダイエー)、4番パク・ヨンテク、6番キム・サンヒョンのタイムリーで3点を先制する。LGは4回表9番ソン・ジファンのタイムリーで1点を追加したが、キアはその裏LGの先発パク・ミョンファンから6番イ・ジェジュ、7番ソン・ジファンの連続犠牲フライで2点を返した。
 LGは8回表キアの2番手ソン・ヨンミンから8番チョ・インソンのタイムリーで2点を追加すると、キム・ミンギ、リュ・テッキョン、シム・スチャンの継投でキアの反撃を断ち、連敗を4で止め最下位から6位に浮上した。6回2失点で降板し今季負けなしの4勝目をあげたパク・ミョンファンは、今季3度目の連敗ストッパーになり、エースとしての活躍の期待に十分応えている。キアは5番ホン・セワンが3安打と活躍したが、あえなく4連敗で最下位転落。