5月5日は韓国ではこどもの日の祝日で、天候もよく4球場合計で7万2000人と大勢の観客が球場に訪れ、試合開始前にはさまざまな行事も開かれ、大いに盛り上がった。
ＳＫ １５−７ 現代 （水原）
（勝）ロマノ ３勝１敗 （敗）チャン・ウォンサム １勝１敗
（本塁打） ＳＫ ： イ・ホジュン １号、チェ・ジョン ４号 現代 ： ソ・ハンギュ １号
現代は1回裏、首位ＳＫの先発ロマノ(元広島)から6番チョン・ソンフンの3点タイムリーで先制する。ＳＫは4回表、今季防御率0点台と素晴らしいピッチングを続けている現代の先発左腕チャン・ウォンサムから、3番イ・ジェウォンのタイムリー、5番イ・ホジュンの犠牲フライ、7番チョン・ギョンベのタイムリーで3−3の同点に追いつくと、9番キム・テギュンの2点タイムリーで逆転し、さらに1番チョ・ドンファのタイムリーで1点を追加しチャン・ウォンサムをノックアウトした。
勢いに乗るＳＫは5回表現代の2番手ファン・ドゥソンから、イ・ホジュンの2年ぶりの本塁打となる2ランが出て、更に代わった3番手キム・ソンテから6番チェ・ジョンにも2ランが出る。現代は6回裏ＳＫの2番手チョ・ウンチョンからプロ初打点となる6番ファン・ジェギュンのタイムリーで1点を返し、7回裏にもＳＫの3番手カ・ドゥギョムから3番ソ・ハンギュのタイムリーで1点を返した。ＳＫは9回表現代の4番手キム・ヨンミンからイ・ホジュン、6番パク・キョンワンのタイムリーで3点を追加し、代わった5番手ノ・ファンスからチェ・ジョン、1番キム・ガンミンのタイムリーで2点を奪い止めを刺した。
現代も9回裏ＳＫの4番手キム・ウォンヒョンからソ・ハンギュの2ランで粘りを見せるが、最後は守護神チョン・デヒョンが抑え、ＳＫが先発全員安打で今季最多の16安打と打線が爆発し快勝した。ロマノは打線の援護に恵まれ今季3勝目。兵役から復帰したかつての主砲イ・ホジュンが3安打4打点、チェ・ジョンが3安打3打点、パク・チェホンが3安打と活躍した。最近好調の現代も、2年目で更なる飛躍を遂げた先発チャン・ウォンサムが崩れてはどうしようもなく、ＳＫの勢いに飲まれてしまった。
キア ３−１５ ハンファ （大田）
（勝）リュ・ヒョンジン ４勝１敗 （敗）クァク・チョンチョル １敗
（本塁打） キア ： サットン ３号、チョ・ギョンファン ２号 ハンファ ： キム・テギュン ７，８号、シム・グァンホ ３号
4連勝中と好調のハンファは1回裏、キアの先発クァク・チョンチョルから2番コ・ドンジン、3番クルーズのタイムリーで2点を先制し、クァク・チョンチョルは1アウトもとれずノックアウトされた。更に代わった2番手イ・ボムソクから4番キム・テギュンが2ランを打つ。キアは2回表ハンファの先発リュ・ヒョンジンから4番サットンの本塁打で1点を返し、3回表6番チョ・ギョンファンの2ランで4−3と1点差に迫る。ハンファもその裏イ・ボムソクからコ・ドンジンのタイムリー、代わったキアの3番手ソン・ヨンミンからキム・テギュンのタイムリーで2点を追加した。
ハンファはその後打線が爆発し、6回裏キアの4番手キム・ヒィゴルからキム・テギュンのこの試合2本目となる2ランなどで3点を追加し、8回裏キアの5番手チョン・ウォンから相手のエラーや押し出しの四球、シム・グァンホの3ランなどで6点を奪い、試合を決めた。リュ・ヒョンジンは6回を投げて交代し、ユン・グニョン、アン・ヨンミョン、クォン・ジュンホンなどの継投でキアに反撃を許さず、ハンファが14安打15得点と打線の爆発で連勝を5に伸ばし、1万人以上集まった地元大田(テジョン)のファンたちを喜ばせた。
主砲キム・テギュンは3安打2本塁打5打点と大活躍し、本塁打、打点(26)の2部門でトップに立った。コ・ドンジンも5安打2打点4得点と活躍した。キアはプロ初先発となったクァク・チョンチョル、イ・ボムソクなど若手投手だけで試合を作ることはできなかった。
サムソン １−５ ロッテ （釜山・社稷）
（勝）チェ・デソン １勝 （敗）ウィルソン １勝５敗
1985年に開場した社稷(サジク)野球場では、釜山(プサン)広域市の行事の関係でここを本拠地とするロッテは5月5日に試合を行うことができなかったが、今季ようやっと実現し球場は3万人の満員の観衆で埋め尽くされた。その熱気に押されるかのように、ロッテは1回裏サムソンの先発ウィルソンから5番ホセ、6番キム・ジュチャンのタイムリーで2点を先制する。
サムソンは5回表ロッテの先発ソン・スンジュンから2番シン・ミョンチョルのタイムリーで1点を返し、不安定な投球を続けていた米国帰りで韓国での初先発となったソン・スンジュンはこの回途中で交代し、韓国初勝利をあげることはできなかった。ロッテはその裏3番パク・ヒョンスンのタイムリーで1点を追加した。ロッテの2番手チェ・デソンは自慢の速球でサムソン打線を抑えていく。
ロッテは8回裏サムソンの2番手クォン・オウォンから7番パク・キヒョクのタイムリーで2点を追加し、最後はカブレラが抑え、地元釜山のファンたちの期待にこたえ快勝した。今季好調のベテラン内野手パク・ヒョンスンが3安打と活躍した。一方2005,06年と韓国シリーズを連覇した王者サムソンはこの試合も6安打に抑えられ7連敗となり、トゥサンが勝ったためゲーム差なしの勝率の関係で3年ぶりとなる単独最下位に転落した。特に4番シム・ジョンスがこの試合も無安打と、深刻な不振に陥っている。
ＬＧ ５−９ トゥサン （ソウル・蚕室）
（勝）キム・スンフェ １勝２敗 （セーブ）チョン・ジェフン ８Ｓ （敗）ハリッカラ ２勝４敗
（本塁打） ＬＧ ： パク・ヨンテク ５号 トゥサン ： ミン・ビョンホン １号
ＬＧは2回表トゥサンの先発クム・ミンチョルから7番パク・キョンスのタイムリーで1点を先制し、3回表6番チョン・ウィユンのタイムリーで1点を追加した。トゥサンはその裏ＬＧの先発ハリッカラから相手のエラーや4番キム・ドンジュのタイムリー、6番ホン・ソンフンの犠牲フライなどで4−2と逆転した。ＬＧは6回表トゥサンの3番手キム・スンフェから、1番パク・ヨンテクの2ランで4−4の同点とする。追いつかれたトゥサンはその裏、9番ミン・ビョンホンがプロ2年目にしての初本塁打となる勝ち越し3ランを打ち、ハリッカラをノックアウトした。
ＬＧは7回表5番チェ・ドンスのタイムリーで1点を返したが、トゥサンは8回裏ＬＧの3番手キム・ミンギから8番イ・デスの内野ゴロの間に2塁走者コ・ヨンミンが一気に生還し1点を追加すると、代わった4番手シム・スチャンから1番イ・ジョンウクのタイムリーでもう1点を奪い、止めを刺した。8回途中から守護神チョン・ジェフンが抑え、トゥサンは約2万7000人の観衆が集まった同じ蚕室野球場を本拠地とするライバル対決に連勝し、今季初の3連勝でサムソンとゲーム差なしだが勝率の関係で7位に浮上した。
肝心な場面で打たれることが多く勝ち星が無かった中継ぎの柱キム・スンフェが今季初勝利。決勝3ランを打った20歳の若手ミン・ビョンホンは3安打3打点と活躍し、外野のレギュラー定着を大きくアピールした。一方3連敗となったＬＧは打線が何度もチャンスを作ったものの4番バルデス(元福岡ダイエー)が無安打で相手を押し切れず、サムソンから移籍した外国人投手ハリッカラはこの試合も打たれてしまい、サムソン時代の2006年に12勝した力を出し切れていない。
