キア ０−１ ＳＫ （仁川・文鶴）
（勝）レイボーン ２勝 （セーブ）チョン・デヒョン ４Ｓ （敗）ユン・ソンミン ３敗
4連勝中のＳＫは3回裏キアの先発ユン・ソンミンから2死1,2塁のチャンスを作ると、2番パク・チェサンの打球をセカンドのキム・ジョングクがエラーし1点を先制する。ＳＫの先発レイボーン(元広島)は毎回のように走者を許す不安定なピッチングだったが、相手の拙攻に助けられ7回途中まで無失点に抑えた。ユン・ソンミンも7回をわずか1安打に抑えたが、味方の援護がなかった。
ＳＫは1点のリードをチョン・ウラム、守護神チョン・デヒョンのリレーで守りきり、引き分けを1つ挟んで5連勝とし首位を守った。レイボーンは今季2勝目。唯一の得点はエラーによるもので打点はつかず、わずか1安打で打点なしの完封勝利は韓国プロ野球26年間で史上初の珍事だった。相手よりはるかに多い8安打を記録しながら敗れたキアにとっては、何とも不可解な一戦だった。
ロッテ ２−３ サムソン （大邱）
（勝）クォン・ヒョク １勝 （セーブ）オ・スンファン １勝４Ｓ （敗）ソン・、ミンハン ２勝１敗
（本塁打）サムソン ： ヤン・ジュンヒョク ３号
サムソンは1回裏ロッテの先発ソン・ミンハンから3番ヤン・ジュンヒョクの本塁打で1点を先制し、2回裏8番チョ・ドンチャンの内野ゴロの間に1点を追加した。ロッテは4回表サムソンの先発ブラウン(元阪神)から5番ホセのタイムリーで1点を返すと、5回表ブラウンの暴投で2-2の同点に追いつく。その後はブラウン、ソン・ミンハンの投げ合いが続き、終盤まで得点が入らなかった。
サムソンは8回裏ソン・ミンハンから2死1,2塁のチャンスを作り、4番シム・ジョンスのタイムリーで1点を勝ち越した。最後のロッテの攻撃はサムソンの守護神オ・スンファンに抑えられ、サムソンが接戦を制した。8回表サムソンの3番手で対左打者のワンポイントリリーフとして登場したクォン・ヒョクは、ひじの手術もあって1年以上試合に出場できなかったため、2004年以来3年ぶりの勝利。今季ここまで好調のロッテは、チーム打率3割を超えていた強力打線がわずか6安打に抑えられてしまった。
ハンファ ２−５ ＬＧ （ソウル・蚕室）
（勝）ポン・ジュングン １勝 （セーブ）ウ・ギュミン ５Ｓ （敗）チョン・ミンチョル １勝１敗
（本塁打）ＬＧ ： チョ・インソン １号
ハンファは4回表ＬＧの先発ポン・ジュングンから5番イ・ドヒョンの内野ゴロの間に1点を先制すると、6番イ・ボムホの犠牲フライで1点を追加した。ＬＧはその裏ハンファの先発チョン・ミンチョルから2番イ・ジョンヨルのタイムリーで1点を返し、5回裏8番チョ・インソンの2ランで3−2と逆転する。ポン・ジュングンは捕手チョ・インソンのリードでハンファに追加点を許さず、7回途中で降板した。
ＬＧは8回裏ハンファの3番手ヤン・フンから、相手のエラーや6番イ・ソンヨルのタイムリーで2点を追加した。リュ・テッキョン、守護神ウ・ギュミンなどのリリーフ陣がハンファに反撃を許さず、ＬＧが4連勝しロッテを抜いて2位に浮上した。
元大リーガーで今季からＬＧに入団した左腕ポン・ジュングンは、韓国初勝利をあげた。5回裏決勝2ランを打ったチョ・インソン以外では、4番バルデス(元福岡ダイエー)が3安打と活躍した。ウ・ギュミンもセーブ王争いトップの5セーブ目と、チームの好調を支えている。一方決して調子がよいとはいえなかったポン・ジュングンから大量得点を奪えなかったハンファは3連敗で、勝率5割になってしまった。
[5回裏決勝2ランを打ったチョ・インソン。]
トゥサン ６−３ 現代 （水原）
（勝）リオス １勝 （セーブ）チョン・ジェフン １Ｓ （敗）チョン・ジュンホ １敗
6連敗中の最下位トゥサン、3連敗中の7位現代と絶不調チーム同士の最下位攻防戦となったこの一戦は、トゥサンが2回表現代の先発チョン・ジュンホ(全俊鎬)から相手のエラーや9番コ・ヨンミンのタイムリーで3点を先制する。なおもトゥサンの勢いは止まらず、3回表7番アン・ギョンヒョンのタイムリーでチョン・ジュンホをノックアウトすると、代わった現代の2番手ファン・ドゥソンからコ・ヨンミンの2打席連続タイムリーで2点を追加し、6−0と序盤で大量リードを奪った。
現代は3回裏トゥサンの先発リオスから4番ブランボー(元オリックス)のタイムリーで1点、4回裏7番キム・イルギョンの2年ぶりの打点となるタイムリーで1点を返す。リオスは毎回のように走者を許し本調子とは程遠く、6回裏暴投で1点を相手に許したところで交代する。その後はキム・スンフェ、守護神チョン・ジェフンなどの必死の投手リレーでトゥサンがリードを守りきり、連敗を6で止めやっと今季2勝目をあげ、現代と並び同率7位となった。
エースとして期待されていた外国人投手リオスはやっと今季初勝利で、守護神チョン・ジェフンも今季初セーブとなった。コ・ヨンミンが3打点と活躍した。4連敗となった現代は2006年1試合も1軍出場できなかったキム・イルギョンが3安打と活躍したが、打線がチャンスを生かしきれず、先発チョン・ジュンホが3回持たず降板したのが誤算だった。
