DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   好調SK、またもや1点差勝ちで首位奪回

サムソン 2−1 現代  (水原)
(勝)チョン・ビョンホ 2勝  (セーブ)クォン・ヒョク 2敗1S  (敗)チョン・ミンテ 1敗
本塁打)現代 : ソン・ジマン 2号
 サムソンは1回表現代の先発チョン・ミンテ(元読売)から4番シム・ジョンス、5番キム・デイクの連続タイムリーで2点を先制した。現代は2回裏、サムソンの先発チョン・ビョンホから4番ソン・ジマンの本塁打で1点を返した。2005,06年と未勝利に終わったかつてのエース、チョン・ミンテは1回の2失点以外はサムソン打線を無失点に抑え、大きく復活をアピールした。チョン・ビョンホは同点のピンチを迎えたが何とかしのぎ、5回を1失点に抑えた。試合は7回裏現代の攻撃中、急に強い雨が降り試合続行が困難と判断され、降雨コールドゲームとなりサムソンが幸運な勝利を手に入れた。今季に復活をかける大砲シム・ジョンスは、示範競技の打率が.476と、元気のないサムソン打線でただ1人気を吐いている。
 
(午後3時過ぎなのに雨雲で真っ暗となった水原公設運動場野球場)


SK 4−3 ハンファ  (大田)
(勝)チョン・ウラム 1勝  (セーブ)チョ・ウンチョン 3S  (敗)クォン・ジュンホン 1敗
本塁打) SK : キム・ジェグ 1号  ハンファ : キム・テワン 3号
 ハンファは3回裏、SKの先発で大型高卒新人として話題の左腕キム・グァンヒョンから、3番の新外国人クルーズのタイムリーで2点を先制した。キム・グァンヒョンはこれが示範競技3試合目の当番にしての初失点で、4回を2失点と悪くはない内容だった。ハンファの先発チョン・ミンチョル(元読売)は4回を無失点と、先発として申し分のない内容だった。SKは5回表ハンファの2番手ヤン・フンから8番チェ・ジョン、9番イ・デスのタイムリーで2−2の同点に追いついた。
 ハンファは7回裏、SKの2番手のベテラン右腕キム・ウォンヒョンから示範競技好調の若手7番キム・テワンの本塁打で1点を勝ち越した。だがSKは9回表ハンファの5番手クォン・ジュンホンから代打キム・ジェグの2ランで4−3と逆転した。9回裏のハンファの攻撃はベテランのアンダースロー右腕チョ・ウンチョンが抑え、SKが逆転勝ちで3連勝しロッテに代わって示範競技首位に立った。SKは示範競技7勝中5勝が1点差勝利と、投手陣の充実で接戦をものにする力をつけている。


キア 4−0 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)チョン・ビョンドゥ 1勝  (敗)イ・サンモク 1勝1敗
本塁打) キア : チャン・ソンホ 2号
 キアは2回表ロッテの先発イ・サンモクから9番イ・ジョンボム(元中日)のタイムリーなどで2点を先制する。イ・サンモクは2回の2失点以外はキアに追加点を許さず、5回で降板し決して悪い内容ではなかった。キアの先発で本格的に先発定着を狙う左腕チョン・ビョンドゥは、好調ロッテ打線を5回無失点に抑えた。キアは6回表ロッテの3番手パク・ソクチンから5番イ・ジェジュのタイムリーで1点を、8回表ロッテの5番手イム・ギョンワンからチャン・ソンホの本塁打で1点を追加した。キアはヤン・ヒョンジョン、チョン・ウォン、ハン・ギジュの完封リレーでロッテに勝利した。ロッテは3連勝でストップし、示範競技首位から転落した。  


LG 1−2 トゥサン  (馬山)
(勝)イ・ギョンピル 1勝1敗  (セーブ)イム・テフン 1S  (敗)キム・ギピョ 1敗
本塁打) トゥサン : キム・ドンジュ 1号
 トゥサンは2回裏、LGの先発シム・スチャンから4番キム・ドンジュの本塁打で1点を先制した。2006年10勝とチーム最多勝だったシム・スチャンは5回1失点と、合格点の内容だった。トゥサンの先発の若手左腕クム・ミンチョルも6回を無失点と、こちらも先発ローテーション入りを大きくアピールするすばらしい内容だった。LGは6回表トゥサンの2番手キム・ドギュンから4番の新外国人バルデス(元福岡ダイエー)のヒットやエラーにより、1−1の同点に追いつく。
 トゥサンは8回裏LGの4番手キム・ギピョから2番コ・ヨンミンのタイムリーで1点を勝ち越すと、最後は高卒新人イム・テフンがLGの9回表の攻撃を三者凡退に抑え、トゥサンが逃げ切った。2006年はWBCワールドベースボールクラシック)の負傷でシーズンの半分以上を棒に振った主砲キム・ドンジュが復活を感じさせる一発を放つなど、トゥサンにとっては収穫のある勝利となった。また兵役から復帰したベテランのイ・ギョンピルが示範競技初勝利をあげ、復調を見せた。一方LGの主砲として期待され入団した新外国人バルデスは、示範競技ここまで打率ちょうど1割と元気がなく、チーム低迷の一因となっている。

[2回表、先制本塁打を打った主砲キム・ドンジュ(右、トゥサン)〕