DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   好調SK4連勝で単独首位  LGは開幕5連敗

サムソン 2−3 キア  (光州)
(勝)イ・ドンヒョン 1勝  (セーブ)キム・ヒィゴル 1S  (敗)イム・チャンヨン 1敗
本塁打) サムソン : イ・ヨンフン 1号
 試合はサムソンの先発で33歳のベテランのチョン・ビョンホ、キアの先発の若手でまだ20歳の若手チン・ミンホと、左腕同士の好投で4回まで無得点が続いた。特にチン・ミンホは何度も走者を出しながら何とか抑え、1軍定着を大きくアピールした。キアは5回裏、サムソンの2番手イム・チャンヨンから2死満塁で3番ホン・セワンが押し出しの四球を選び、1点を先制した。さらに8回裏サムソンの5番手クォン・オジュンから5番チョ・ギョンファンのタイムリーなどで2点を追加した。
 サムソンはイ・ドンヒョン、パク・チョンテなどのキアのリリーフ陣に無得点に抑えられていたが、9回表キアの4番手キム・ヒィゴルから途中出場のチョ・ヨンフンの2ランで1点差に迫る。だがキアがこの1点のリードを守り、2006年の王者サムソンとの接戦を制した。サムソンはこの示範競技での打率が2割を切る貧打により、3連敗となった。
   

トゥサン 2−8 ハンファ  (大田)
(勝)セドリック 1勝  (敗)クム・ミンチョル 1敗
本塁打) トゥサン : ユン・ソンミン 1号
 ハンファは3回裏、トゥサンの先発で20歳の若手左腕クム・ミンチョルから3番の新外国人クルーズのタイムリーで1点を先制した。ハンファの先発の新外国人セドリック(元横浜、東北楽天)は四死球を与え走者は出すものの、要所は抑え5回を無失点に抑えた。するとハンファは5回裏、トゥサンの2番手の新人イ・ウォンジェから代打イ・ヨンウ、6番キム・インチョルのタイムリーで3点、6回裏1番チョ・ウォヌ、途中出場のハン・サンフンのタイムリーや押し出しの四球などで4点を奪い、8−0と大きくリードを広げた。
 トゥサンは7回表、ハンファの4番手ソン・チャンシクから主砲キム・ドンジュに代わって途中出場したユン・ソンミンの犠牲フライで1点、9回表ハンファの6番手チェ・ヨンピルからユン・ソンミンの本塁打で1点を返したが、ハンファが中盤までの大量得点で勝利した。35歳のベテランのキム・インチョルは2安打3打点と健在ぶりを見せた。トゥサンは打線がつながらず、内野のレギュラー争いに加わっている22歳の若手ユン・ソンミンが2打点と、一人気を吐いていた。なお、6回裏ハンファの攻撃中にレフトを守っていたトゥサンのユ・ジェウンが打球を取ろうとした際に手首を負傷し、4月6日の開幕戦出場が微妙となった。ユ・ジェウンは最近兵役から復帰し、長打力不足のトゥサン打線の救世主として期待されていた。
  

現代 3−1 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ファン・ドゥソン 1勝  (セーブ)イ・ヒョンスン 1S  (敗)ヨム・ジョンソク 1敗
 現代は1回表、ロッテの先発でベテランのヨム・ジョンソクから4番ソン・ジマンのタイムリー2塁打で1点を先制すると、3回表ソン・ジマンの2打席連続の2塁打をきっかけに内野ゴロ2つで2点を追加した。現代の先発でかつてエースとして活躍したが、2005,06年と故障もあり2年連続で未勝利のチョン・ミンテ(元読売)は4回を無失点と好投した。ハンファは若手のナ・スンヒョン、サムソンから移籍した左腕カン・ヨンシク、ベテランのパク・ソクチンらロッテのリリーフ陣から追加点を奪えなかった。
 ロッテは5回以降現代の2番手ファン・ドゥソンに抑えられていたが、8回裏3番手の左腕イ・ヒョンスンから19歳の若手の代打ソン・ヨンソクのタイムリーで1点を返した。試合は現代がこのまま逃げ切り、ロッテの示範競技開幕からの連勝は4でストップした。

(好投する現代の先発チョン・ミンテ)


LG 0−1 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ロマノ 1勝  (セーブ)チョン・デヒョン 3S  (敗)チョン・ジェボク 2敗
本塁打) SK : パク・キョンワン 1号
 SKは2回裏、LGの先発チョン・ジェボクから4番パク・キョンワン本塁打で1点を先制した。だがその後はミン・ギョンス、ウ・ギュミン、元大リーガーの左腕ポン・ジュングンなどLGのリリーフ陣から追加点を奪えなかった。SKの先発の新外国人ロマノ(元広島)は5回を無失点に抑え、期待通り開幕先発ローテーション入りを確実にした。6回からは大物高卒新人左腕キム・グァンヒョンが登板し、LG打線を9回途中まで無失点、被安打1に抑え即戦力の評価をさらに高めた。
 最後は今季抑えを任されると予想されるチョン・デヒョンが締め、完封リレーでSKが示範競技開幕からの連勝を4に伸ばし、単独首位に立った。一方LGは投手陣が踏ん張ったものの、打線がわずか3安打に抑えられ示範競技開幕後5連敗の泥沼に陥り、2006年は球団史上初の最下位に終わった悪いムードからなかなか抜け出せず、キム・ジェバク新監督も頭が痛いところだ。

(好投するSKの先発の新外国人ロマノ)