DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  イム・チャンヨンと再契約

 サムソンは8日、かつてエースとして君臨したがここ2年ほどひじの手術などで十分に働けていないイム・チャンヨン(30)と年俸5億ウォン(約6290万円)で再契約した。10勝以上をあげると1勝につき1000万ウォン(約125万円)、15勝以上をあげると1勝につき2000万ウォン(約250万円)のオプション契約も結ばれた。イム・チャンヨンは2004年オフFA(自由契約選手)となった時日本など海外進出を図ったが失敗し、古巣サムソンと2年契約を結んだ。だが2005年は5勝8敗と満足な結果を残せずオフにひじを手術し、今季はシーズンの大半をリハビリに当てたため、1軍合流は9月末と遅く公式戦ではわずか1試合に登板したにとどまり、その試合で1勝をあげた。だが韓国シリーズではワンポイントとして好投し、アジアシリーズではLa New戦で登板し林智勝に決勝本塁打を浴びた。
 なおイム・チャンヨンは10勝を達成できなかったため、FA再契約時に結んだマイナスオプションが適応され、2億ウォンを球団に返すこととなった。来季はかつて最優秀救援投手(1998、2004年)、最優秀防御率(1999年)に輝いたころの球威を取り戻せるかに注目が集まる。イム・チャンヨンは1995年ヘテ(現キア)に入団し、1997年14勝をあげ主力投手となり、韓国球界を代表するサイドハンドの速球派投手として活躍してきた。1999年サムソンへ移籍し、シドニー五輪、釜山アジア大会アテネ五輪予選などの国際舞台でも韓国代表の主軸として活躍してきた。通算成績は494試合に出場、99勝59敗168S、防御率3.10。
 なおその他の選手も来季の契約更改を行い、左の中継ぎとして49試合に出場したオ・サンミン(32)は3000万ウォン(約380万円)増の年俸1億5000万ウォン(約1890万円)、ロッテからトレードで移籍した期待の内野手シン・ミョンチョル(28)は1000万ウォン(約125万円)増の年俸7600万ウォン(約960万円)となった。