プレーオフ 第４戦
現代 ０−４ ハンファ （大田）
（勝）ソン・ジヌ １勝 （敗）キャラウェイ １勝１敗
（本塁打） ハンファ ： キム・テギュン ２号
第１戦に敗れたが第２戦、３戦と連勝し韓国シリーズ進出に王手をかけたハンファは、１回裏現代の先発キャラウェイ（今季14勝7敗）から４番キム・テギュンの３ランで先制する。現代は２回表ハンファの先発で史上初の200勝投手ソン・ジヌ（今季8勝8敗）から１死満塁のチャンスを作るが、９番ソ・ハンギュが併殺打に倒れてしまう。するとハンファはその裏９番キム・ミンジェのタイムリーで１点を追加しキャラウェイをノックアウトし、現代はここで先発要員のキム・スギョンを２番手でマウンドに送る。現代はその後ソン・ジヌから毎回チャンスを作るものの拙攻で得点をあげることができない。
ハンファも５回裏現代の３番手ファン・ドゥソンから１死満塁のチャンスを作るが、ここで追加点をあげられなかった。ソン・ジヌは５回限りで降板すると、６回からは第３戦で好リリーフを見せたムン・ドンファンが２番手として登板し、現代に反撃を許さない。ハンファも現代のリリーフ陣から追加点を奪えなかったが、８回表途中から満を持して守護神ク・デソン（元オリックス）を登板させる。ク・デソンは９回に２三振を奪う好投で現代に反撃を許さず、ハンファが完封リレーで勝利し、プレーオフを３勝１敗で７年ぶり２度目の韓国シリーズ進出を決めた。
プレーオフＭＶＰには、４試合で２本塁打６打点を記録したハンファの４番キム・テギュンが選ばれた。ソン・ジヌは40歳8ヵ月と、キム・ヨンス（元ＬＧ）を抜き史上最年長でのポストシーズン勝利投手となった。一方現代はこの試合第２戦の負傷で第３戦を欠場した強打の外野手ソン・ジマンを１番で起用し、これまで４番を打っていたが負傷で出場が難しくなったサットンに代わり、ソン・ジヌと相性のいいカン・グィテを起用したがこれが裏目に出て、わずか５安打に抑えられチャンスを生かせず完封負けを喫した。2003、04年と韓国シリーズを連覇したが、パク・チンマン、パク・チョンホ、シム・ジョンスらの主力をFAでサムソンに引き抜かれ昨季７位に低迷した現代は、今季開幕前最下位に推す声も大きかった。だがキム・ジェバク監督は大胆な選手起用で優勝戦線に加わり、終盤は首位サムソンを追い詰め公式戦を２位で終え、プレーオフに出場でき復活をアピールした。
サムソンとハンファの韓国シリーズは21日14時からサムソンの本拠地大邱（テグ）で開幕する。ソン・ドンヨル監督（元中日）率いるサムソンが球団史上初の韓国シリーズ連覇を達成するか、キム・インシク監督率いるハンファが７年ぶり２度目の優勝を達成するかが注目される。キム・インシク監督が韓国シリーズに出場するのは2001年のトゥサン監督時代以来５年ぶり。
