サムソン 5−0 現代 (水原)
(勝)ブラウン 11勝9敗 (セーブ)オ・スンファン 4勝3敗47S (敗)キム・スギョン 4勝7敗
(本塁打) サムソン : シム・ジョンス 1号
すでに公式戦優勝を決めたサムソンと、年間2位が確定した現代との対戦は、プレ韓国シリーズとして注目を集めた。消化試合とはいえ互いに負けられない一戦は、サムソンが4回表現代の先発キム・スギョンからイ・ジョンシクとパク・チョンホのタイムリーで3点を先制した。サムソンの先発ブラウン(元阪神)は7回を無失点に抑えた。
現代は8回表途中から、かつてはエースとして活躍していたが今季腰痛などの故障で1軍になかなか出場できず、先月末1軍へ復帰したチョン・ミンテ(元読売)が約1年ぶりに5番手として登板した。だがチョン・ミンテは、今季肩の故障で手術も受けシーズンの多くを棒に振った大砲シム・ジョンスにダメ押しの今季初本塁打となる2ランを打たれてしまった。サムソンは8回裏途中から守護神オ・スンファンを登板させ、現代の反撃を断ち完封リレーで勝利した。オ・スンファンは今季47セーブ目で、日本プロ野球・岩瀬仁紀(中日)が2005年に記録した年間セーブ数(46セーブ)を抜き、アジア新記録を達成した。
ロッテ 5−3 キア (光州、ダブルヘッダー第1戦)
(勝)イ・サンモク 12勝8敗 (敗)ユン・ソンミン 5勝6敗19S
(本塁打) ロッテ : カン・ミンホ 9号 キア : チャン・ソンホ 13号、イ・ジェジュ 13号
4位キアは1回裏7位ロッテの先発イ・サンモクからチャン・ソンホとイ・ジェジュの連続本塁打で2点を先制し、4回裏ソン・ジファンのタイムリーで1点を追加した。だがロッテは5回表キアの先発キム・ジヌからイ・スンファへの押し出しの四球とホセのタイムリーで2点を返すと、代わったキアの2番手シン・ヨンウンからキム・スングァンの犠牲フライで3−3の同点に追いつく。キアはその後3番手の高卒新人ハン・ギジュの好投でロッテに勝ち越し点を与えないが、打線もイ・サンモクから勝ち越し点をあげられなかった。
キアは9回表から守護神ユン・ソンミンを投入するが、先頭のカン・ミンホに勝ち越しの2試合連続の本塁打を打たれてしまうと、さらにパク・キヒョクのタイムリーで1点を追加した。ロッテはイ・サンモクを完投させ逆転勝ちした。イ・サンモクは今季チーム最多の12勝目。5位トゥサンの猛追を受けるキアにとっては、痛い一敗となった。なおキアが敗れたため、この日試合のなかったハンファの年間3位が確定し、8日からの準プレーオフでキアかトゥサンのどちらかと対戦することとなった。
ロッテ 2−7 キア (光州、ダブルヘッダー第2戦)
(勝)シン・ヨンウン 4勝 (敗)キム・スファ 1勝8敗
(本塁打) ロッテ : イ・デホ 26号
ダブルヘッダーの第1戦を落とした4位キアは2回表、先発イ・ドンヒョンが四球を連発し満塁と先制のチャンスを相手に与えた時点で、投手を2番手シン・ヨンウンに交代させこのピンチを乗り切った。するとキアはその裏、ロッテの先発キム・スファからイ・ヒョンゴンのタイムリーなどで2点を先制した。ロッテは4回表4番イ・デホの本塁打で1点を返したが、キアはその裏チャン・ソンホのタイムリーで1点を追加し、5回裏代打チョ・ギョンファンのタイムリーでキム・スファをノックアウトすると、代わった3番手カ・ドゥギョムからキム・ウォンソプのタイムリーで5−2とリードを広げた。
ロッテは6回表カン・ミンホのタイムリーで1点を返したが、この回から登板したキアの3番手の高卒新人ハン・ギジュがロッテに反撃を許さなかった。キアは7回裏ロッテの4番手チェ・デソンからイ・ヨンギュとキム・ウォンソプのタイムリーで2点を追加した。ロッテの最後の反撃は4番手チョン・ウォンが断ち、キアが小刻みな継投で勝利しこの日SKに勝ったトゥサンに4位の座を明け渡さず、0.5ゲーム差で単独4位をキープした。中継ぎで好投しチームを支えるシン・ヨンウンが4勝目で、2番キム・ウォンソプが3安打3打点で勝利に貢献した。26号本塁打を放ったロッテの4番イ・デホは打率(.337)、打点(88点)、本塁打の3冠王が確実となってきた。
なおポストシーズン進出権の最後の1枠となった年間4位の座だが、2日キアが今季公式戦最終戦のロッテ戦に勝利し、残り2試合トゥサンが連勝するとまったく同じ勝率で両チームは公式戦を終えるものの、直接対決にキアが11勝6敗1分と勝ち越しているため、規定によりキアが4位となり準プレーオフへ進出する。
SK 0−2 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)ランデル 16勝8敗 (セーブ)チョン・ジェフン 2勝3敗38S (敗)キム・ソンフン 1敗
(本塁打) トゥサン : チェ・ジュンソク 11号
ポストシーズン進出権最後の1枠をキアと争っている5位トゥサンは1回裏、プロ初先発となった6位SKの高卒新人キム・ソンフンからアン・ギョンヒョンの犠牲フライで1点を先制すると、4回裏チェ・ジュンソクの本塁打で1点を追加した。トゥサンの先発ランデル(元読売)は8回を無失点に抑えると、最後は守護神チョン・ジェフンが抑えトゥサンが完封リレーで勝利し、3連勝でダブルヘッダー第1戦でロッテに負けたキアに一時勝率で並び同率4位となったが、ダブルヘッダー第2戦でキアが勝利したため0.5ゲーム差をつけられてしまった。
ランデルは今季チーム最多の16勝目。今季最終戦となったこの対戦は、SKが10勝8敗と勝ち越し上位のトゥサン相手に健闘した。キアが2日今季公式戦最終戦のロッテ戦に負け、トゥサンが2日のハンファ戦、4日の今季公式戦最終戦のロッテ戦と連勝すると、年間単独4位となり8日からハンファとの準プレーオフに出場できる。だが2日キアが勝つだけで、トゥサンは残り2試合連勝しても同じ勝率で並ぶが、直接対決でキアに負け越しているため準プレーオフには出場できない。または2日トゥサンが負けてしまうとキアの年間4位が確定する。