DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ソン・ジヌ(ハンファ)、またもや史上初の通算200勝達成ならず LG、9回裏の大逆転劇で最下位脱出

サムソン 2−0 キア  (光州)
(勝)チョン・ビョンホ 8勝4敗  (セーブ)オ・スンファン 2勝2敗34S(敗)イ・サンファ 4勝4敗
首位サムソンは1回表キアの先発イ・サンファから気無・反す野木精フライで1点を先制すると、3回表再びキム・ハンスのタイムリーで1点を追加する。 その後サムソンは追加点を奪えなかったが、先発チョン・ビョンホが6日糸中まで無失点に抑え、その後はクォン・オジュン、オ・サンミン、守護神オ・スンファンの継投でキア打線を完封した。2位現代がトゥサンに敗れたためゲーム差は7.5に広がった。チョン・ビョンホは自身6連勝となる今季8勝目。オ・スンファンはセーブ王争い独走の34セーブ目。キアは3番チャン・ソンホが3安打したが、4番イ・ジェジュが無安打でブレーキになってしまっていた。



トゥサン 9−3 現代  (水原)
(勝)ランデル 12勝5敗  (敗)シン・チョリン 2勝2敗
本塁打) トゥサン : ホン・ソンフン 6号
トゥサンは1回表現代の先発ソン・スンナクからアン・ギョンヒョンの犠牲フライで1点を先制する。現代は4回裏トゥサンの先発ランデル(元読売)からチョン・ソンフンの犠牲フライ、ホン・ウォンギとキム・ドンスのタイムリーで3ー1と逆転する。トゥサンは7回表現代の2番手シン・チョリンからカン・ドンウの内野ゴロの間に3塁走者が生還し1点を返すと、続くイ・ジョンウクがセーフティーバントを狙い相手のエラーを誘って同点とし、さらにチャン・ウォンジンのタイムリーで4−3と逆転する。さらに代わった3番手ソン・シニョンからホン・ソンフンが満塁本塁打を放ち、大きくリードを広げた。
トゥサンは9回表現代の4番手イ・ボグンの暴投で1点を追加した。ランデルは7回途中で降板すると、その後はキム・スンフェ、キム・ドギュンの継投で現代の反撃を断ち、トゥサンが連敗を3で止めた。ランデルはチーム最多の今季12勝目。さらにハンファに敗れたSKに代わって3日ぶりに5位へ浮上。4回以降追加点が奪えなかった2位現代は、首位サムソンとのゲーム差が7.5に開いてしまった。



ハンファ 6−3 SK  (仁川・文鶴)
(勝)クォン・ジュンホン 1勝1敗1S  (セーブ)ク・デソン 1勝4敗27S (敗)チョン・ウラム 2敗
本塁打) ハンファ : デービス 13号
5連敗中の3位ハンファの先発は史上初の通算200勝まであと1勝と迫ったソン・ジヌで、ここ2試合連続で達成に失敗していた。ハンファは1回表SKの先発セラーノからデービスが本塁打を放ち先制点をソン・ジヌにプレゼントする。だがSKはその裏ソン・ジヌからパク・キョンワンとイ・ジニョンのタイムリーで2−1と逆転し、2回裏チョン・グヌのタイムリーで1点を追加した。ハンファは6回表デービスのタイムリーで1点を返したが、その裏追加点のピンチを招くとソン・ジヌはここで降板し、またもや200勝達成はならなかった。この場面は2番手クォン・ジュンホンが何とか抑えた。
するとハンファは7回表SKの3番手チョン・ウラムからコ・ドンジンのタイムリーで4−3と逆転し、9回表SKの5番手チョ・ウンチョンからコ・ドンジンの2打席連続タイムリーで2点を追加した。7回以降はクォン・ジュンホン、守護神ク・デソン(元オリックス)がSKの反撃を断ち、ハンファが逆転勝ちで連敗を5で止めた。肩の故障から復帰し最近中継ぎとしての登板が続いているクォン・ジュンホンが今季初勝利。コ・ドンジンは終盤のチャンスでの2本のタイムリーで4打点をあげ、勝利の立役者となった。敗れたSKはわずか3日でトゥサンに抜かれ6位に転落。


ロッテ 9−10 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)チャン・ジュングァン 1勝  (敗)ノ・ジャンジン 2勝2敗3S
本塁打) ロッテ : ホセ 18号
最下位攻防戦第2ラウンドは、ロッテが1回表LGの先発チェ・ウォンホからイ・デホの内野ゴロの間に3塁走者が生還し1点を先制する。LGもその裏ロッテの先発ヨム・ジョンソクからイ・ビョンギュのタイムリーで同点とする。ロッテは3回表カン・ミンホのタイムリーで2点を勝ち越すと、5回表ホセが同僚イ・デホと並ぶ本塁打王争いトップタイの18号ソロ本塁打で1点を追加した。だがLGは5回裏イ・ビョンギュのタイムリーで2点を返し読む・ジョン促をノックアウトすると、代わった2番手チュ・ヒョングァンからパク・ヨンテクのタイムリーで4−4の同点とし、試合を振り出しに戻す。
ロッテは6回表LGの2番手チャン・ジニョンからチョン・スグンのタイムリーで1点を勝ち越すと、7回表3番手キム・ジェヒョンからイ・デホとパク・ヒョンスンのタイムリーで3点、8回表4番手チャン・ジュングァンからイ・デホのタイムリーで1点を追加し、リードを広げていった。パク・チチョル、カ・ドゥギョム、ノ・スンウクらロッテのリリーフ陣もLG打線に反撃を許さず、ロッテの勝利は堅いかに思えた。
だがLGは9回裏ロッテの6番手ノ・ジャンジンをとらえると、イ・ジョンヨルのタイムリーなどで3点を返し、9−7と2点差に迫る。ノ・ジャンジンは何とか2死を取ったが、連続で四球を与え満塁のピンチを招いてしまう。ここでロッテベンチは7番手の高卒新人ナ・スンヒョンを登板させたが、この試合まったく当たっていなかったチョン・ウィユンに走者一掃となる3点タイムリー3塁打を浴び、LGが5点差をひっくり返す大逆転サヨナラ勝ちを収め、両チーム14安打ずつの乱打戦を制した。首位サムソンとのゲーム差は0.5余分に開いているが勝率で上回っているため、これで再びLGがロッテに代わって1日で最下位から脱出した。8回から9回まで敗戦処理として登板したチャン・ジュングァンは、幸運にも新人の時の2000年以来6年ぶりの勝利投手となった。