DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2005年FA移籍市場オープン  パク・チェホン(SK)、ソン・ジマン(現代)ら他球団と交渉へ

 10月27日までにKBO(韓国野球委員会)にFA申請書を提出した14名の選手のうち、優先交渉期間だった11月7日までに前所属球団と再契約したのはヤン・ジュンヒョク(サムソン)、ソン・ジヌ(ハンファ)、チョン・ギョンべ(SK)、イ・ジョンボム(キア、元中日)、チャン・ソンホ(キア)など6名にとどまった。現役を引退しサムソンのコーチに就任するカン・ソンウ(SK)を除く残りの7名は8日から他球団との交渉が可能となり、本格的に2005年のFA移籍市場がオープンした。その中でまず最初に、キム・ミンジェがSKからハンファへの電撃移籍を決めた。
 FA宣言した選手を4名抱えていたSKだが、その去就が大きく注目されている大型外野手パク・チェホン(32)は4年総額35億ウォン(約3億9320万円)を要求したが、球団側の提示は4年23億5000万ウォン(約2億6410万円)と10億ウォン以上の差があり交渉は決裂した。また今季不振だった中継ぎ投手のウィ・ジェヨン(33)は3年総額15億ウォン(約1億6850万円)を要求したが、球団提示はわずか2年6億ウォン(約6740万円)であり交渉は決裂した。
 現代は強打の外野手ソン・ジマンに3年総額17億ウォン(約1億9100万円)を提示したが、本人は4年総額33億ウォン(約3億7070万円)を要求し、契約に失敗した。またベテランの外野手チョン・ジュンホ(36)は2年11億ウォン(約1億2360万円)を要求したが、球団側は単年契約しか認めず妥協点を見出せなかった。
 トゥサンでは主力外野手のチョン・サンヨル(33)が3年10億ウォン(約1億1230万円)を要求したが、球団側は2年契約しか提示しなかった。そのほか複数年契約を希望した外野のキム・チャンヒィ(32)、控え内野手のホン・ウォンギ(32)は単年契約しか提示されなかった。
 近年FA移籍が活発になり、選手の年俸や契約金も上昇傾向にあるが、今年のオフもここ数年と同様のマネーゲームが繰り広げられている。上記の選手たちの交渉期限は今年の12月31日までで、2006年1月1日から31日までは前所属球団を含めた全球団と交渉できる。すでにロッテは8日、今年はFA移籍による選手獲得はしないと明らかにしており、他球団もあまり積極的に獲得へ乗り出さないと見られている。それは来季オフにはキム・ドンジュ(トゥサン)、イ・ビョンギュ(LG)、キム・スギョン(現代)、ノ・ジャンジン(ロッテ)などFA権を獲得する可能性が高い大物選手がそろっており、各球団ともに今年はあまり補強費を使おうとしないからである。


(文責:ふるりん