DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  昨季の覇者現代、首位サムソンに連勝  チャン・ジョンフン(ハンファ)、涙の引退セレモニー

現代 5−3 サムソン  (大邱

(勝)ファン・ドゥソン 11勝9敗1S  (セーブ)チョ・ヨンジュン 2勝1敗26S  (敗)チョン・ビョンホ 6勝5敗
本塁打) 現代 : サットン 34号、ソン・ジマン 24号  サムソン : パク・チョンホ 4号
 昨季の覇者で韓国シリーズ3連覇の可能性が消滅した現代は1回表、首位サムソンの先発イム・ドンギュからサットンの2試合連続となる本塁打王独走の第34号2ランで先制する。サムソンはその裏、現代の先発パク・チュンスからパク・チョンホの本塁打で1点を返すと、3回裏にはパク・チョンホのタイムリーで2−2の同点に追いつく。現代も4回表ソン・ジマンの本塁打で1点を勝ち越すが、サムソンは5回裏現代の2番手ノ・ファンスからパク・ハニの犠牲フライで再び3−3の同点に追いつく。
 現代は6回表、サムソンの2番手チョン・ビョンホからチャンスを作ると、代わった4番手アン・ジマンからチョン・ソンフンのタイムリーで再び2点を勝ち越す。現代の3番手ファン・ドゥソンは5回途中から8回まで無失点に抑えると、最後は守護神チョ・ヨンジュンが2試合連続のセーブをあげ、サムソンに反撃を許さず現代が連勝し、LGを抜いて単独6位に浮上した。サムソンは公式戦優勝を目の前にして現代に連敗し足踏みしてしまった。


キア 6−3 ハンファ  (大田)

(勝)チョン・ウォン 2勝  (セーブ)チョン・ビョンドゥ 1勝2敗4S  (敗)ムン・ドンファン 10勝9敗
本塁打) キア : イ・ヨンギュ 4号
 この試合は今季限りで引退を表明した通算本塁打数などの数々の記録を持つ大打者チャン・ジョンフンの引退試合となり、球場は11000名の満員の観衆で埋まった。チャン・ジョンフンは7番DHでスタメン出場し、最初の打席は三振、現役最後の打席となった第2打席はサードゴロに終わった。盛大な引退セレモニーも行われ、背番号35は永久欠番となることも発表された。
 試合は2回表、キアがハンファの先発ムン・ドンファンからルーキーのソン・サンとイ・ジョンボム(元中日)のタイムリーで2点を先制する。ハンファは4回裏キアの先発パク・チョンテからシン・ギョンヒョンのタイムリーで1点を返すが、キアは5回表ソン・サンの犠打とキム・ジュヒョンのタイムリーで2点、6回表にはシム・ジェハクのタイムリーで1点を追加する。
 ハンファは6回裏、キアの2番手チョン・ウォンからハン・サンフンのタイムリーで1点を返すが、キアは7回表ハンファの3番手シン・ジュヨンからイ・ヨンギュ本塁打で1点を追加する。ハンファは7回裏、キアの3番手チェ・サンドクからイ・ボムホのタイムリーで1点を返すが、その後はチョン・ビョンドゥに反撃を断たれてしまった。4位ハンファは3位トゥサンとのゲーム差が3.5に広がり、最下位キアは7位に転落したLGとのゲーム差が3.5に縮まり、最下位脱出に希望をつないだ。今季このカードはこれで最終戦となり、ハンファが9勝8敗1分とかろうじて勝ち越した。
 

LG 2−4 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ソン・ミンハン 18勝7敗1S  (セーブ)イ・ワンギ 5勝3敗3S  (敗)チェ・ウォンホ 12勝6敗
本塁打) ロッテ : ペロー 22号
 LGは1回表、ロッテの先発ソン・ミンハンからコリアーとパク・ヨンテクのタイムリーで2点を先制する。ロッテは2回裏LGの先発チェ・ウォンホからペローの本塁打で1点を返すと、この回パク・キナムのタイムリーで3−2と逆転する。ロッテは5回裏にも代打チョン・スグンのタイムリーで1点を追加する。
 ソン・ミンハンは7回を2失点に抑えると、その後はチャン・ウォンジュン、イ・ワンギの若手投手のリレーでLGの反撃を断ち、ロッテがこのカードの最終戦に勝利し、通算成績は11勝7敗となった。ソン・ミンハンは最多勝争いトップの18勝目をあげ、20勝達成に希望をつなぐとともに、2位のキャラウェイ(現代)に2勝差をつけた。負けたLGは現代との同率6位から7位に転落。