DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  4月2日 トゥサンベアーズ−サムソンライオンズ(大邱サムソンライオンズパーク)

 2016年シーズン、高尺スカイドームと同じくプロ野球の新本拠地として注目を浴びている大邱サムソンライオンズパーク。
 韓国南東部の地方都市・大邱(テグ)の東の郊外にあり、大邱都市鉄道2号線(地下鉄)・大公園(テゴンウォン)駅の目の前と、交通アクセスも至便です。なお、2号線の電車が大公園駅に到着する前には、「こんにちは。サムソンライオンズイ・スンヨプです。」と本人の声による車内放送が流れます。





 この最新鋭の野球場は、メジャーリーグベースボール(MLB)・フィラデルフィアフィリーズの本拠地、シティズンズバンクパークをモデルとした八角形のボールパークで、小高い丘陵地を造成したため緑に囲まれています。幹線道路と都市鉄道が目の前を通っていますが、市街地から外れているため周囲に商業施設などはありません。
 プロ野球公式戦開幕の次の日、4月2日の大邱サムソンライオンズパークはやや曇っていましたが、すでに桜の花が満開で新しいスタジアムに彩を添えていました。1982年の球団創設時から2016年までのサムソンライオンズのユニフォームが展示され、大勢の野球ファンでにぎわっていました。




 グッズショップは外側にあり、売り場も広く品ぞろえも豊富でした。



 さて、ボールパークの中はこのような雰囲気です。内外野がつながり場内を一周できるようになっています。売店の種類も豊富です。愛称はライオンズパークを縮めて「ラパク」だそうです。







 開幕3連戦、土曜日の17時開始ということもあり、ボールパークは2階席の端を除いてほぼ埋まるほどの客入りでした。サムソンライオンズは旧本拠地の伝統を受け継いで、このラパクでも3塁側をベンチとしていて、3塁側のホーム応援席のほうが1塁側と比べやや観客席が多くなっています。なお、観客席からもベンチの様子はよく見えるような設計になっています。





 サムソンファンたちの歓声が特に大きいのが、チームの顔であり国際舞台でも活躍し、プロ野球史上最多の416本塁打(2015年まで)を記録しているイ・スンヨプ(元オリックス)です。この日は3回裏、サムソンの選手としてはラパーク初となる本塁打、417本目のアーチをライトスタンドへと叩き込みました。



 夜が更け、試合が白熱してくると応援のボルテージが上がってきます。3塁側のホームのサムソンファンだけでなく、応援団長やチアリーダーなどはいませんでしたが、1塁側にも大勢のトゥサンファンがいて応援を盛り上げていました。










 
 試合は打撃戦となり、サムソンが8回裏5点を入れたことで決着がつき、10-6で勝利しました。すっかり夜が更けたラパクの外では、桜の花が球場の照明を受けて輝いていました。





(文責:ふるりん