DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  FAペ・ヨンスと4年最大21億5000万ウォンで契約

 ハンファは3日、先日FA(フリーエージェント)を行使し前所属先のサムソンと交渉が決裂していたペ・ヨンス投手(33)と契約期間3年、契約金5億ウォン、年俸5億5000万ウォン、の総額21億5000万ウォンで契約した。
 ペ・ヨンスは高校卒業後2000年サムソンに入団し、2001年20歳にして13勝をあげた。2004年には17勝で自身初の最多勝のタイトルだけでなく、シーズンMVP(最優秀選手)にも輝いた。2006年WBC(ワールドベースボールクラシック)の韓国代表に選ばれ、準決勝進出で兵役免除の恩典を得た。
 2006年オフシーズンの手術の影響で一時期苦しみ、2010年シーズン最初のFA行使で日本プロ野球への移籍を図ったが、結局サムソンに残留した。2012年7年ぶりの2ケタ勝利となる12勝をあげ、2013年は14勝で自身二度目の最多勝のタイトルを獲得した。2014年シーズンは25試合に登板、8勝6敗、防御率5.45の成績だった。プロ15年間の通算成績は394試合に登板、124勝98敗3セーブ6ホールド、防御率4.21。
 2014年シーズンオフ、二度目のFAを行使しサムソンとの交渉が決裂し、すでにクォン・ヒョク、ソン・ウンボムと2人の他球団からの投手と契約していたが、キム・ソングン新監督のもと補強に余念がないハンファが積極的に働きかけ、契約に至ったとみられる。2012年シーズンオフ、エースのリュ・ヒョンジョンが米国メジャーリーグ・ロサンゼルスドジャースへ移籍してから投手陣に大黒柱がおらず、最下位に低迷し続けるハンファにおいて、現役選手最多の124勝を記録したペ・ヨンスの経験が活かされることが期待される。なお、ハンファはこれで他球団からのFA選手獲得が上限の3名に達した。

(注:12月3日現在の為替レートは1万ドルが119万3800円。1億ウォンが1070万4600円。)
(文責:ふるりん