DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  22日、タイ戦でアジア大会野球開幕

 大半がプロ選手から構成される野球韓国代表は、22日開幕する仁川アジア大会野球において、予選リーグ初戦のタイ戦を戦う。韓国代表チームは21日、タイ戦の会場となる仁川・文鶴野球場にて練習を行った。

 タイ戦の先発は、過去に北京五輪、2009WBC(ワールドベースボールクラシック)で活躍したが、2010年アジア大会を病気で辞退したあと故障に悩まされたキム・グァンヒョン(SK)が予定されている。2013年10勝と復活の気配を見せ、2014年シーズンはここまで12勝を記録し、防御率3.35と安定した成績を残している。
 打線では18日のLG戦で1番ファン・ジェギュン、2番ソン・アソプとロッテの選手を上位に据え、中軸はナ・ソンボム(NC)、パク・ピョンホ、カン・ジョンホ(以上ネクセン)など長打力のある選手が任されていた。下位打線はキム・ヒョンス(トゥサン)、ナ・ジワン(キア)、カン・ミンホ(ロッテ)、オ・ジェウォン(トゥサン)が並んでいたが、アジア大会本番でも大きな変化はないと思われる。ただ、2014年シーズン38本塁打、107打点と自己最高の成績を残し、韓国代表不動のショートとして活躍が期待されるカン・ジョンホが、手の怪我により9月のプロ野球公式戦を欠場した。打線の軸となる選手なだけに、その状態が不安視されている。

 先発投手はキム・グァンヒョン以外にも台湾戦(24日)は2014年シーズン15勝をあげているヤン・ヒョンジョン(キア)が予定され、予選リーグ最大のライバルとの決戦に臨む。香港戦(25日)はホン・ソンム(東義大)など若手投手の起用が予想される。準決勝進出の場合イ・テヤン(ハンファ)、イ・ジェハク(NC)のどちらかが先発し、決勝へ進出した場合満を辞してキム・グァンヒョンが登板するものと思われる。リリーフはポン・ジュングン(LG)、イム・チャンヨン(サムソン、元東京ヤクルト)など経験豊富な選手が中心となる。

 韓国は開催国であり、優勝し金メダルを授与された場合兵役免除の恩典が与えられるため、優勝以外の結果はすべて敗北といっていい。またプロ野球シーズンを中断しているため、ファンの視線が韓国代表に一点集中し、予選リーグの韓国戦、韓国代表の進出が予想される準決勝、決勝の入場券は既に完売している。
 心技体どれもが欠けていた2013WBC(ワールドベースボールクラシック)でのまさかの1次ラウンド敗退から1年半が過ぎた。ファンの期待を一身に背負った韓国代表は、文鶴の地で2大会連続4度目の優勝を飾り、2014年韓国野球界の至上命題を達成できるであろうか。


【仁川アジア大会野球 韓国代表日程】


[予選リーグ B組]
9月22日(月)18時半-  タイ(仁川・文鶴)
9月24日(水)18時半- 台湾(仁川・文鶴)
9月25日(木)18時半- 香港(ソウル・木洞)
※予選リーグA組は日本、中国、パキスタン、モンゴル

[準決勝]9月27日(土)12時半- 第1試合:予選リーグA組1位-B組2位(仁川・文鶴) 18時半- 第2試合:予選リーグB組1位-A組2位 (仁川・文鶴)

[3位決定戦]
9月28日(日) 12時半- (仁川・文鶴)

[決勝]
9月28日(日) 18時半- (仁川・文鶴)


【仁川アジア大会 野球韓国代表 選手一覧】

[投手]
アン・ジマン、※ チャ・ウチャン、イム・チャンヨン(以上サムソン)、※ ユ・ウォンサン、ポン・ジュングン(以上LG)、※ ハン・ヒョンヒィ(ネクセン)、キム・グァンヒョン(SK)、※ イ・ジェハク(NC)、ヤン・ヒョンジョン(キア)、※ イ・テヤン(ハンファ)、※ ホン・ソンム(東義大)

[捕手]
カン・ミンホ(ロッテ)、イ・ジェウォン(SK)

[内野手]
※ キム・サンス(サムソン)、※ オ・ジェウォン(トゥサン)、パク・ピョンホ、カン・ジョンホ、※ キム・ミンソン(以上ネクセン)、※ ファン・ジェギュン(ロッテ)

[外野手]
キム・ヒョンス、ミン・ビョンホン(以上トゥサン)、※ ソン・アソプ(ロッテ)、※ ナ・ジワン(キア)、※ ナ・ソンボム(NC)

(※は軍への入隊経験がないか、兵役免除の恩典を受けていない選手)

(文責 : ふるりん