プロ野球の単独チームによる国際大会として2005年以降行われているアジアシリーズは、2013年2年ぶりに台湾で11月15日に開幕する。
韓国シリーズで3連覇し、3年連続の大会出場となったサムソンライオンズは13日に台湾入りし、14日、リュ・ジュンイル監督(サムソン)など出場6チームの監督が出席し記者会見が行われた。
【アジアシリーズ2013 大会日程】
(時間はすべて日本・韓国時間、台湾との時差は1時間)
[予選リーグA組]
11月15日(金) 13時5分− サムソン−※ ボローニャ(イタリア・ヨーロピアンカップチャンピオン) 台中洲際野球場
11月17日(日) 19時半− サムソン−統一(台湾シリーズ優勝チーム) 桃園国際野球場
※ 本来は中国からの出場チームが予定されていたが、諸事情により出場を辞退したため、ヨーロピアンカップチャンピオンのボローニャが招待された。
予選リーグB組…義大(台湾シリーズ準優勝チーム)、東北楽天(日本シリーズ優勝チーム)、キャンベラ(オーストラリアリーグ優勝チーム)
[準決勝]
11月18日(月) 19時半− A組1位−B組2位 台中洲際野球場
11月19日(火) 19時半− B組2位−A組1位 台中洲際野球場
[決勝]
11月20日(水) 19時− 準決勝の勝者どうし 台中洲際野球場
サムソンは2011年、台湾で開催されたアジアシリーズで韓国勢としての大会初優勝を遂げたが、韓国開催の2012年のアジアシリーズでは予選リーグで台湾シリーズ優勝チーム・Lamigoに敗れ決勝進出はならなかった。2年ぶり2度目の優勝を目指してはいるが、海外進出を図る守護神オ・スンファン、FA(フリーエージェント)を行使した先発左腕チャン・ウォンサム、故障が多い先発右腕ユン・ソンファン、肩の手術を受ける主砲チェ・ヒョンウ、契約の関係で外国人投手バンデンハークなどの主力がこぞって参加しない。そのためかなり苦しい戦いが予想される。
初戦の相手ボローニャは全く未知の存在で、アジアシリーズのため台湾、日本でプレーし、2008年アジアシリーズに統一ライオンズの一員として、2013年WBC(ワールドベースボールクラシック)にプエルトリコ代表として出場した国際経験が豊富な右腕ジオ・アルバラード(元横浜DeNA)と契約し、サムソン戦での先発が予想される。なお、サムソンのボローニャ戦の先発は左腕の中継ぎペク・チョンヒョンである(2013年シーズンの成績は28試合に登板、1勝1敗4ホールド、防御率6.66)。なんとか初戦をものにし、強敵の地元・統一を迎え撃ち、準決勝へコマを進めたいものである。