DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   ネクセン2位浮上  キア、無等野球場最終戦に敗れ8位確定

ネクセン 8−3 キア (光州)
(勝)マ・ジョンギル 4勝1敗1S  (セーブ)ソン・スンナク 3勝2敗46S  (敗)シム・ドンソプ 2敗
 この試合は1982年プロ野球創設以来、ヘテ、キアと31年半プロ野球の本拠地として利用されてきた光州・無等野球場の最後の公式戦となった。ネクセンは3回表、キアの先発ヤン・ヒョンジョンから4番パク・ピョンホのタイムリーで1点を先制し、キアは3回裏、ネクセンの先発オ・ジェヨンから2番パク・キナムのタイムリーで1-1の同点に追いついた。ネクセンは5回表パク・ピョンホのタイムリーで1点を勝ち越したが、キアは5回裏、ネクセンの2番手ハン・ヒョンヒィから3番イ・ボムホ(元福岡ソフトバンク)のタイムリーで2-2の同点に追いついた。
 ネクセンは7回表、キアの2番手ビローから5番カン・ジョンホのタイムリーで1点を勝ち越した。キアは7回裏、ネクセンの4番手ソン・シニョンからパク・キナムの犠牲フライで3-3の同点に追いついた。ネクセンは8回表、キアの4番手シム・ドンソプから3番イ・テックン、7番ムン・ウラムのタイムリーで2点を勝ち越すと、8回途中から守護神ソン・スンナクを投入した。そしてネクセンは9回表、キアの5番手ユン・ソンミンから2番チャン・ギヨン、5番キム・ミンソンのタイムリーで3点を追加し、最後はソン・スンナクが抑え、同率3位で並んでいたが試合のなかったLGを引き離して単独2位に浮上した。2位ネクセン、3位LG、4位トゥサンが5日の最終戦を迎える前に0.5ゲーム差以内にひしめく大混戦で、ポストシーズンプレーオフから出場できる2位争いは最後までもつれることとなった。
 終盤に失点し、長年慣れ親しんだ無等野球場での最後の試合を飾れず、キアは3連敗で2013年シーズンを終え、シーズン8位も確定した。良かったのはシーズン序盤の5月前半までで、7月以降は主力選手の離脱や不調で転落する一方のあまりにも酷い内容だった。これによって試合のなかった新球団NCの7位も確定した。キアは2014年シーズンから、現在無等野球場の隣に建設中の光州キアチャンピオンズフィールドへと本拠地を移し、前身のヘテ時代から通算10度の韓国シリーズ優勝を達成した栄光の歴史を引き継ぐ。


(試合終了後、グラウンドに降りて無等野球場との別れを惜しむファンたち。奥には建設中の新球場。)


SK 2−7 ロッテ (釜山・社稷
(勝)ソン・スンジュン 12勝6敗  (敗)ムン・スンウォン 1敗
本塁打) ロッテ : ソン・アソプ 11号
 ロッテは1回裏、SKの先発ムン・スンウォンから3番ソン・アソプの本塁打で1点を先制し、2回裏7番キム・デウ、8番シン・ボンギのタイムリーなどで4点を追加した。SKは4回表、ロッテの先発ソン・スンジュンから4番パク・チョングォンの内野ゴロの間に1点を返したが、ロッテは5回裏2番パク・チュンソのタイムリーで1点を追加した。SKは7回表途中出場の6番チョン・ギュチャンの内野ゴロの間に1点を追加し、プロ初打点となった。ロッテは7回裏、SKの2番手ヨ・ゴヌクから途中出場の3番の大卒新人コ・ドヒョンのプロ初打点となるタイムリーで1点を追加した。
 5位ロッテはホン・ソンミン、キム・スンフェの継投で相手の反撃を断ち、2013年シーズン最終戦を本拠地・社稷野球場で勝って締めくくることができた。7回を2失点に抑えたソン・スンジュンが12勝目。近年イ・デホ(現オリックス)、ホン・ソンフン、キム・ジュチャンなど主力打者の流出が著しいロッテは2007年以来6年ぶりにポストシーズンに進出できずシーズンを終えた。6位SKはムン・スンウォンが6回6失点と打たれ、勝率が5割となった。