DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ソン・シニョンなど3対2の大型トレード

 ネクセンとNCは18日、3対2の大型トレードを発表した。ネクセンからはチ・ソックン内野手(29)、イ・チャンソプ内野手(26)、パク・チョンジュン外野手(28)と全員野手で、NCからはソン・シニョン投手(36)、シン・ジェヨン投手(23)とともに投手が交換要員となった。
 ネクセンはカン・ジョンホ、パク・ピョンホ、イ・テックンなど強力打線を誇り野手の層は厚くなったが、中継ぎなど投手陣に不安を抱えている。そのため、2011年7月LGにトレードされるまでネクセンに在籍していたソン・シニョンを呼び戻すことにした。ソン・シニョンは大学卒業後2000年現代へ入団し、中継ぎとして現代解散後もヒーローズで活躍してきた。2011年7月LGへトレードされると、オフにはFAでハンファに移籍した。しかし2012年11月、新球団NCに対する既存8球団から1名ずつの特別指名によりまた移籍となった。NCでも中継ぎとして起用され、4月14日のSK戦で移籍後初勝利をあげたばかりだった。プロ14年間の通算成績は580試合に登板、48勝42敗46セーブ61ホールド、防御率4.11。大学卒業後2012年NCへ入団した右腕シン・ジェヨンはまだ1軍での登板はなく、今後の成長に期待したい。
 NCは比較的投手陣は揃っているが、失策続きでなかなか勝てない現状を考え、守備重視で野手を補強し、今回のトレードを断行したと思われる。高校卒業後2004年現代へ入団したチ・ソックンは、長年内野の控えとして起用されてきた。プロ通算10年間で333試合に出場、111安打、8本塁打、55打点、2盗塁。
 パク・チョンジュンは高校卒業後2003年ロッテに入団し、外野の控えとして起用され続け、2011年トレードでネクセンへ移籍してきた。だがあまり機会に恵まれず、2012年は2軍南部リーグで首位打者のタイトルをとり、打撃面でも期待される。プロ通算11年間で275試合に出場、123安打、5本塁打、43打点、11盗塁。イ・チャンソプは大学卒業後2010年ネクセンに入団し、1軍出場はたった8試合だけと実績はないが、これまた将来性を買われたと思われる。
(1軍通算成績は4月17日現在。)


(文責:ふるりん