サムソン 6−3 統一 (台湾・桃園国際)
(勝)クォン・オジュン 1勝 (セーブ)オ・スンファン 1S (敗)グリン 2敗
(本塁打) サムソン : チェ・ヒョンウ 1号 統一 : 郭俊佑 1号
勝ったほうが決勝へと進出する韓国代表・サムソンと台湾代表・統一との一戦は、台湾・桃園国際野球場に満員の観客を集めて開始された。地元の統一を応援する大声援の中、サムソンの先発ペ・ヨンスは1回裏2死1,2塁のピンチを迎えたがなんとか抑えた。統一の先発は、かつて2007年キアに在籍したこともあるエサートンで、サムソンは2回表6番パク・ソンミンの2塁打で先制のチャンスを作ったが、得点できなかった。
しかしサムソンは3回表1死1,2塁のチャンスをつくると、2番パク・ハニのタイムリーで1点を先制し、3番チェ・テインの犠牲フライで1点を追加した。さらに4回表、統一の2番手潘威倫から8番チン・ガビョンの内野ゴロの間に1点を追加した。統一も4回裏、ショートのキム・サンスのエラーでピンチを招くと、6番楊松弦のタイムリーで1点を返した。ペ・ヨンスは5回を1失点と先発としての役割を十分果たした。
(先発として力投したペ・ヨンス。)
サムソンは6回から2番手クォン・ヒョクを登板させたが、先頭打者を四球で出すと、代打郭俊佑に2ランを打たれ3-3の同点に追いつかれた。
勢いに飲み込まれそうになったサムソンだが、この回途中から登板した3番手クォン・オジュンが好リリーフで勢いに乗せなかった。統一は7回から3番手として2003年サムソンに在籍していたグリン(元横浜)を登板させた。するとサムソンは8回表、そのグリンから3番チェ・テインがヒットで出塁すると、4番チェ・ヒョンウが2011年本塁打王の意地を見せ、左中間深くに勝ち越し2ランを放った。
クォン・ヒョクは7回、8回と連続で三者凡退に抑え、サムソンは9回表、統一の4番手王鏡銘の暴投で1点を追加した。最後は守護神オ・スンファンが三者凡退に抑え、サムソンが予選リーグ2勝1敗で2位となり、3戦全勝で1位の日本代表・福岡ソフトバンクと決勝(29日:台中洲際野球場)で対戦することとなった。
サムソンは圧倒的な地元・統一への声援をものともせず、先制点を奪うと主導権を握り、同点で追いつかれてもここまで目立った活躍のなかった主砲チェ・ヒョンウの一発で勝ち越すと、クォン・オジュン、オ・スンファンとこれまでと同じような鉄壁のリリーフで手堅く勝利を引き寄せた。29日の決勝では、韓国勢としてアジアシリーズ初優勝の期待がかかる。
(文責 : ふるりん)