DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   2位LG、パク・ヒョンジュンの5勝目で快勝  3位トゥサン、キム・ソヌの好投で完封勝利

キア 2−1 SK  (仁川・文鶴) 
(勝)ユ・ドンフン 2勝1敗1S  (敗)イ・スンホ(背番号20) 3勝2敗
 当初この試合SKの先発はキム・グァンヒョンが予定されていたが、軽い肩の痛みにより登板できず、代役としてチョン・ビョンドゥが先発することとなった。キアは2回表、そのチョン・ビョンドゥから7番キム・ジュヒョンのタイムリーで1点を先制した。SKは3回裏、キアの先発ロペスから3番パク・チョングォンのタイムリーで1−1の同点に追いついた。チョン・ビョンドゥは5回1失点で降板し、2番手チョン・ウラムは6回から8回まで無失点に抑えた。 9回表はチョン・デヒョンが登板し無失点に抑えたが、SK打線はロペスを攻略できず1−1のまま試合は延長に突入した。
 キアは11回表、SKの4番手イ・スンホ(背番号20)からキム・ジュヒョンのタイムリーで1点を勝ち越した。SKも11回裏、キアの3番手ユ・ドンフンから無死1,3塁のチャンスを作ったが、8番チョ・ドンファの打球がピッチャーライナーでアウトとなり、飛び出していた2人の走者がともにアウトとなったため、トリプルプレーで試合終了となった。トリプルプレーで試合終了となったのは、1993年のサムソン−サンバンウル(1999年解散)以来18年ぶり4度目で、延長戦では史上初となる珍記録であった。ネクセンがハンファに敗れたため、延長戦を制したキアは同率5位に浮上した。打線が思うようにつながらず、投手陣を援護できなかった首位SKは、まさかの幕切れで2011年シーズン初の連敗を喫した。


(11回表、キム・ジュヒョンが勝ち越しタイムリーを打つ。)


LG 8−4 サムソン  (大邱) 
(勝)パク・ヒョンジュン 5勝1敗  (敗)チャ・ウチャン 3勝2敗
本塁打) LG : パク・キョンス 1号、チョ・インソン 7号  サムソン : チェ・サンビョン 1号、キム・サンス 1号、チン・ガビョン 1号
 LGは1回表、サムソンの先発チャ・ウチャンから1番パク・キョンスの先頭打者本塁打で1点を先制した。サムソンは2回裏、LGの先発パク・ヒョンジュンから8番チェ・サンビョンの2ラン、9番キム・サンスのプロ3年目での初本塁打と2者連続本塁打で3−1と逆転した。パク・ヒョンジュンはこの後追加点を許さず、LGは6回表4番パク・ヨンテクの2点タイムリーで3−3の同点に追いついた。するとLGは7回表6番チョ・インソン本塁打王争いトップタイとなる7号ソロで逆転した。
 LGは8回表、サムソンの2番手クォン・オジュン、4番手イ・ウソンから3番イ・テックンのタイムリー、チョ・インソンの犠牲フライ、代打イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)のタイムリーで4点を追加した。サムソンは9回裏、LGの2番手イ・サンヨルから代打チン・ガビョンの本塁打で1点を返したが、最後は3番手キム・グァンスが抑え、LGが逆転勝ちで2位の座を守った。7回を3失点に抑えたパク・ヒョンジュンは最多勝争い単独トップの5勝目で、チームの好調の立役者となっている。打線ではイ・テックンが3安打1打点と活躍。4位サムソンは先発チャ・ウチャンが7回4失点だったものの、終盤リリーフ陣が好調LG打線につかまってしまい、再び勝率5割と上位チームを追走できなかった。
   

ロッテ 0−5 トゥサン  (ソウル・蚕室) 
(勝)キム・ソヌ 3勝2敗  (敗)ソン・スンジュン 2勝2敗
本塁打) トゥサン : キム・ヒョンス 3号
 トゥサンは1回裏、ロッテの先発ソン・スンジュンから4番キム・ドンジュのタイムリー、5番キム・ヒョンスの2試合連続本塁打となる2ランで3点を先制した。トゥサンの先発キム・ソヌも好投を続け、4回裏7番ソン・シホンのタイムリーで1点、6回裏8番イ・ウォンソクのタイムリーで1点を追加した。キム・ソヌは連打を許さず、相手に3塁をも踏ませない好投を続けた。
 結局キム・ソヌは9回表のマウンドも上がり、ここも無失点に抑え3位トゥサンが完封勝利で3連敗から脱出した。被安打7、2四死球と安定した内容だった元メジャーリーガーのキム・ソヌは、コロラドロッキーズに在籍していた2005年以来6年ぶり、そして韓国4年目にして初の完封勝利。完封負けを喫した7位ロッテは、先発ソン・スンジュンが6回途中5失点と内容が悪く、キム・ソヌの好投を後押ししてしまった。


ネクセン 7−11 ハンファ  (大田) 
(勝)リュ・ヒョンジン 3勝4敗  (敗)ナイト 1勝4敗
本塁打) ネクセン : オ・ユン 2号  ハンファ : チェ・ジンヘン 6号、ハン・サンフン 1号
 ハンファは1回裏、ネクセンの先発ナイト(元北海道日本ハム)から4番チェ・ジンヘンの2ランで先制した。ネクセンは2回表、ハンファの先発リュ・ヒョンジンから6番オ・ユンの本塁打で1点を返した。ハンファは3回裏3番チャン・ソンホのタイムリー、5番チョン・ウォンソクへの押し出しの死球で2点、4回裏ネクセンの2番手イ・ボグンから2番ハン・サンフンの2007年以来4年ぶりの本塁打で3点を追加した。勢いに乗るハンファは5回裏ハン・サンフンのタイムリーで1点、7回裏ネクセンの3番手パク・チュンスからハン・サンフンの2打席連続タイムリーで1点を追加した。
 ネクセンは8回表、ハンファの2番手チョン・ジェウォンから5番アルドリッジ、オ・ユンのタイムリーや相手の暴投で3点を返したが、ハンファもその裏、ネクセンの4番手ソン・スンナクから7番イ・デスのタイムリーで2点を追加した。ネクセンは9回表、ハンファの4番手ユ・ウォンサンからアルドリッジ、オ・ユンの2打席連続タイムリーで3点を返したものの、反撃もここまでで最下位ハンファが打線の爆発で逃げ切った。7回を1失点に抑えたエースのリュ・ヒョンジンは3勝目。2011年シーズン最多の11得点をあげた打線では、2010年オフ軍から復帰したハン・サンフンが3安打1本塁打5打点と活躍。先発ナイトが4回途中自責点6で降板と乱調だったネクセンは、SKに勝ったキアに並ばれ同率5位となった。打線ではオ・ユンが3安打1本塁打3打点と活躍。


(4年ぶりの本塁打など5打点と活躍したハン・サンフン。)