DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ロッテ、示範競技3年連続首位で終える  王者SKはまさかの最下位

 示範競技は27日で全日程を終了した。今後各球団は4月2日の開幕戦に向けて最終調整に入る。


ネクセン 8−4 SK  (仁川・文鶴)
(勝)キム・ヨンミン 1勝1敗  (敗)キム・グァンヒョン 2敗
 ネクセンは1回表、SKの先発キム・グァンヒョンから3番の新外国人アルドリッジのタイムリーで2点を先制し、2回表2番ユ・ハンジュン、アルドリッジのタイムリーで3点を追加した。SKは2回裏、ネクセンの先発キム・ヨンミンから8番キム・ソンヒョンのタイムリーで1点を返した。キム・グァンヒョンは2回5失点で降板し、3回からは2番手イ・ジェヨンが登板した。ネクセンは4回表、SKの3番手の新外国人マグレーンから1番キム・ミンソンのタイムリーで1点、5回表7番オ・ユンのタイムリーで2点を奪い、8−1とリードを広げた。
 SKは6回以降イ・スンホ(背番号37)、イ・ヨンウク、イ・スンホ(背番号20)、チョン・デヒョンの継投で追加点を許さず、7回裏ネクセンの4番手オ・ジェヨンから2番パク・チェサンの内野ゴロの間に1点、8回裏ネクセンの5番手ソン・シニョンから7番イム・フンのタイムリーで1点、9回裏ネクセンの6番手イ・ジョンフンから4番アン・チヨンのタイムリーで1点を返した。しかし反撃もここまでで、ネクセンが示範競技を3連勝で終えた。先発での活躍が期待されるキム・ヨンミンが5回1失点と好投。打線ではアルドリッジが4打点、ユ・ハンジュンが3安打1打点と活躍。一方2010年韓国シリーズ優勝の王者SKは3連敗、そしてまさかの最下位で示範競技を終え、投打ともに調子が上がらず不安を残した。


(5回1失点と好投したキム・ヨンミン。)


ロッテ 4−0 サムソン  (大邱
(勝)ホ・ジュンヒョク(背番号20) 1勝  (敗)クォン・オウォン 1敗
本塁打) ロッテ : カン・ミンホ 2号
 試合はロッテの先発ソン・スンジュン、サムソンの先発の新外国人門倉(元読売)の投手戦となった。門倉は1回表2者連続死球を与えたが得点を与えず、5回を投げて被安打1、無失点と好投した。ソン・スンジュンも1回から4回まで毎回走者を出したが、5回を無失点とこちらも結果を残した。ロッテは7回表、サムソンの2番手クォン・オウォンから6番カン・ミンホの2ランで先制し、この回代わったサムソンの3番手の大卒新人イム・ヒョンジュンから代打キム・ジュチャンのタイムリーで2点を追加した。サムソンはこの後クォン・オジュン、オ・スンファンとリリーフ投手を調整登板させた。
 ロッテは6回以降ペ・ジャンホ、ホ・ジュンヒョク(背番号20)、キム・イリョプ、キム・スワン、コ・ウォンジュンの継投で相手の反撃を断ち、完封リレーで示範競技を3年連続で首位で終え、開幕に向けて弾みをつけた。サムソンはチェ・テイン、チェ・ヒョンウなど主力打者に当たりがなく、示範競技を消化不良で終え開幕に不安を残した。打線では5番パク・ソンミンが3安打とひとり気を吐いた。
 
 
トゥサン 5−4 LG  (ソウル・蚕室)
(延長10回タイブレークで決着のため勝利・敗戦投手はなし)
 LGは1回裏、トゥサンの先発イ・ヒョンスンから4番パク・ヨンテクの犠牲フライで1点を先制した。トゥサンは2回表、LGの先発キム・グァンサムのボークで1−1の同点に追いつき、3回表4番キム・ドンジュのタイムリーで2−1と逆転した。2回からは2番手キム・ソンベ、4回からは3番手イ・ヨンチャン、5回からは4番手キム・サンヒョンを登板させ、トゥサンは投手の調整につとめた。キム・グァンサムは5回2失点で降板し、6回からは2番手キム・ソンギュが登板した。LGは7回裏、トゥサンの5番手ノ・ギョンウンから満塁のチャンスで捕手が1塁に送球した隙をついて3塁走者がトリプルスチールで生還し、2−2の同点に追いついた。
 この後LGはオ・サンミン、キム・グァンス、トゥサンはキム・ガンニュル、チョン・ジェフンの継投で勝ち越し点を許さず、試合はタイブレーク方式の延長戦に入った。トゥサンは10回表、イ・デファンからイ・ウォンソク、イム・ジェチョルのタイムリーで3点を勝ち越した。LGも10回裏、ファン・ソニル、パク・ヨンテクのタイムリーで2点を返したが、トゥサンが逃げ切り示範競技4連勝で終えた。なお、この試合は4月2日の開幕戦と同じ蚕室野球場を本拠地とする量チームの対戦ということで、示範競技にもかかわらず2万人以上の観客が集まり、プロ野球人気の高まりを感じさせた。


(大勢の観客でにぎわう蚕室野球場。)

     

ハンファ 0−1 キア  (光州)
(延長10回タイブレークで決着のため勝利・敗戦投手はなし)
 試合はハンファの先発デポーラ、キアの先発の新外国人トラビスの投手戦となった。デポーラは1回、2回ともに走者を許したが3回以降は完璧に抑え、5回を無失点の内容だった。トラビスは4回表1塁走者をけん制で刺すなど守備でも見せ場を作り、こちらも6回を無失点と好投した。ハンファは6回以降チョン・ジェウォン、ユ・ウォンサン、パク・チョンジンの継投で得点を許さなかった。キアも7回以降高卒新人ホン・ゴンヒィ、パク・キョンテ、シン・ヨンウン、ソン・ヨンミンの継投で得点を許さず、0−0のままタイブレーク方式の延長戦に入った。
 ハンファは10回表チャ・ジョンミンから得点できなかった。キアは10回裏、ハンファの新外国人オネリーからキム・サンヒョンのタイムリーで1−0とサヨナラ勝ちし、示範競技は6勝6敗の5割で終えた。2年連続最下位で得点力不足に悩むハンファは、レギュラーを固定できず4連敗で示範競技を終えた。