2010年 準プレーオフ 第2戦
ロッテ 4−1 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)イム・ギョンワン 1勝 (敗)チョン・ジェフン 2敗
(本塁打) ロッテ : イ・デホ 1号
ロッテが緒戦を制した準プレーオフ:第2戦は、前日29日と同様蚕室野球場に27000人の超満員の観衆を集めた。始球式はダンスグループ「Brown Eyed Girls」のメンバー、ナルシャがつとめた。
(始球式をつとめた「Brown Eyed Girls」のナルシャ。)
試合はトゥサンの先発がキム・ソヌ(13勝)、ロッテの先発がサドースキー(10勝)で始まった。トゥサンは1回裏先頭の1番イ・ジョンウクのヒット、2番オ・ジェウォンへの死球、そして2人の盗塁や5番キム・ドンジュへの四球で2死満塁のチャンスを作ったが、6番チェ・ジュンソクが三振し先制のチャンスを逃した。トゥサンは2回裏にも1死1,2塁のチャンスを造ったが生かせなかった。ロッテはキム・ソヌの前に3回までノーヒットだったが、4回表2番ソン・アソプへの死球、3番チョ・ソンファンのヒットや相手のエラーで満塁のチャンスを作り、ここで6番カン・ミンホへの押し出しの死球で1点を先制した。
(先発で好投したトゥサンのキム・ソヌ、ロッテのサドースキー。)
トゥサンは6回裏2死2塁のチャンスで、6番ソン・シホンのヒットで2塁走者がホームへ向かったが、ここはレフトのソン・アソプの好返球でアウトとなり、同点とはならなかった。ロッテは7回表2死1,3塁のチャンスを作ったが、ここはキム・ソヌが1番キム・ジュチャンを三振にしとめ追加点を許さなかった。するとトゥサンはその裏、ロッテの2番手ペ・ジャンホ、3番手カン・ヨンシクから9番イム・ジェチョル、イ・ジョンウクのヒットや送りバントで1死2,3塁のチャンスを作ると、ロッテの4番手イム・ギョンワンから代打イ・ソンヨルがピッチャーのグラブをはじく当たりの内野安打となるタイムリーを打ち、1−1の同点に追いついた。
ロッテは9回表トゥサンの2番手ウォーランド(元横浜)、3番手コ・チャンソンから2死1,2塁のチャンスを作ったが、ここは9番ファン・ジェギュンが凡退した。トゥサンは9回裏の攻撃もイム・ギョンワンに抑えられ、試合は1−1の同点のまま延長に突入した。ロッテは10回表トゥサンの4番手チョン・ジェフンから先頭のキム・ジュチャンがヒットで出塁すると、送りバントで走者を2塁に進めた。この試合2安打と当たっていたチョ・ソンファンを敬遠し、バッテリーはこの試合4打数ノーヒットだった4番イ・デホと勝負した。しかしここでイ・デホはレフトスタンドへ勝ち越しの3ランを打ち、主砲の役割を果たした。
(10回表決勝3ランを打ったイ・デホ。)
10回裏もイム・ギョンワンがマウンドに上がり、相手を三者凡退に抑え、ロッテが準プレーオフで延長戦までもつれ込んだ接戦を制して連勝し、プレーオフ進出に王手をかけた。7回途中から10回まで好投したイム・ギョンワンは、プロ13年目にしてポストシーズン初勝利。また6回を無失点に抑えたサドースキーも勝利に貢献した。なかなかチャンスを生かしきれなかった打線で、打撃三冠王の主砲イ・デホの一発が勝負を決めた。
(ポストシーズン初勝利をあげたイム・ギョンワン。)
苦しい連敗スタートとなり後がなくなったトゥサンは、打線がチャンスを生かしきれなかっただけでなく、第1戦でチョン・ジュヌに決勝本塁打を許したチョン・ジェフンを投入し勝ち越し3ランを打たれるなど、采配ミスも目立った。また第1戦と打線を大きく組み替えたが、4番キム・ヒョンスが2試合連続無安打で機能しないなど裏目に出てしまった。これでトゥサンは、ポストシーズンでは本拠地の蚕室で2009年プレーオフから4連敗となった。
勝てばロッテの1999年以来11年ぶりのプレーオフ進出が決定する第3戦は、舞台をロッテの本拠地・釜山に移し10月2日14時より行われる。
(文責 : ふるりん)