DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  イ・デヒョン(LG)、3盗塁で盗塁王争い単独トップ  

LG 5−2 SK  (仁川・文鶴) 
(勝)キム・グァンサム 6勝6敗  (セーブ)キム・グァンス 4勝5敗8S  (敗)コ・ヒョジュン 8勝5敗2S
本塁打) LG : チョ・インソン 28号  SK : チョン・サンホ 6号
 LGは1回表SKの先発コ・ヒョジュンから4番チョ・インソンの2ランで先制し、2回表SKの2番手イ・スンホ(背番号37)から1番イ・デヒョンのタイムリーや相手のエラーで2点、3回表5番イ・ビョンギュ(背番号24)のタイムリーで1点を追加した。LGの先発キム・グァンサムは6回を無失点と好投し、SKも6回以降チェ・チュンモ、カ・ドゥギョム、キム・ウォンヒョンの継投で追加点を許さず、7回裏LGの2番手イ・ドンヒョンから7番チョン・サンホの3試合連続本塁打となる2ランで反撃した。
 6位LGは8回以降イ・サンヨル、キム・グァンスの継投で相手の反撃を断ち、公式戦優勝を決めた対SK戦の連敗を5で止めた。キム・グァンサムが6勝目。打線では3盗塁を決めたイ・デヒョンが、この日1盗塁を決めたキム・ジュチャン(ロッテ)に1個差をつけて63個で盗塁王争いトップを守り、4年連続盗塁王獲得へと必死である。SKは先発コ・ヒョジュンが1回で降板し、打線も6安打に抑えられ連勝が5で止まった。2010年最終戦となったこのカードは、SKが14勝4敗1分けと大きく勝ち越した。


(激しい盗塁王争いをするイ・デヒョン。) 
 

サムソン 1−6 ロッテ  (釜山・社稷) 
(勝)サドースキー 10勝8敗  (敗)レディング 1勝3敗
 ロッテは1回裏、サムソンの先発レディングから3番チョ・ソンファンの内野ゴロの間に1点を先制し、先発ソン・スンジュンは3回を無失点で降板し4回からは2番手サドースキーが登板した。ロッテは6回裏4番ホン・ソンフン、6番チョン・ジュヌのタイムリーで2点を追加しレディングをノックアウトし、8回裏サムソンの4番手ユン・ソンファンからも5番カン・ミンホ、7番チョン・ボミョン、9番イ・スンファのタイムリーで3点を追加した。
 サムソンは9回表ロッテの5番手キム・サユルから途中出場の7番チェ・サンビョンのタイムリーで1点を返したが、反撃もここまでで4位ロッテが本拠地・社稷野球場での公式戦最終戦を勝利で飾った。試合後には3年連続ポストシーズン進出を祝うセレモニーや、場外ステージでポストシーズン出陣式なども行われた。4回から8回まで無失点に抑えた外国人投手サドースキーが、韓国1年目にして2ケタ勝利となる10勝目。2位サムソンは打線がつながらず、ポストシーズン(プレーオフ)で対戦する可能性があるロッテ相手に完敗を喫した。2010年シーズン最終戦となったこのカードは、9勝9敗1分けとまったくの五分に終わった。


ネクセン 6−3 トゥサン  (ソウル・蚕室) 
(勝)ムン・ソンヒョン 1勝5敗  (セーブ)ソン・スンナク 2勝2敗26S  (敗)ウォーランド 7勝9敗
本塁打) ネクセン : ソン・ジマン 17号、チャン・ヨンソク 5号  トゥサン : ヤン・ウィジ 20号
 ネクセンは2回表、トゥサンの先発ホン・サンサムから5番ソン・ジマンの史上6人目の通算300号本塁打で1点を先制し、トゥサンはその裏ネクセンの先発コ・ウォンジュンから8番ヤン・ウィジの自身初となるシーズン20号本塁打で2−1と逆転した。ネクセンは3回表2番チャン・ヨンソク、4番カン・ビョンシクのタイムリーで3−2と逆転し、トゥサンはその裏4番イ・ドゥファンのタイムリーで3−3の同点に追いついた。ネクセンは5回表トゥサンの2番手ウォーランド(元横浜)からチャン・ヨンソクの本塁打で1点を勝ち越し、8回表6番カン・ジョンホのタイムリーで2点を追加した。
 7位ネクセンは高卒新人ムン・ソンヒョン、ソン・シニョン、ソン・スンナクの継投で相手の反撃を断ち、対トゥサン戦の連敗を4で止めた。5回途中から7回まで無失点に抑えたムン・ソンヒョンはプロ初勝利。ソン・スンナクはセーブ王争い単独トップの26セーブをあげ、セーブ数2位のイ・ヨンチャン(トゥサン)が飲酒運転で出場停止中であることなどにより、初のセーブ王のタイトルが確定した。3位トゥサンは公式戦最終戦を本拠地・蚕室野球場で勝利し、29日からのロッテとの準プレーオフに向けて勢いをつけることができなかった。なお1番イ・ジョンウクが2010年シーズン30個の盗塁を決め、史上3人目となる5年連続30盗塁以上を達成した。なお、2010年シーズン最終戦となったこのカードは、トゥサンが12勝6敗1分けと勝ち越した。