DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ク・デソン(元オリックス)、公式引退記者会見  今後はオーストラリアで現役生活続行を表明

 15日、2010年シーズン限りでの現役引退を表明したク・デソン(元オリックス)が、所属するハンファの本拠地・大田で公式の引退記者会見を行った。1993年漢陽大を卒業後ピングレ(1994年よりハンファ)に入団し、本拠地・大田出身ということでファンからも愛された左腕は、1996年最多勝、最優秀救援、最優秀防御率と投手部門3冠を達成し、公式戦MVPも受賞した。さらにハンファのこれまで唯一の韓国シリーズ優勝を達成した1999年には、韓国シリーズMVPも受賞し、チームを長年にわたって支えてきた。
 2000年のシドニー五輪では韓国代表として活躍し、特に2度の日本戦で好投して銅メダル獲得に貢献した。2001年から2004年まで日本プロ野球オリックスに在籍し主力投手として活躍すると、2005年は米国メジャーリーグ・メッツでプレーした。2006年WBC(ワールドベースボールクラシック)でも韓国代表として活躍し、チームのベスト4進出に貢献した。この年ハンファに復帰すると抑えとして活躍し、30代後半になっても衰えを知らななかった。だが2010年シーズンは出場機会が激減し、引退を決意した。数々の栄光に彩られた野球人生ではあるが、記者会見では最多奪三振のタイトルを取れなかったのが心残りだとも、大選手らしい贅沢な後悔を吐露した。
 プロ入り後18年間国内外で活躍してきたク・デソンであるが、記者会見の席で今後は11月に開幕予定のオーストラリアプロ野球(ABL)で2年間現役を続行するつもりであることを明らかにした。ファンに対する挨拶である引退セレモニーは、9月2日大田でのサムソン−ハンファ戦で行われる予定。ク・デソンの新たな挑戦に期待したい。
    
(文責 :ふるりん