DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  プロ野球、通算観客動員数1億人突破  サムソン、トゥサンと同率2位に   

 30日のプロ野球4試合は、すべて入場券が完売し合計8万1400人の観客が入場し、1982年のプロ野球創設以来29年目にして通算観客動員数が1億人を突破した。ロッテ−SK戦が行われた仁川・文鶴野球場で、1億人目の入場者として地元仁川(インチョン)在住の中学1年生の男子生徒が選ばれ、プロ野球全試合の生涯無料入場券が送られた。


ロッテ 4−11 SK  (仁川・文鶴)
(勝)キム・グァンヒョン 5勝2敗  (敗)チャン・ウォンジュン 5勝4敗
本塁打) ロッテ : ムン・ギュヒョン 1号  SK : パク・キョンワン 7号、イ・ジェウォン 1号、アン・ギョンヒョン 1号、チェ・ジョン 9号
 ロッテは1回表、SKの先発キム・グァンヒョンから4番ホン・ソンフンのタイムリーで1点を先制し、SKも1回裏、ロッテの先発チャン・ウォンジュンから4番パク・キョンワンの2試合連続本塁打となる2ランで逆転した。ロッテは2回表1番キム・ジュチャンのタイムリーで2−2の同点に追いついたが、SKは3回裏2番パク・チェサンのタイムリーで1点を勝ち越し、4回裏7番イ・ジェウォンの本塁打、1番チョン・グヌのタイムリーで3点を追加した。さらに5回裏ロッテの2番手イ・ヨンフンから代打イ・ホジュンのタイムリー、8番アン・ギョンヒョンの2ランで4点を追加した。
 ロッテは7回表SKの2番手コ・ヒョジュンから2番ソン・アソプのタイムリーで1点を返したが、SKはその裏ロッテの3番手キム・イリョプから5番チェ・ジョンの本塁打で1点を追加した。ロッテは8回表SKの3番手オム・ジョンウクから8番ムン・ギュヒョンの本塁打で1点を返したが、その後イ・ハンジン、チョン・ウラムの継投で首位SKが反撃を断ち大勝した。最近不振だったが6回途中まで2失点に抑えたキム・グァンヒョンは、打線の援護もあり5勝目。打線ではパク・キョンワンが3安打1本塁打2打点と活躍。5位ロッテは、先発チャン・ウォンジュンが4回まで6失点と崩れ、SKを相変わらず苦手としている。打線ではムン・ギュヒョンが3安打1本塁打1打点と活躍。


(5勝目をあげたキム・グァンヒョン。)
 

サムソン 7−0 トゥサン  (ソウル・蚕室) 
(勝)チャン・ウォンサム 5勝2敗  (敗)イム・テフン 3勝3敗1S
本塁打) サムソン : チン・ガビョン 5号、チェ・テイン 6,7号
 サムソンは2回表、トゥサンの先発イム・テフンから8番チン・ガビョンの2ランで先制し、先発チャン・ウォンサムは無失点の好投を続けた。サムソンは6回表3番チェ・テインの2ランでリードを広げ、8回表にはハンファに在籍していた2005年以来5年ぶりの1軍登板となるトゥサンの3番手キム・チャンフンから、チェ・テインの2打席連続本塁打となる3ランでリードを広げた。
 サムソンは7回以降アン・ジマン、イ・ウソンの継投で相手の反撃を断ち、完封リレーで完勝しトゥサンと勝率で並び同率2位に浮上した。7回途中まで無失点に抑えたチャン・ウォンサムは5勝目。打線では2打席連続本塁打を放ったチェ・テインが5打点と活躍。トゥサンは先発イム・テフンが6回途中まで4失点とそこまで悪い内容ではなかったが、打線が1回裏のチャンスを逃すとまったく打てずわずか5安打に抑えられ、首位SKを追走するどころかサムソンに並ばれてしまった。
 

ハンファ 2−6 キア  (光州) 
(勝)ユン・ソンミン 4勝2敗1S  (敗)パク・チョンジン 1勝1敗
 ハンファは1回表、キアの先発ユン・ソンミンから4番チェ・ジンヘンのタイムリーで1点を先制したが、キアは2回裏ハンファの先発キム・ヒョンミンから8番キム・ソンビンのタイムリーで1−1の同点に追いついた。ハンファは5回表3番キム・テワンのタイムリーで1点を勝ち越したが、キアは6回裏ハンファの2番手パク・チョンジンからチャンスを作ると、代わったハンファの3番手ホ・ユガンから6番ナ・ジワン、キム・ソンビンのタイムリーで4−2と逆転した。
 4位キアは7回裏ハンファの5番手アン・ヨンミョンから5番チャ・イルモクのタイムリーで1点、8回裏1番イ・ヨンギュのタイムリーで1点を追加し、最後はユ・ドンフンが抑え勝率を5割に戻した。前回25日のLG戦で1回持たず降板したユン・ソンミンは、8回を2失点に抑え5勝目。7位ハンファはわずか3安打に抑えられ、6回以降の継投策に失敗し逆転負けした。

  

LG 1−0 ネクセン  (ソウル・木洞) 
(勝)岡本 4勝1敗8S  (敗)オ・ジェヨン 1敗
 試合前には、2009年限りで引退し2010年からバッテリーコーチをつとめる名捕手キム・ドンス(41)の引退セレモニーが行われ、古巣LGの選手たちも20年の現役生活の労をねぎらった。試合はLGの先発キム・グァンサム、ネクセンの先発コ・ウォンジュンの投手戦となった。LGは2回表1死満塁のチャンスを作ったがこれを生かせず、ゼロ行進が続いた。ネクセンは7回裏2死満塁のチャンスを作ったが、ここはキム・グァンサムが抑えた。コ・ウォンジュン、キム・グァンサムともに8回を無失点に抑え、試合は0−0のまま延長に突入した。
 LGは11回表ネクセンの2番手オ・ジェヨンからチャンスを作ると、代わった3番手ペ・ヒムチャンから4番パク・ピョンホのタイムリーでようやく1点を先制した。ネクセンは11回裏逆転サヨナラ勝ちのチャンスを作ったが、10回から登板していたLGの守護神岡本(元埼玉西武)が抑え、6位LGが投手戦を制した。最下位ネクセンは9回裏のサヨナラ勝ちのチャンスを、LGの3番手イ・サンヨルに抑えられたのが痛かった。


(引退セレモニーを行ったキム・ドンスコーチ。)