DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  SK、トゥサン開幕3連勝  キア、ロッテは3連敗

SK 3−0 LG  (ソウル・蚕室) 
(勝)ソン・ウンボム 1勝  (セーブ)イ・スンホ 3S  (敗)ポン・ジュングン 1敗
 試合前、2009年限りで引退し、LG一筋19年間で選手生活を送り主将もつとめた主力内野手イ・ジョンヨル(37、現在はLGの2軍育成コーチ)の引退セレモニーが行われ、本拠地LGのファンたちに別れを告げた。SKは3回表LGの先発ポン・ジュングンから4番パク・チェホンの内野ゴロの間、5番パク・キョンワンのタイムリーで3点を先制し、先発ソン・ウンボムも好投を続けた。春季キャンプでの故障で開幕1軍に間に合わなかったポン・ジュングンは、その後追加点を許さず6回途中で降板し、6回途中で降板しエースらしく先発の仕事をこなした。しかし打線が沈黙し、こちらも春季キャンプ中の肩の故障で出遅れていたソン・ウンボムは7回途中まで無失点と好投した。
 SKはキム・グァンス、大卒新人シン・ジョンナクなどLGのリリーフ陣から追加点を奪えなかったが、チョン・ウラム、イ・スンホと左腕の継投で反撃を許さず、完封リレーで開幕3連勝とし、2009年からの公式戦連勝記録を22に伸ばした。イ・スンホは3試合連続セーブ。LGはわずか4安打の完封負けを喫し、本拠地での開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。
   

(SKの開幕3連勝に貢献した先発ソン・ウンボム。)


トゥサン 7−2 ネクセン  (ソウル・木洞) 
(勝)キム・ソヌ 1勝  (セーブ)イム・テフン 1S  (敗)バーンサイド 1敗
本塁打) トゥサン : ヤン・ウィジ 1,2号、キム・ドンジュ 1号  ネクセン : ソン・ジマン 1号
 トゥサンは2回表、ネクセンの先発の新外国人バーンサイド(元読売)から8番ヤン・ウィジのプロ5年目にしての初本塁打となる2ランで先制すると、4回表1番イ・ジョンウクのタイムリーで2点、5回表5番キム・ドンジュの本塁打で1点を追加し、バーンサイドをノックアウトした。ネクセンは5回裏トゥサンの先発キム・ソヌから、軍から除隊されたばかりの7番ユ・ハンジュンの3年ぶりの打点となるタイムリーで1点を返した。トゥサンは6回表ネクセンの2番手キム・サンスからヤン・ウィジのこの試合2本目となる本塁打で1点、7回表ネクセンの3番手パク・ソンフンから7番ユ・ジェウンのタイムリーで1点を追加した。
 ネクセンは9回裏、トゥサンの2番手イム・テフンから4番ソン・ジマンの本塁打で1点を返したが反撃もここまでで、トゥサンが序盤のリードを守って快勝し、開幕3連勝となった。特にプロ入り後初の先発マスクをかぶった捕手ヤン・ウィジが2本塁打3打点、6番チェ・ジュンソクが3安打と活躍。先発キム・ソヌが6回を1失点、イム・テフンが3回1失点と投手陣も好投した。本拠地・木洞野球場での開幕戦で敗れたネクセンでは、韓国初登板となった期待の新戦力バーンサイドが5回途中5失点でノックアウトと、ほろ苦いデビューとなった。


(プロ初本塁打を含む2本塁打と活躍したヤン・ウィジ。) 
 

サムソン 6−1 キア  (光州) 
(勝)クルセタ 1勝  (敗)ヤン・ヒョンジョン 1敗
 キアは1回裏、サムソンの先発クルセタから3番ナ・ジワンのタイムリーで1点を先制した。サムソンは4回表、キアの先発ヤン・ヒョンジョンから7番シン・ミョンチョルのタイムリー、8番ヒョン・ジェユンへの押し出しの四球、9番パク・チンマンのタイムリー、1番イ・ヨンウクの内野ゴロの間、3番パク・ソンミンのタイムリーで一気に6点を奪って逆転した。キアはこのあとイ・ドンヒョン、キム・ヒィゴルなどの継投で追加点を許さなかった。
 サムソンは6回以降クォン・オジュン、クォン・ヒョク、チョン・ヒョヌク、キム・ヒョナムの継投で相手の反撃を断ち逆転勝ちした。先発クルセタは5回を1失点と好投し勝利に貢献した。一方2009年の王者キアは先発ヤン・ヒョンジョンが4回突如6失点と崩れ、打線もチャンスはありながら5安打1得点に抑えられ、本拠地・光州での地元開幕戦でも敗れ3連敗と、2連覇に向けて不安なスタートとなった。
  

ロッテ 3−13 ハンファ  (大田) 
(勝)リュ・ヒョンジン 1勝  (敗)ソン・スンジュン 1敗
本塁打) ロッテ : ホン・ソンフン 1号  ハンファ : チェ・ジンヘン 1号、イ・デス1号
 本拠地・大田での開幕戦となったこの試合は、ハンファを応援しようとするファンたちの熱気であふれ、10500人の大入り満員で入場券完売となった。ハンファは1回裏、ロッテの先発ソン・スンジュンから4番チェ・ジンヘンの2ランで先制し、3回裏チェ・ジンヘンのタイムリーで1点を追加した。ロッテは4回表ハンファの先発リュ・ヒョンジンから7番ホン・ソンフンの3ランで同点に追いついたが、ハンファはその裏2番イ・デスの移籍後初打点となるタイムリーで2点を勝ち越した。ハンファは6回裏3番キム・テワンのタイムリーで1点を追加し、ソン・スンジュンをノックアウトした。
 ハンファは7回裏ロッテの3番手ペ・ジャンホ、4番手ハ・ジュンホから9番チュ・スンウのタイムリー、イ・デスの移籍後初本塁打となる2ランで4点、8回裏ロッテの5番手パク・シヨンからチュ・スンウ、代打チョン・ヒョンソクのタイムリーで3点を追加し、8回以降チェ・ヨンピル、ホ・ユガンの継投で相手の反撃を断ち、13安打13得点と打線の爆発で2010年シーズン初勝利となり、ハン・デファ新監督に監督初勝利をプレゼントした。
 エースのリュ・ヒョンジンは7回3失点と存在感を見せ、地元開幕戦に集まった大勢のファンたちを勝利の美酒に酔わせた。打線ではトゥサンから移籍したイ・デスが1本塁打4打点、チョン・ウォンソクが3安打と新戦力が活躍した。また開幕から4番を任されたチェ・ジンヘン、先制2ランを含む3安打と結果をようやっと出した。一方ロッテは先発の一角を期待されるソン・スンジュンが6回途中6失点でノックアウトされ、リリーフ陣も打たれ大敗し、開幕3連敗となった。
(文責 : ふるりん