キア ９−１０ トゥサン (ソウル・蚕室)
（勝）パク・チョンベ １勝 （セーブ）イ・ヨンチャン １Ｓ （敗）パク・キョンテ １敗
（本塁打） キア ： チェ・ヒィソプ １号、キム・サンヒョン １号
前日の開幕戦に続いて蚕室野球場は27000人の大入り満員となり、試合前には人気女性アイドルグループ・少女時代(ソニョシデ)が歌とダンスをグラウンドで披露し、メンバー2人が始球式に登場するなど大いに盛り上がった。キアは1回表、トゥサンの先発イ・ヒョンスンから4番チェ・ヒィソプの超特大2ランで先制し、5番キム・サンヒョンもソロ本塁打で続き、8番キム・サンフンの2点タイムリーで5点を先制した。キアは2回表にも相手のエラーもあって1点を追加し、イ・ヒョンスンはこの回途中で降板した。トゥサンはその裏キアの先発チョン・テヒョンから9番ソン・シホンの犠牲フライで1点を返し、3回裏4番キム・ヒョンス、7番ユ・ジェウンのタイムリーで5−6と1点差に迫ると、この回代わったキアの2番手クァク・チョンチョルから1番イ・ジョンウクのタイムリーで同点に追いついた。
キアは4回表トゥサンの2番手チョ・スンスからキム・サンヒョンのタイムリー、6番チェ・ジョンボムの犠牲フライで2点を勝ち越し、5回表トゥサンの3番手の高卒新人チャン・ミニクから3番ナ・ジワンのタイムリーで1点を追加した。しかしトゥサンはその裏クァク・チョンチョル、代わったキアの3番手パク・キョンテからイ・ジョンウク、2番オ・ジェウォン、4番キム・ヒョンスのタイムリーで10−9と逆転した。トゥサンは6回以降コ・チャンソン、チョン・ジェフン、イ・ヨンチャンの継投で何とか1点を守り、両チーム合計31安打の乱打戦を制し、開幕連勝スタートとなった。
5回表3番手として登板し打者1人を抑えただけのパク・チョンベが、打線の爆発で幸運にも2005年以来5年ぶりの勝利投手となった。この試合で5回裏2点決勝逆転タイムリーを打った4番キム・ヒョンスは、この2試合で7打数6安打と絶好調である。一方2009年の王者キアは、外野のレギュラーのイ・ヨンギュが足の故障で試合を欠場し、キム・サンヒョン、チェ・ヒィソプの大砲が爆発したものの、リードを守りきれず開幕連敗スタートとなった。打線ではナ・ジワンが3安打1打点と活躍。
(5回裏逆転決勝タイムリーを打ったキム・ヒョンス。)
ハンファ ３−６ ＳＫ (仁川・文鶴)
（勝）チョン・ウラム １勝 （セーブ）イ・スンホ ２Ｓ （敗）ク・デソン １敗
（本塁打） ＳＫ ： パク・チェサン １号
試合前には、2009年限りで引退した投手チョ・ウンチョン、内野手チョン・ギョンベと、長年ＳＫで活躍した選手2人の引退セレモニーが行われた。
ハンファは1回表ＳＫの先発コ・ヒョジュンから5番イ・ドヒョンの内野ゴロの間、6番チョン・ウォンソクの移籍後初打点となるタイムリーで2点を先制した。ＳＫは1回裏ハンファの先発ユ・ウォンサンから2番パク・チェサンの本塁打で1点を返し、3回裏3番キム・ジェヒョンの内野ゴロの間に2−2の同点に追いついた。ハンファは5回表勝ち越しのチャンスを作ったが、代わったＳＫの2番手キム・ソンギュに抑えられ、6回から2番手ク・デソン(元オリックス)をマウンドに送り継投策に出た。ＳＫは6回裏、ク・デソン、さらに代わった3番手チェ・ヨンピルからチャンスを作り、6番ナ・ジュファンのバントをチェ・ヨンピルが2塁走者の背中に送球を当ててしまいボールが大きくそれ、その間に1点を勝ち越し逆転した。さらにこの回7番パク・キョンワンのタイムリーで2点を追加した。
ハンファは7回表ＳＫの4番手ソン・ウンボムから7番ソン・グァンミンへの押し出しの四球で1点を返したが、ＳＫは8回裏ハンファの6番手の新外国人デポーラから9番チョ・ドンファへの押し出しの四球で1点を追加し、最後は2試合連続でイ・スンホが抑え、逆転勝ちで開幕連勝スタートとなり、2009年からの公式戦連勝記録を21に伸ばした。6回途中から7回途中まで登板した3番手チョン・ウラムが勝利投手。打線ではチョ・ドンファが3安打1打点と活躍。一方開幕連敗スタートとなったハンファでは、トゥサンから移籍してきたチョン・ウォンソクが3安打1打点と活躍。
ネクセン １１−３ ロッテ (釜山・社稷)
（勝）カン・ユング １勝 （敗）チャン・ウォンジュン １敗
（本塁打） ネクセン ： ユ・ハンジュン １号、キム・イルギョン １，２号、カン・グィテ ２号
ネクセンは3回表、ロッテの先発チャン・ウォンジュンから、軍から除隊されたばかりの2番ユ・ハンジュンの2007年以来3年ぶりの本塁打となる2ランで先制し、ロッテは4回裏ネクセンの先発カン・ユングから5番カン・ミンホのタイムリーで1点を返した。ネクセンは6回表ロッテの2番手ホ・ジュンヒョクから8番キム・イルギョンの2ランでリードを広げ、ロッテもその裏ネクセンの3番手オ・ジェヨンから相手のエラーで1点を返した。ネクセンは7回表ロッテの3番手ペ・ジャンホ、4番手ハ・ジュンホ、5番手パク・シヨンから5番カン・ジョンホのタイムリー、7番カン・グィテの自身初となる満塁本塁打、キム・イルギョンの2打席連続本塁打で7点を追加し、勝負を決めた。
ロッテは9回裏ネクセンの4番手キム・サンスから4番イ・デホの内野ゴロの間に1点を返したが、その後パク・ソンフン、イ・ボグンの継投で相手の反撃を断ち、19安打11打点と打線の爆発で大勝し、開幕連勝スタートを切った。6回途中まで1失点に抑えた19歳の期待の若手左腕カン・ユングは2010年シーズン初勝利。打線では1番キム・ミヌ、3番クラークが3安打、カン・グィテが3安打1本塁打4打点、キム・イルギョンが2本塁打3打点と活躍。一方ロッテは投打ともにあまりいいところがなく、示範競技での好調が嘘だったかのように開幕連敗スタートとなった。
(2本塁打と活躍したキム・イルギョン。)
ＬＧ ４−９ サムソン (大邱)
（勝）ナイト １勝 （敗）シム・スチャン １敗
（本塁打） サムソン ： チン・ガビョン ２号
ＬＧは1回表サムソンの先発ナイト(元北海道日本ハム)から3番イ・テックン、6番イ・ジニョンのタイムリーや相手の暴投で3点を先制した。サムソンは2回裏ＬＧの先発シム・スチャンから相手のエラーもあって1点を返し、3回裏4番チェ・ヒョンウのタイムリー、6番ヤン・ジュンヒョクの内野ゴロの間、7番チン・ガビョンのタイムリーで5−3と逆転し、4回裏2番カン・ボンギュのタイムリーで1点を追加した。さらに5回裏ＬＧの3番手イ・ジェヨンからチン・ガビョンの2試合連続本塁打、1番イ・ヨンウクのタイムリー、チェ・ヒョンウの犠牲フライで3点を追加した。
ＬＧは8回表サムソンの3番手ペク・チョンヒョンから、途中出場の8番キム・テグンのタイムリーで1点を返したが、最後はアン・ジマンが抑え、サムソンが逆転勝ちで2010年シーズン初勝利を記録した。ナイトは1回の3失点以外は安定した内容で6回途中まで投げ、勝利に貢献した。打線ではイ・ヨンウクが3安打1打点、3番パク・ソンミンが3安打と活躍。ＬＧでは先発陣の一角として期待されているシム・スチャンが4回途中までで6失点で、打線も1番パク・ヨンテク、4番イ・ビョンギュ(背番号9、元中日)が無安打とつながりを欠いた。
（文責 ： ふるりん）
