DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  大投手ソン・ジヌ(ハンファ)、引退試合で先発登板  2位SK、17連勝の新記録達成  ロッテ4位、2年連続ポストシーズン進出確定

サムソン 4−7 SK  (仁川・文鶴) 
(勝)ユン・ギルヒョン 6勝3S  (敗)パク・ミンギュ 2敗
本塁打) サムソン : パク・ソンミン 24号、シン・ミョンチョル 20号  SK : パク・チェサン 15号
 SKは1回裏サムソンの先発の高卒新人パク・ミンギュから6番パク・チョングォンへの押し出しの四球、7番チョン・サンホのタイムリーで3点を先制し、サムソンは2回表SKの先発チェ・ビョンニョンから5番パク・ソンミンの3試合連続本塁打で1点を返した。だがSKはその裏2番パク・チェサンの2ランでパク・ミンギュをノックアウトした。サムソンは3回表SKの2番手ユン・ギルヒョンから1番シン・ミョンチョルの2ランで反撃したが、SKは4回裏サムソンの3番手パク・ソンフンからパク・チェサンの内野ゴロの間に1点、5回裏8番キム・ヨンフンのタイムリーで1点を追加した。
 SKはその後チョン・ウラム、イ・スンホ(背番号20)が追加点を許さず、サムソンは9回表SKの6番手グローバー(元読売)から7番パク・ハニのタイムリーで1点を返したものの反撃もそこまでで、引き分け1つをはさんではいるが、1986年のサムソンを抜いて球団連勝記録を更新する17連勝の新記録を達成した。そしてこの日試合のなかった首位キアとのゲーム差を1に縮め、公式戦残り2試合で奇跡の逆転優勝に望みをつないだ。久しぶりの先発を任されたチェ・ビョンニョンは3回途中で降板したが、2番手として4回まで1失点に抑えたユン・ギルヒョンがシーズン負けなしの6勝目。
 なお、ロッテとし烈な4位争いを続けていたサムソンは、この敗戦により、残り2試合に勝ち、この日試合のなかったロッテが残り1試合に負けても同じ66勝で同率4位となるが、直接対決でサムソンが負け越しているため、規定によりロッテの4位と2年連続ポストシーズン進出が確定した。ロッテは9月29日からの準プレーオフで、公式戦3位のトゥサンと対戦する。
 これでサムソンは1997年以降続いていた12年連続ポストシーズン進出の記録が途切れてしまい、2010年以降に巻き返しを図ることになった。なお、2009年シーズン1番打者として活躍したシン・ミョンチョルが、8球団ではクラーク(ヒーローズ)に次ぐシーズン20本塁打、20盗塁を達成した。2009年最終戦となったこのカードは、SKが12勝7敗と勝ち越し順位争いを有利に進めた。
 

トゥサン 1−6 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)イ・ヒョンスン 13勝10敗  (敗)ホン・サンサム 9勝6敗
本塁打) ヒーローズ : カン・ジョンホ 22号
 ヒーローズは1回裏トゥサンの先発ホン・サンサムから4番クラークの犠牲フライで1点を先制し、5回裏クラークの走者一掃となるタイムリーで3点を追加した。トゥサンは6回表ヒーローズの先発イ・ヒョンスンから4番キム・ドンジュの内野ゴロの間に1点を返すが、ヒーローズもその裏トゥサンの3番手キム・サンヒョンから8番ユ・ソンジョンの犠牲フライで1点、8回裏トゥサンの5番手チ・スンミンから5番カン・ジョンホの本塁打で1点を追加した。
 6位ヒーローズは8回以降オ・ジェヨン、キム・ソンヒョンの継投で相手の反撃を断ち、2009年シーズン本拠地・木洞野球場での最終戦を白星で飾った。7回を1失点と好投したイ・ヒョンスンは、8月14日のトゥサン戦以来40日ぶりの白星となる13勝目で、自信の連敗を4で止めた。打線ではクラークが4打点と活躍。なお3位が確定しているトゥサンは打線がわずか7安打に抑えられ3連敗。先発ホン・サンサムも5回4失点と不本意な内容で自身4連敗となり、またしても自身初のシーズン2ケタ勝利をあげることができなかった。打線では2番イ・ジョンウクが3安打と一人気を吐いた。2009年最終戦となったこのカードは、6位ヒーローズが11勝8敗と勝ち越し、3位トゥサンの足を引っ張った。


LG 2−4 ハンファ  (大田)
(勝)リュ・ヒョンジン 13勝12敗  (セーブ)トーマス 2勝5敗12S  (敗)イ・スンウ 3敗
本塁打) ハンファ : イ・ボムホ 25号
 この試合は、2009年シーズン限りで引退を発表したハンファの大投手ソン・ジヌの引退試合となり、ソン・ジヌは4月26日のトゥサン戦以来150日ぶりとなる1軍登板を、現役最後の先発で飾ることとなった。ソン・ジヌは1回表先頭打者パク・ヨングンへの3球目を打たれ、これが内野安打となったところで降板し、現役最後の登板を終えた。試合中の5回終了時には、盛大な引退セレモニーが行われた。
 試合はハンファが1回裏LGの先発イ・スンウから2番チョン・ヒョンソク、5番イ・ボムホのタイムリー、7番チェ・ジンヘンの犠牲フライで3点を先制した。LGは2回表ハンファの2番手リュ・ヒョンジンから7番キム・テワンのタイムリーで1点を返した。ハンファは5回裏LGの2番手ノ・ジニョンから5番イ・ボムホ本塁打で1点を追加した。
 LGは8回表途中出場の大卒新人の6番ユン・ジンホの内野ゴロの間に1点を返し、プロ初打点を記録したが、最後は守護神トーマス(元北海道日本ハム)が抑え、最下位ハンファが大投手の引退試合を勝利で祝福した。ソン・ジヌのあとを受け継いだハンファのエース、リュ・ヒョンジンは1回途中から9回1死まで2失点に抑え、チーム最多の13勝目で、奪三振11個で188個に伸ばし、2007年以来2年ぶり3度目の最多奪三振のタイトル獲得が見えてきた。先発イ・スンウが1回持たず降板した7位LGは6連敗で、低迷から脱出できず勝率4割を切ってしまった。打線では5番パク・ピョンホが3安打と活躍。2009年最終戦となったこのカードは、ハンファが12勝6敗1分けと勝ち越し、最下位ながらも意地を見せLGの上位進出を阻んだ。